リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2016年4月30日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業。5月9日まで休工。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

(以下、5月2日の会見資料より)1号機海水配管トレンチ内のたまり水立坑Bからタンク(淡水化装置による処理にともない発生したSr処理水を移送するためのタンク)への移送を実施。今後も立坑の水位の状況に応じて、適宜移送を実施していく。4月25、28日参照。トレンチ内たまり水水位が上昇しているので、立坑Bから移送する。移送先は、28日の話ではCエリアタンク(RO膜型淡水化装置へ送る前の水をためておくところ)という話だったけれど、話が違うな。

サブドレン他水処理施設、10:00に一時貯水タンクFから排水を開始
(以下、5月1日の日報より)15:59に排水を停止。排水量は876m3


その他


地下水バイパス揚水井(奇数番+No.10)のサンプリング結果。28日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 153KB)
No.10のトリチウムは2600Bq/L。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクG(24日採取)と集水タンクNo.1(22日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 67.2KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が660Bq/L、第三者機関が700Bq/L。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。29日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 1.31MB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月29日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月29日)(PDF)
29日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち偶数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。


福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)

2016年4月29日(金・昭和の日)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):資機材整備。作業時間は08:27-13:40。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
5月10日(火)の予定:散水設備設置(散水ノズルまでの配管設置等)(作業予定時間:07:00-14:00)。明日30日-5月9日は休工。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、10:01に一時貯水タンクEから排水を開始
(以下、30日の日報より)16:09に排水を停止。排水量は878m3


その他


サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクF(23日採取)と集水タンクNo.3(20日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 67.1KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が700Bq/L、第三者機関が740Bq/L。
今日の第三者機関は東北緑化環境保全株式会社。初めて見た希ガス。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。28日採取分の分析結果と27日採取分のトリチウムの結果。。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 1.31MB)

1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(2015年5月14、15日、6月22日参照)。27日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 190KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月28日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月28日)(PDF)
28日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち奇数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。


福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)



おまけ

そりゃ、お金さえあれば大抵のことはできるよ。1Fの周辺の土地を札ビラ切って買いあさってタンクを建てまくって、漏えい防止対策もバカみたいにすごいやつを作って、人を何人も雇ってものすごい勢いでパトロールすれば、向こう40年間くらいは問題なくいけるんじゃないの。いくらかかるのか、見当もつかないけど。それをやらないのが、「お金をケチってる」ということなのかしら。問題なのは、それにいくらかかるのか、それを誰が払うのか、それを払うのに見合う価値があるのか、ということなんじゃないの。てか、そんなやり方で土地を買ったら、それこそ、これだから東電はって言われそう。

2016年4月28日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 141KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):散水設備設置(ノズルユニット設置)。作業時間は08:04-12:36。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:資機材整備(作業予定時間:07:00-14:00)。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。


その他


1-4号機R/B上部でのダストサンプリング結果1-3号機格納容器ガス管理システムでのガスサンプリング結果。2号機は7日、3号機は15日、4号機は1日、1号機はダストサンプリングが12日で格納容器ガス管理システムでのガスサンプリングが11日に実施。1号機のダストサンプリングは11日に強風のため延期され12日に実施。
1号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 104KB)
2号機原子炉建屋排気設備における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 99.7KB)
3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 102KB)
4号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 110KB)
1号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(PDF 89.3KB)
2号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(PDF 89.3KB)
3号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(PDF 89.3KB)

R/B以外の建屋開口部でのダストサンプリング結果
建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(1)(PDF 126KB)
建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(2)(PDF 109KB)

地下水バイパス揚水井No.10のサンプリング結果。21日採取分(23日既報)の第三者機関の分析結果。
福島第一 地下水バイパス揚水井No.10 分析結果(PDF 33.8KB)

地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(確定版)(PDF 75.5KB)
昨日の暫定版の確定版。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクE(22日採取)と集水タンクNo.2(19日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電、第三者機関ともに680Bq/L。明日29日に排水の予定。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。27日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 260KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月27日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月27日)(PDF)
27日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち偶数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

月末なので、作業者の被曝線量評価を厚労省へ提出。
東京電力ホールディングス株式会社 福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について(プレスリリース)
3月の外部被曝線量の最大値は13.42mSv、平均値は0.52mSv(APD値)。
年度末なので、その他の資料あり。

今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第29回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の資料。
【資料1】プラントの状況(3.24MB)
1-3号機の状況(原子炉・格納容器内の温度推移)、たまり水処理水/廃スラッジ/使用済ベッセル/濃縮廃液の貯蔵状況、たまり水貯蔵状況の推移、エリア別タンク一覧(基数、容量、タンクのタイプ、貯留水の種別)、汚染水等構内たまり水の状況(リスク総点検より抜粋)。
【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(8.37MB)
要員管理(8頁右)。3月の1日あたり作業員数は平均で6,360人(実績)。5月の想定は約5,680人。
インフルエンザ・ノロウィルスの発生状況(9頁左)。今シーズン24日までのインフルエンザ感染者数は372人(昨シーズンは353人)、ノロウィルスは15人(同10人)。
【資料3-1】汚染水対策(29.0MB)
凍土遮水壁の状況(通しで2頁)。地中温度経時変化、地下水位・水頭状況、地中温度分布図。26日のデータ。先週の図に加えて、測温管が遮水壁の内側(ピンク)か外側(緑)かを色分けし、注水井の位置を追記。先週と比べ、全体に温度が低下している。1号機海水配管トレンチの水位の自動観測とたまり水移送設備設置(25日参照)は今月末に完成の予定。たまり水の移送先はCエリアタンク(セシウム吸着装置で処理した水を一旦ためておくところ。ここからRO膜型淡水化装置を経由して多核種除去設備で処理をする)。来週は連休なので報告は休み、再来週に2週間分を報告する。
H4、H6エリアタンク漏えいのモニタリングまとめ(58頁)。追加ボーリング(Eシリーズ、Gシリーズ、88頁)、地下水バイパス調査孔(92頁)、地下水バイパス揚水井(93頁)、排水路(94頁)、海水(95頁)。
【資料3-2】使用済燃料プール対策(8.58MB)
1号機カバー解体で使用している750tクローラクレーンの油漏れ(通しで21頁)。18日の件。その後、20日に損傷した作動油ホースの取り替え、および、クレーンの動作確認を実施して、散水設備設置工事を再開した。ホース損傷は、振動や変位による擦れにより亀裂が生じたものと推定。擦れ防止のためホースに緩衝材を巻いていたため、目視確認が困難だった。対策として、作動油ホースに巻く緩衝材は視認性の良い素材(透明なもの。23ページに写真)へ仕様変更する。また、同様の箇所は調査し、ホースが接触する相手にも緩衝材を設置する。水平展開として、当該機(750tC/C1号機)の他に1号機で使用している750tC/C2号機と3号機、3号機で使用している600tC/Cでも点検を実施し、類似事象のないことを確認した。
3号機で仕様している600tクローラクレーン1号機の不具合(24頁)。5日に巻上げ操作をしなくても巻き上がっていることを確認し、作業を中止。原因は巻上げウインチおよびモーターの不具合と推定。15日より実施している年次点検で巻上げウインチおよびモーターを交換する(5月10-12日に交換予定)。A工区遮蔽体設置工事は2号機で12-22日に実施済み。27頁に3号機600tC/C配置図。
1・3号機飛散防止剤散布実績および予定(28頁)
1号機R/Bカバー解体工事(34頁)
3号機R/B上部除染・遮へい工事(35頁)
使用済燃料等の保管状況(36頁)
【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(171KB)
【資料3-4】放射性廃棄物処理・処分(5.54MB)
ガレキ・伐採木の管理状況(通しで3頁)
水処理2次廃棄物の管理状況(3頁)
ガレキ・伐採木・水処理二次廃棄物・濃縮廃液の保管量推移(4頁)。
スラリー安定化技術の選定要件整理および適用性試験結果(5頁)。IRID/ATOXの報告。多核種除去設備で水処理にともない発生するスラリーについて。「円盤加熱乾燥」及び「加圧圧搾ろ過」で模擬スラリーを用いた試験により固体状の脱水物を得ることができた(11頁に写真)。この結果を踏まえ、現場導入に向けた運用面等の検討、長期保管を想定した保管容器の要件検討を行い、安定化処理装置を選定し、概念的な設計を実施する。
1F構内で採取した瓦礫の分析(17頁)。IRID/JAEAの報告。分析したのは、建屋内ガレキ(コンクリート、保温材、デッキプレート、ボーリングコア(表面塗膜))、覆土式一時保管施設で採取したガレキ(コンクリート片)、1号機T/Bドライアップの際に地下で採取した砂(スラッジ?)
【資料3-5】循環注水冷却(1.30MB)
【資料3-6】環境線量低減対策(21.5MB)
T/B東側のモニタリングまとめ(通しで3頁)。地下水のくみ上げは、1号機北側の観測孔No.0-3-2、1-2号機取水口間の改修ウェルとウェルポイント、2-3号機取水口間の改修ウェル、3-4号機取水口間の改修ウェルで実施中。地下水(9頁)、排水路(17頁)、海水(22頁)、港湾口海水モニター(海水放射線モニター)(32頁)。
敷地内の線量低減対策が100%を達成(33頁)。2015年度末の目標(目標範囲で目標線量率(5μSv/h)以下)を100%達成した。胸元高さの線量率を基本とするが、プラントからの直接線や汚染水を内包したタンクからの線源などが影響するエリアは、除染の効果を確かめるために、コリメートした地表面の線量率を採用。2013年度からの線量低減エリアの拡大の状況は42頁。構内の主要道路の線量の状況は45頁。
【資料3-7】労働環境改善(2.95MB)
2015年度災害発生状況と2016年度安全活動計画(通しで3頁)。2015年度のマネジメントの改善に向けた主な取り組み実施状況(4頁)。2015年度の災害人数は38人で前年度(64人)から40%減、休業災害以上の度数率(100万時間延べ労働時間当たりの労働災害による死傷者数)は0.23で、2015年総合工事業の度数率0.92の1/4となった(5頁)。熱中症を除く災害26人について、発生の状況と3原因分析による課題(7-9頁)。2016年度の安全活動計画(10頁)。2015年度の熱中症発症の状況と2016年度の対策(11-16頁)。2015年度の災害一覧(17頁)。
【資料4-1】第1回福島第一廃炉国際フォーラムの概要(1.22MB)
【資料4-2】平成27年度補正予算等「廃炉・汚染水対策事業費補助金」に係る第一次公募の採択結果(140KB)
【資料4-3】廃炉研究開発連携会議(第3回)の開催について(267KB)
【資料4-4】東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン2016について(631KB)
「ベント管止水及び,ダウンカマ止水はセメント系材料による補修のため完全な止水は難しいことから、ある程度のトーラス室への漏えいを許容することを前提にした汚染水閉じ込め機能の構築を検討する。(通しで18頁)」
「冠水工法時の PCV の耐震健全性を基準地震動 Ss に対してスクリーニング評価した結果、S/C 脚部が厳しい結果となり、詳細評価や損傷時の影響評価を実施する。(同上)」
「閉じ込め機能の確保、PCV・建屋の構造健全性の確保、作業時の被ばく低減等の観点で目標とすべき合理的な PCV 水位を検討していく。(通しで19頁)」
D/WとS/Cをつなぐベント管の止水については、破損状況の調査と止水技術の開発をずっとやっていた(2013年12月26日、2014年2月27日、3月27日、5月29日、7月31日など参照)のだけれど、結局、完全な止水は難しいということになったのか。今の所、燃料デブリ取出しには「冠水-上アクセス工法」「気中-上アクセス工法」「気中-横アクセス工法」を検討中らしいけど、オペフロまで冠水させるという選択肢はもうないのかも。
なお、これまでの各種技術開発等のまとめと今後についての資料が2月25日に出ている(【資料4-3】研究開発プロジェクトの進捗状況及び次期計画の方向性(3.72MB))。

放射線データの概要 4月分(3月31日~4月27日)・福島第一原子力発電所周辺における海側遮水壁閉合前後の放射性物質濃度の推移・サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げと分析(PDF 2.24MB)

1Fの小野 明所長は6月30日付で退任、かわって内田 俊志氏(現:原子力・立地本部副本部長)が7月1日付で就任する。
東京電力ホールディングス株式会社人事通知(プレスリリース)


ニコ生
【2016年4月28日】東京電力 2015年度(平成27年度)決算に関する記者会見
原子力関係は1:45:20過ぎから。

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2016.4.28(木)17時30分 ~


おまけ


第一原発トリチウム 海洋放出認めず 県漁協組合長会議(福島民報)」(スクショ12)27日に県漁協組合長会議があって、席上では、「漁業の未来がなくなる。絶対に海に流してはならない」(いわき市漁協の矢吹正一組合長)、漁業者の間に相当な不安が生じ、風評が拡大する」(相馬双葉漁協の佐藤弘行組合長)、「放射性物質が海に流されるのは反対。地下水バイパス、サブドレン計画実施を容認してきた経過があり、これ以上の環境悪化は許されない」(県漁連の野崎哲会長)といった発言があったとか。19日のトリチウム水タスクフォースの報告を受けた議論の話らしい。

2016年4月27日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 18.5KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):オペフロ調査(南1~3エリア近傍)。作業時間は07:50-10:20。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:散水設備設置(ノズルユニット設置)(作業予定時間:07:00-14:00)。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。


その他


20日のG6エリアタンクへの移送配管からSr処理水が滴下した件。
福島第一原子力発電所 G6タンクエリア移送配管からのストロンチウム処理水の滴下について(PDF 2.70MB)
漏えい箇所の調査から、PE管および鋼管には漏えいのないこと、変形・割れ・腐食等の損傷のないことを確認。鋼管側のフランジににじみがあり、ガスケットの鋼管側には漏えい痕があり、PE管と鋼管をつなぐ配管フランジ部の鋼管側からの漏えいであることを確認。
ガスケットには変形などの損傷はなく、鋼管側フランジ部も若干の腐食は確認されたものの、ガスケットシール面に影響を及ぼすようなものではなかった(7頁に写真)。 フランジ面も長期間漏えいが継続したような有意な変色もみられなかった。ガスケットおよびフランジの状況は比較的新しい漏えいであることを示しており、直近のポンプ起動停止の脈動が(最高使用圧力には至らないものの)漏えいを助長した可能性が考えられる(滴下確認直前のSr処理水移送において、移送開始時のポンプ起動で自動停止したのをエアー噛み込みのためと考え、ポンプの再起動を繰り返した。2頁)。
対応措置として、当該フランジ部のガスケットを交換し、漏えい確認を行い、系統として移送可能な状態に復旧した。 今回のようにポンプの起動・停止を繰り返して使用を再開したフランジ部については、通常より入念にパトロールを行い早期発見に努め迅速な対応につなげる 。また、フランジ部に対し、保温材を取外した状態での外観点検(吸水材、フランジの状況確認)を年1回程度実施する。
汚染水・処理水の移送配管の信頼性向上対策として、従来から実施しているものの例としては、移送ポンプを専用ハウスに収納、移送配管が排水路をまたぐ場所で二重管化、フランジ部の吸水材取り付け、など(9頁)。

3月のR/Bからの追加的放出放射能量の評価結果
原子炉建屋からの追加的放出量の評価結果(2016年3月)(PDF 520KB)
1-4号機R/Bからの放出は2.7×105Bq/h未満で、放出管理の目標値(1.0×107Bq/h)を下回っていることを確認。また、これによる敷地境界の空気中放射能濃度は134Csが1.8×10-11Bq/cm3137Csが6.8×10-11Bq/cm3であり、これが1年間継続した場合の敷地境界における被曝線量は0.00087mSv未満となる。評価の詳細は3頁以降。評価方法は2015年4月30日を参照。

地下水バイパス揚水井(偶数番)のサンプリング結果。25日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 121KB)
No.10のトリチウムは2600Bq/L。

地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(暫定版)(PDF 79.4KB)
11月12-16日と3月3日-4月21日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。21日のNo.10の第三者機関による結果が出ていないので、暫定版。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(PDF 78.8KB)
25日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。26日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 1.31MB)

1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(2015年5月14、15日、6月22日参照)。25日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 716KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月26日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月26日)(PDF)
26日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち奇数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

第7回原子力規制委員会 臨時会議における当社説明資料について(お知らせ)
原子力の安全性向上に向けた取り組みついて(1.62MB)


福島第一ライブカメラ10:06


今日、10時過ぎの1号機側からのライブカメラ映像。今日はオペフロ調査をやっているのだけれど、クレーンでぶら下げているのは多分ポールカメラ(1月25日参照)。







福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)

2016年4月26日(火)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 18.5KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):オペフロ調査(南1~3エリア近傍)。作業時間は07:45-11:00。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:オペフロ調査(南1~3エリア近傍)(作業予定時間:07:00-14:00)。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

地下水バイパス、10:38より一時貯留タンクGr3から排水を開始
(以下、27日の会見資料より)16:57に排水を停止。排水量は1536m3


その他


構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。25日採取分の分析結果と8-14日の流量データ。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 1.28MB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月25日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月25日)(PDF)
25日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち偶数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

今日、廃炉・汚染水対策現地調整会議(第32回)があった。その際の資料。
【資料1-1】発電所内のモニタリング状況等について(7.16MB)
護岸エリア地下水モニタリングまとめ(5頁)
放水路モニタリングまとめ(10頁)。1号機放水路浄化装置により濃度が低下したので3月29日に運転を一時休止、その後、若干濃度が上昇したが過去と比べて緩やかであり、傾向を監視する(11頁)。
港湾内外海水モニタリングまとめ(14頁)
排水路モニタリングまとめ(17頁)。BC排水路は降雨時などに若干の濃度上昇がある。A排水路は降雨時の濃度上昇はわずかであり、フェーシングや清掃の効果によるものと考える。K排水路、物揚場排水路も濃度が低下しており、降雨時の濃度上昇も低減傾向。
地下水バイパス揚水井モニタリングまとめ(21頁)
H4、H6タンクエリアモニタリングまとめ(22頁)
地下貯水槽No.1-3周辺(26頁)
排水/散水している水の核種分析(32頁)2015年6月22日参照。排水/散水の際に分析している主要核種(134Cs、137Cs、90Sr、トリチウム)の他に線量評価上有意な核種が存在するかどうかを確認した。結果は、排水(地下水バイパス)では主要各種以外には検出されず、散水では125Sb、60Coが検出されたがごく低濃度だった。分析結果は34頁。
地下水バイパス運用状況(36頁)。19日までに112回の排水を実施。排水量の合計は181,541m3。現在、全揚水井稼働中。
サブドレンくみ上げ状況(39頁)。山側:3月10日よりL値T.P. 2500mm(O.P. 3936mm)、海側:3月2日よりL値T.P. 2500mm。くみ上げ開始以降、平均くみ上げ量は400m3/日。排水は9月14日の1回目以降、24日までに127回実施、合計排水量は99,935m3
サブドレン移送配管の保全(44頁)。地下水に含まれる鉄分等の影響により、系統内の配管内部やポンプに付着物が確認されている。この付着物の影響により徐々にくみ上げ量や移送量が低下するため、順次、付着物撤去のための清掃を実施中。中継タンクから集水タンク間の配管での清掃を計画中だが、清掃中もサブドレンの稼働を継続するため、一時的に耐圧ホースを使用する予定(これまでの経験をふまえ、社内運用ガイドに則りホースの抜け対策や損傷防止対策を実施し、適切に運用管理する)。また、配管の二重化や中継タンク間の連絡配管の敷設等の設備改良を検討・実施してゆく。
地下水ドレン水位と港湾内海水中放射能濃度(45頁)。春先からの豊水期に備え、2月中旬から地下水ドレンの稼働水位を下げ、地下水位を低下させている。
1-4号機海側雨水浸透防止対策カバー設置工事(46頁)。4m盤のサブドレン移送ポンプ建屋、放水口周辺、法面(ガレキ撤去完了部、7.5m盤)にカバー(屋根)をかけて、雨水の浸透を防ぐ。カバーに降った雨は汚染源にふれないように排水管を新設して港湾に導く。工事計画は47頁。年末までに完了予定。
海側遮水壁工事の進捗(48頁)。4号機前の閉合箇所(最後に閉合したところ)で実施中だった舗装は3月29日に完了。
海側遮水壁、鋼管矢板のたわみ(49頁)。杭頭変位に有意な増加は確認されていない。今後も変位の計測を継続する。
地下水ドレン水位・稼働状況(50頁)。4m盤くみ上げ地下水(地下水ドレン・ウェルポイント・改修ウェル)の移送量あり。
海側サブドレン水位(51頁)。サブドレンNo.1の水位は凍土遮水壁凍結開始直後から低下傾向を示し、その後は徐々に低下速度が小さくなり,現状は他のサブドレンとほぼ同等の水位となっている。4月14、25日参照。
サブドレン稼動の効果の評価(53頁)。サブドレン水位と建屋流入量の相関(53頁、サブドレン稼働によりサブドレン水位がT.P. 3.5mの時、建屋流入量は100-200m3/日)およびサブドレン水位と建屋水位の差と建屋流入量の相関(54頁、サブドレン稼働により水位差が2mの時、流入量は100-200m3/日)。
【資料1-1参考】地下貯水槽周辺における放射性物質濃度の上昇について(3.40MB)
【資料1-2】福島第一原子力発電所の敷地境界外に影響を与えるリスク総点検に関わる対応状況(1.13MB)
19-2:1/2号機排気筒ドレンサンプピット(3頁)。ピット内のたまり水について、遠隔ロボット等で水位・水質を調査し、仮設排水設備を設置する。6月より作業開始予定。
94:1号機コントロールケーブルダクト内部充填(5頁)。充填作業は3月31日に完了(4月4日参照)。ダクト縦断概要図、充填量実績などあり。
102:トレンチ・ダクト内の滞まり水の点検(6頁)廃棄物処理建屋間連絡ダクト内たまり水の放射能濃度上昇の件。要因分析の結果(9、10頁)、想定される汚染源に関する調査はすべて実施したが汚染源は特定できず。1月19日以降に実施したたまり水移送により、当該ダクト内の水位はT.P. +4.3mを維持しており継続的な流入は確認されず。今後、T.P. +4.8mまでを充填・閉塞する(ダクト内には堰が設置してあり、堰の向こう側のたまり水も回収するために、堰の天端(T.P. +4.7m)より高いところまで充填する)。当該ダクトとプロセス主建屋の配管貫通部の高さはT.P. +4.2m(プロセス主建屋地下たまり水水位よりは高い)なので、この閉塞によりプロセス主建屋からの流入は防止できる。当該ダクト内のたまり水はすべて移送を実施、閉塞・水移送後は監視を継続(月1回、たまり水の有無を確認)。
110:サブドレンピットNo.16(8頁)。3月25-28日に11回目のくみ上げ(約21m3)を実施。1/2号機排気塔周辺の調査結果などにより対策を検討する。
【資料1-3】高温焼却炉建屋内における堰内漏えいについて(357KB)
【資料1-4】高温焼却炉建屋滞留水水位の運転上の制限の逸脱について(912KB)
担当者間で情報共有ができていなかった原因などについて、その後の調査の結果と、対策。
【資料1-5】固体廃棄物の保管管理計画(1.81MB)
【資料1-6】集中監視室の集中管理能力向上について(377KB)
シールド中操(CCR)機能を重要免震棟に移転する。1-4号設備と水処理設備の監視機能分散の解消および水処理設備運転員の執務環境改善が目的(緊急安全対策(2013年11月8日参照)の「3.設備の恒久化」の「新中央監視室の設置(集中管理能力の向上)」として計画された)。運用切替後のCCRは設備設置エリアを施錠管理しバックアップとして運用、他エリアは今後も現場休憩所として活用。移転は5月中旬の予定。シールド中操は水処理設備の監視・制御をおこなう設備で、35m盤の淡水化装置の東側に設置したコンテナを遮蔽板で囲った中に構築されていた。
【資料1-7】G6エリアタンク移送配管(Sr処理水)からの滴下事象について(382KB)
【資料2】廃炉・汚染水対策現地調整会議 至近課題の進捗管理表(14.7MB)
堰の二重化工事進捗(通しで3頁)
1号機R/Bカバー解体工事(4頁)。2月4日より散水設備工事を実施中。4月6日よりノズルユニット設置中、25日現在、13体中11体設置済み。26日よりオペフロ調査(南東側からポールカメラ挿入)開始予定、6月上旬より子ガレキ吸引開始予定(スケジュールは8頁)。オペフロ空気中のダスト濃度(6頁)。ノズルユニット設置状況(9頁)。小ガレキ吸引作業の概要(10頁)。ガレキ状況の先行調査(3月24日参照)を3月28日-4月7日に実施、現在、調査結果の精査中(11頁)。
3号機オペフロ除染・遮蔽工事(12頁)。A工区の第I期遮蔽体設置は12-22日に実施(20頁に写真)。第II期は夏頃実施予定。すべての遮蔽体設置には約8カ月を要する見込み。
Sr処理水・ALPS処理水の推移(22頁)
Sr処理水とタンク残水(RO濃縮水)の貯蔵状況(23頁)。各エリアの貯蔵状況と多核種除去設備への配管構成。
既設・増設・高性能多核種除去設備の運転予定(24頁)。既設のB系は長期点検および吸着塔増塔工事が完了後に使用前検査終了し18日より処理を開始した。高性能は処理水の状況に応じて間欠運転中。増設はC系で長期点検(腐食対策点検・動的機器点検等)が終了し運転中、A系で長期点検中、B系は運転中。
2号機増設FSTRの止水状況(41頁)。2月29日に流入箇所の止水工事を完了(45頁に状況の図解と写真あり)して経過観察していたが、4月6日に止水箇所以外から新たな流入(流入量0.06m3/日程度)を確認(43頁)。5月中旬を目処に詳細な流入箇所の特定と止水対策を実施する。
排水路の対策の進捗状況(46頁)。新設排水路、北側ルートは4月末に通水開始予定、南側ルートは6月中の予定(工事の写真あり。50頁)。陳場沢川の河川水調査結果(33頁。3月28日採取分)はこれまでと同様。各対策の実施行程は55頁。
タンク建設進捗(56頁)
タンク新設/リプレースの実施計画変更申請(61頁)
Jエリア/K3エリア/H1東エリアの現況写真(62頁)
H4エリアのフランジタンク解体進捗(64頁)。解体作業中のダスト測定結果(66頁)。
水バランスシミュレーション(67頁)
炉注水の循環ループ縮小化工事(70頁)。7日よりSPT(B)からろ過処理水受タンク(4号機T/B内)までのラインについて機能確認試験を実施中に不具合が発生。詳細は5月26日を参照。
海底土被覆工事の進捗(79頁)。3月21日よりエリア②の航路・泊地エリアの被覆2層目を実施中(19日現在8.8%完了)。
港湾魚類対策の現状(81頁)
【参考資料】福島第一原子力発電所多核種除去設備における堰内漏えいについて(191KB)




福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)

2016年4月25日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 155KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):散水設備設置(散水ノズルまでの配管設置等)。作業時間は07:55-13:41。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:オペフロ調査(南1~3エリア近傍)(作業予定時間:07:00-14:00)。

11:00頃、5号機原子炉建屋残留熱除去系(A/C)ポンプ室で、残留熱除去系(A)ポンプ電動機の絶縁診断作業をおこなっていたところ、ケーブル端子部に設置した養生シート(静電マット)から発煙していることを確認。すぐに作業者が足で踏み付け、煙が消えたことを確認。11:15 に双葉消防本部へ連絡。その後、現場状況を確認したところ、当該静電マットからの発煙はなく、周辺への延焼はなかった。また負傷者の発生はないことを確認。発生原因は、ポンプ発動機の絶縁診断作業のため電圧を印加したところ、養生用の静電マットを通じて地絡が発生し、その影響により静電マットが焼損したものと推定。なお、15:15に双葉消防本部(浪江消防署)より「火災に該当しない」と判断された。
福島第一原子力発電所 5号機原子炉建屋ポンプ室内における発煙(PDF 53.0KB)
ポンプは3相で、3本のケーブルをまとめたところに診断用の電源をつないで絶縁診断をおこなおうとした。緑色のものが静電マットで、診断用の電源の接続部とその背後にある電源盤(ポンプの本来の電源)の距離が短かったために絶縁用として間に設置したもの。静電マットは絶縁性能が不十分であり、診断のために印加する電圧を1kVから始めて5kVに達した際にこの静電マットを通じて左下にある金属部品に漏電し地絡した。静電マットの左下部分が黒く焦げているのがわかる。静電マットは静電気を適宜逃がすためのもので、絶縁するためのものではないらしい。
福島第一原子力発電所構内の5号機原子炉建屋ポンプ室内における発煙事象について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所構内の5号機原子炉建屋ポンプ室内における発煙事象について(続報)(報道関係各位一斉メール)

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、10:01-15:56に一時貯水タンクDから排水を実施。排水量は861m3


その他


3月23日の高温焼却炉建屋で工事中の配管から漏えいの件。その後の調査結果と対策。
高温焼却炉建屋内における堰内漏えいについて(PDF 246KB)
漏えいが起きたのは、高温焼却炉建屋地下からキュリオンセシウム吸着装置へ処理する水を移送する配管の切断部(2頁図。3月31日参照)。3月23日朝、配管切断工事に先立ち、切断箇所を隔離するための弁が閉であることを確認、切断工事の後にキュリオンセシウム吸着装置を起動したところ、切断箇所から漏えいが発生(時系列の詳細は1頁)。漏えいの原因は、漏えい箇所を隔離する弁が実際には開いていたこと、および、当該の配管切断工事の管理において工事担当会社と東電の間で齟齬があったこと。
弁の開閉:調査の結果、23日朝の確認において開いている弁を閉じていると誤認した可能性が排除できない。弁の開閉は弁軸の頂部にあるスリットの向きで確認する(3頁右下写真。スリットと配管の方向が一致するときに開)が、一般に操作ハンドルの向きはスリットと同じにすることが多い。ところが、当該の弁では漏えい発生後に確認した際に、スリットとハンドルの向きが直行しており、開閉について誤認を誘発しやすい状況であった(この弁を2014年に設置した際の写真ではスリットとハンドルの向きは一致しており、その後にハンドルの付け外しがおこなわれたものと推定するが、その経緯については調査で判明しなかった。4頁)。また、23日朝に弁が閉じていることを確認したのちに弁を開いた人がいたとは考えにくい(9頁)。対策として、ボール弁の構造と開閉確認の方法について教育を実施し、ハンドルの方向で弁の開閉状態の識別をおこなわないようハンドルを取り外して弁から離れた位置に保管する。
配管切断工事の管理:当該の切断箇所を含む複数の配管切断作業について、実施計画の変更認可がおりていないため今回の工事期間に実施しないことを東電と工事会社は2月10日に合意した。これにより、工事会社は工程の見直しを実施したが、当該配管だけが見直しから漏れた。工事会社担当者は、この不備のある工程をもとに当該配管の切断作業を計画。その後、工事会社担当者と東電の工事監理員はこの作業について電話や口頭で連絡を取り合っていたが、図面等を用いず両者の認識に齟齬があることが判明しなかった。また、本来、PTW(作業許可書)により管理するべき工事であるにもかかわらず、工事会社担当者はPTWを申請せず、このため、作業当日は安全処置のタグがないまま作業を開始(タグはその後に付けてもらえると考えた)。以上(詳細は5頁)のように、PTWが発行されていない状態で当該配管の切断作業が行われた。このような事態を生じた背景については7頁(震災後にPTWなしで日々の現場対応を行ってきた運用を過去に工事会社担当者は経験しており、PTWの運用を開始した以降も、当該工事会社の中でこれらが全員には徹底できていなかった、など)。対策として、当該工事会社における作業管理プロセスの強化およびPTW運用ルール・作業予定表記載に関する教育の充実、東電が工事会社に要求する事項の明確化、東電側での日々の作業予定の確認の徹底、など(8頁)。

地下水バイパス一時貯留タンクGr3のサンプリング結果
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果(PDF 11.5KB)
13日採取分。東電、第三者機関のいずれの結果も運用目標をこえず。明日26日に排水の予定。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンク(7日採取)と集水タンクNo.(5日採取)の分析結果
建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移(PDF 182KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が450Bq/L、第三者機関が470Bq/L。明日日に排水の予定。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。24日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 1.31MB)

T/Bへの地下水ドレン等の移送量の推移。4月14-20日の移送量。
建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移(PDF 182KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月24日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月24日)(PDF)
24日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち奇数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

今日、規制委の第42回特定原子力施設監視・評価検討会があった。その際の資料。
(第42回特定原子力施設監視・評価検討会)地震・津波対策の実施状況について(PDF 4.97MB)
耐震・津波評価および対策実施状況(3頁)。現行基準地震動600Gal(東北地方太平洋沖地震と同程度)およびアウターライズ津波(5、6頁)の対策を完了。15m級津波(東北地方太平洋沖地震にともなう津波)対策がまだ終わっていない。
建屋開口部の閉塞(9頁、10頁)。1・2号機T/B(コントロール建屋を含む)、高温焼却炉建屋、共用プール建屋は2014年10月に工事完了。その他の建屋は対策工事を計画・工程調整中。
1/2号機排気筒の対策(14頁)。現行基準地震動600Galに対して地震応答解析を実施し、耐震安全性が確保されていることを確認済み(2013年10月7日参照)。排気筒は現在は使用していないが、排気筒下部が高線量(2011年8月1日、2013年12月6日参照)のため近寄っての作業が難しいので、大型クレーンを使用して排気筒を半分の高さまで解体し,耐震上の裕度を確保する。 現在,遠隔解体等の解体方法について検討中。工程案では、機器の開発・制作、モックアップを経て2018年度に解体工事開始。
15m級津波による津波漂流物の影響(15頁)。サブドレン他水処理施設の集水タンク・中継タンク等の10m盤の施設は15m級津波による機能喪失を前提に、機動的対応等を活用した機能の復旧手段を整備しているため、津波漂流物によりリスクが付加されるものではないと評価。
仮設防潮堤に対する津波の影響評価(16頁)
メガフロートの対策(17頁)。現在、港湾内北側に移動し、バラスト水としてろ過水8000m3を貯留している。現在、3案(港湾内解体、沈下させて海底被覆の代替など港湾内での活用、港湾外で解体)について検討中。
1Fの地震観測の状況(23頁)。5、6号機R/BおよびT/Bの地震計配置図。現在、燃料デブリの発熱量は号機あたり100kw前後、原子炉注水が停止した場合の時間的余裕は2日以上あるという評価になっている。使用済燃料については、共用プールの発熱量が最大だが、プールの冷却停止でプール水温が100℃に到達するまで約10日の余裕がある、とのこと。
(第42回特定原子力施設監視・評価検討会)今後のタンク運用計画について(PDF 3.47MB)
前回の評価は3月3日を参照。
現在運用中のタンク類(2、3頁)
タンク運用の基本方針(4-6頁)。凍土遮水壁の運用中、建屋周辺地下水位が制御範囲を超えて低下した際に、建屋地下たまり水の緊急移送先を確保しておく必要がある。この移送先として、集中廃棄物処理建屋のバッファ、高濃度たまり水受タンク、Sr処理水貯槽、ALPS処理水貯槽(以上、2・3頁参照)に加えてリプレース準備中のRO濃縮水貯槽のフランジタンクを使用する(5、6頁)。
凍土遮水壁運用開始後の地下水流入効果が期待通りの場合(8頁以降)。Sr処理水用フランジ型タンクの処理完了は2017年2月頃。
凍土遮水壁運用開始後の地下水流入効果が期待通りでない場合(13頁以降)。Sr処理水用フランジ型タンクは2017年度以降も使用継続が必要。
フランジ型タンク使用継続に対する留意事項(18頁以降)。今年は、フランジ型タンクの使用期間が5年を超えるものが出てくる。使用5年程度からのガスケットの硬化等が考えられることから、5年を超える前に側板フランジ等の詳細点検を行い健全性評価を実施する(19頁)。
(第42回特定原子力施設監視・評価検討会)陸側遮水壁の状況(第一段階フェーズ1)(PDF 12.1MB)
測温管の配置(7頁)。凍結管は約1.2m間隔で設置してある。測温管は、海側では約4.8m間隔、山側では約5m間隔で配置、凍土ラインからの距離は約0.8m。深さ方向には1m間隔で温度計を設置(深さ約30mまで)。
地中温度分布図(8-13頁)。21日に報告した図(19日07:00のデータ)に、注水井、水位観測井などを追記。
地下水位・水頭状況(15-18頁)。21日12:00のデータ。
互層部の水頭低下の原因(23頁)。以下の3つの可能性を想定:1.凍結開始により凍結管が収縮して、凍結管と地盤との間に水道が生じ、互層部の地下水が中粒砂岩層に流入。2.凍結開始で互層部の地下水が冷却され体積が減少。3.凍結開始で互層部が凍結することで膨張し、上下の泥質部(不透水層)を押し拡げて互層部の体積が増加。実際には、互層部の水頭低下と中粒砂岩層の水位上昇が見られることから、1が主要な原因であると考える。14日も参照。互層部の地下水は被圧地下水、中粒砂岩層は不圧地下水。
今後の水位の変動想定(24、25頁)
遮水効果発現の確認(26頁)。海側の効果発現を確認してからフェーズ2へ移行する。効果発現は遮水壁の内側と外側の水位差が有意に拡大していることで判断する。具体的には、凍結運転開始前(1月15日-3月30日)の地下水位の変動を超えて差が大きくなった(95%信頼区間を超えた状況が一定期間持続する)場合に効果が発現していると考えたが、今日の検討会ではこれだけでは判断できないとの指摘を受け、さらに他のデータ(地下水ドレン・ウェルポイントのくみ上げ量の推移など)を合わせて検討することとする。
まとめ(27頁)。地中温度:全体的に低下し始めている。遅れている箇所は必要に応じて対策を講じる。地下水位:中粒砂岩層では凍結開始後に上昇傾向が見られたが、その後は傾向は鈍化。互層部では低下傾向が見られたが、海側では鈍化。
北側の内側・外側の地下水位差(31頁)。中粒砂岩層、互層部、細粒・粗粒砂岩層のいずれも、凍結開始後に内側と外側の水位差は拡大し、それが継続している。このことから、北側の遮水壁では遮水効果が発現し始めていると考える(北側の凍結管間隔は1mで海側(1.2m)よりも効果が出やすいと想定)。
サブドレンNo.1の水位低下(32頁)。14日の説明と同じ。No.1と同様にディープウェル併設のサブドレンピットはNo.32、33、56。これらはすでに稼働中で、凍結運転開始後も状況に大きな変化はない。また、サブドレン稼動前の水位は近くのサブドレンや地下水位観測井と同じレベルであり、降雨に対する挙動も周辺の地下水位と同様であることから、これらのサブドレン水位はNo.1のように互層部の影響を受けていないと考える。
1号機T/B海側の互層部水頭の低下(41頁)。互層部地下水位観測井Go-15、Gi-20では、3月31日の凍結運転開始後に水頭の低下が見られた(これは、他の互層部でも同様)が、その後、4月11日頃から再び低下傾向となり、20日頃から低下傾向が鈍化してきている(42頁左グラフ)。この原因として、近傍を通る1号機海水配管トレンチへの地下水流入を想定している(1号機海水配管トレンチは2-4号機と違ってT/Bと高い位置で接続しているために、T/B地下たまり水の流入がなくたまり水の放射能濃度が低いので、2-4号機で実施したたまり水の抜き取りやトレンチの閉塞はおこっていない。遮水壁とトレンチの交差部では、削孔をトレンチ構造物の1m上までとして離隔を確保し、トレンチの上まで凍結管を設置してトレンチ下部は非凍結としている。43頁)。海水配管トレンチは長い構造物なので、途中に継ぎ目(コンクリート施工目地部)があり、止水板・目地シール・防水シートなどでトレンチ内への地下水流入を抑制している(44頁右図)。遮水壁と1号機海水配管トレンチが交差する場所のすぐ近くにこの継ぎ目があり(44頁下図)、凍結運転開始以降にこの継ぎ目が何らかの影響を受けて地下水がトレンチ内へ流入することで、近傍のGo-15およびGi-20の水頭が低下している可能性がある。トレンチ内のたまり水水位は周辺地下水位よりも低く維持されてきており(2015年12月までは立坑Bの水位はT.P. -9.5m程度で安定していた。44頁中央表)、地下水の流入はなかったと考えているが、これが凍結運転開始後は上昇しており(45頁グラフ)、また、上昇のタイミングがGo-15、Gi-20の水頭低下の時期と一致している。たまり水の水質は、凍結運転開始後に塩分濃度および放射能濃度が低下しており(45頁右表)、地下水流入の想定と矛盾しない。
今後、互層部の水頭低下で中流砂岩層の水位が低下する可能性もあるので、サブドレンNo.2など周辺の水位の監視を継続し、注水井による地下水位の維持ができるように準備をしておく。また、トレンチの水位が上昇した場合は必要に応じてたまり水移送ができるように、立坑Bからの移送設備を設置する(4月末完了予定)。トレンチへの地下水流入を抑制するために周辺の地盤改良について検討中。立坑水位観測は現在、人手で行っているが、自記式記録計を設置し連続測定出来るよう準備を進めている(4月末稼働予定)。
(第42回特定原子力施設監視・評価検討会)地下貯水槽周辺における放射性物質濃度の上昇について(PDF 3.16MB)
地下貯水槽の構造・特徴(1頁)
設置場所・2013年の漏えい事象(2頁)
汚染拡大防止対策の状況(3頁)
モニタリング状況(4頁)
地下貯水槽周辺の地下水位・流向(5頁)
周辺観測孔の水質経時変化(6、7頁)
No.1漏えい検知孔の水質経時変化(8、9頁)
海側観測孔の経時変化(10頁)
要因分析(11、12頁)。周辺地下水位の変化により、過去の漏えいによる汚染の希釈率が変化、もしくは、遮水シート間の内包水が移流、などの可能性も考えられるが、汚染源特定には至っていない。
今後の対策方針(13頁)。原因究明とモニタリングを継続する。貯水槽内残水のリスクへの対応や敷地の有効活用の観点から、過去に漏えいのあった地下貯水槽No.1-3を解体・撤去する方向で検討中。No.5(未使用)を活用したモックアップ等による工法検討を実施し、解体・撤去作業に着手する。その他の貯水槽についても、No.1-3の作業進捗を踏まえて取扱いについて検討していく。
地下貯水槽の残水を移送するライン(ノッチタンク群を経由して3号機T/Bまで)は2015年5月29日の漏えい発生(側溝に敷設した耐圧ホースからの漏えい)により撤去しており、現在のところ地下貯水槽内の残水を移送する手段はないが、残水を移送・処理する手段についても検討する。


ゴールデンウィーク中の会見の予定について。
4月29日-5月8日のゴールデンウィーク中は、1号機R/Bカバー解体や3号機燃料取出し用カバー設置準備など主要な工事は休工になるので、5月2日(月)と5月5日(木・こどもの日)は会見は行わない。凍土遮水壁の凍結状況については、5月12日に2週間分を報告する。


ニコ生
【2016年4月25日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2016.4.25(月)17時30分 ~

2016年4月24日(日)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業。今日は休工。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、09:57に一時貯水タンクCから排水を開始
(以下、25日の会見資料より)16:19に排水を停止。排水量は947m3


その他


22日の作業者が股間を負傷した件。その後、搬送先のいわき市内の病院で約1週間の入院加療を要す見込みと診断された。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクD(19日採取)と集水タンクNo.1(17日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が840Bq/L、第三者機関が850Bq/L。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。23日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 324KB)

1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(2015年5月14、15日、6月22日参照)。22日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 748KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月23日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月23日)(PDF)
23日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち偶数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。


福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】

2016年4月23日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):散水設備設置(ノズルユニット設置)。作業時間は07:59-11:04。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
25日(月)の予定:散水設備設置(散水ノズルまでの配管設置等)(作業予定時間:07:00-14:00)。明日は休工。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、09:59に一時貯水タンクBから排水を開始
(以下、24日の日報より)16:25に排水を停止。排水量は936m3

21日のサブドレン他水処理施設のNo.4中継タンク出口配管のフランジ部から滴下の件。今日23日に当該の出口配管フランジ部のパッキンを交換。11:43に漏えい確認を行い、異常がなかったことから、サブドレン他水処理施設No.4中継タンクの運用を開始した。なお、滴下の原因は、出口配管清掃後のフランジ締め付けの際にパッキンがずれたことにより隙間が生じ、滴下したものと推定。


その他


地下水バイパス揚水井(奇数番+No.10)のサンプリング結果。21日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 121KB)
No.10のトリチウムは2700Bq/L。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクC(18日採取)と集水タンクNo.3(16日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が740Bq/L、第三者機関が770Bq/L。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。22日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 285KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月22日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月22日)(PDF)
22日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち奇数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。


福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】


2016年4月22日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 144KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):散水設備設置(ノズルユニット設置)、カメラ移設。作業時間は08:05-13:38。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:散水設備設置(ノズルユニット設置)(作業予定時間:07:00-14:00)。

6号機使用済燃料プール冷却系の除熱系統である6号機補機冷却海水系でストレーナ他の点検を11日より実施していたが、今日22日に予定通り終了。点検期間中は使用済燃料プールの冷却を補機冷却海水系から残留熱除去系(A)非常時熱負荷モードに切り替えていたが、これを元に戻すため、10:18に補機冷却海水系を起動、11:39に残留熱除去系(A)非常時熱負荷モードを停止、12:03に使用済燃料プール冷却系を起動して使用済燃料プール冷却の切り替えを実施。なお、使用済燃料プール水温度は、切り替え前後ともに15.5℃で変化なし(運転上の制限値は65℃)。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、10:12に一時貯水タンクAから排水を開始。
(以下、23日の日報より)16:37に排水を停止。排水量は934m3

08:30頃、構内の大型機器点検建屋において、改修工事に従事していた作業者が鋼管杭をまたいだ際に体勢を崩して股間を負傷。入退域管理棟救急医療室にて医師の診察を受けたところ搬送の必要があると判断され、09:28に救急車を要請し、いわき市内の病院へ搬送。当該作業者に意識はある。
福島第一原子力発電所構内における作業員の負傷について(報道関係各位一斉メール)


その他


20日のG6エリアタンクへの移送配管から滴下の件。滴下が確認された移送配管下部の土壌回収については、21日13:35より実施し、今日22日10:18に完了。土壌回収の結果、滴下箇所の雰囲気線量は周辺の値と同等(約10μSv/h)まで低下。なお、回収した土壌(約 0.3m3)については、土壌回収袋に入れて当該エリア近傍に仮置きしている。

水処理週報
東京電力ホールディングス株式会社 福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第249報)(プレスリリース)

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクB(16日採取)と集水タンクNo.2(14日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が740Bq/L、第三者機関が740Bq/L。明日23日に排水の予定。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。21日採取分の結果と20日のトリチウム。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 286KB)

1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(2015年5月14、15日、6月22日参照)。20日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 158KB)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況について(PDF 3.05MB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月21日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月21日)(PDF)
21日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち偶数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

実施計画の変更認可申請(2015年4月17日提出)の一部補正を規制委に提出。
東京電力ホールディングス株式会社 「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請の一部補正について(プレスリリース)
補正:1~3号機使用済燃料プール循環冷却系二次系設備共用化。2015年10月1日参照。


福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)

2016年4月21日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 128KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):飛散防止剤散布(南1~3、北1~3エリア近傍)。作業時間は08:26-14:10。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:散水設備設置(ノズルユニット設置)(作業予定時間:07:00-14:00)。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

10:20頃、サブドレン他水処理施設のNo.4中継タンク出口配管のフランジ部より2秒に1滴程度の滴下があることを作業者が発見。
福島第一原子力発電所 サブドレンNo.4中継タンク堰内における配管フランジ部からの地下水滴下について(PDF 192KB)
滴下した水のたまりは約1m×0.5mの大きさ(約0.5Lと推定)で、吸水シートで拭き取った。漏えいしたのはサブドレンピットでくみ上げた地下水。
10:34に揚水ポンプによるくみ上げを停止し、中継タンクから集水タンクへの移送を停止。10:40には滴下がないことを確認。
11:00にNo.4中継タンクの全バルブ(当該フランジ部上流・下流とも)を閉じて当該フランジ部の増し締め実施。14:50に運転圧による漏えい確認を実施するためフランジ部周囲のバルブを開いたところ、再度、滴下(20秒に1滴)を確認したので、再びバルブを閉止。現場を継続監視し、15:30に滴下がないことを確認している。
22日以降に当該のフランジ部を再度分解点検し、詳細を確認していく。
中継タンクとその周囲の配管は、全体が堰の中に入るように作ってある。当該フランジ部を含む堰内の配管は15-19日に分解清掃をおこない、20日に運転を再開していた(運転再開時には漏えいのないことを確認している)。
サブドレンNo.4中継タンク出口配管フランジ部からの水の滴下について(報道関係各位一斉メール)


その他


昨日20日のG6エリアタンクへの移送配管から滴下の件。
福島第一原子力発電所G6タンク移送配管からの滴下について(PDF 1.75MB)
漏えいしたのは、通常の汚染水処理で発生するSr処理水。
20日17:15頃、G6エリアへ移送開始のための移送前のラインナップを確認。17:45に移送開始。18:00頃に当該部で漏えいのないことを確認している。18:54に移送ポンプ停止(以降、ポンプの起動なし)。19:20頃、移送後の点検中に滴下を確認、速やかにビニール養生を実施。19:39に当該箇所を弁操作により隔離。その後、応急処置(吸水材・土嚢・保温材取り外し養生)を実施し、今日21日15:00頃に当該部養生内のたまり水は増加していない事を確認した。漏えい箇所全体の雨養生を実施済みで、その後、漏えい箇所の土壌回収を実施中。
今日21日17:12-19:35にフランジ部を切り離して配管内の水抜きを実施(約0.5Lの水を回収)、滴下が停止した。回収した水はG6エリア付近に設置した仮設タンクに保管した(仮設タンクの周囲には角材および養生材による仮堰を設置)。今後、フランジ部の外観点検・分解点検を実施する。滴下の発生した箇所にはフランジがあるが、どこから漏えいしたかは調査中らしい。
滴下の発生した箇所の写真は3、4頁。当該の配管は直径約10cmのもの。
漏えい水の分析結果は、134Csが1.1×103Bq/L、137Csが5.1×103Bq/L、全βが2.6×105Bq/L、60Coが1.5×103Bq/L。漏えい量は、1秒に1滴の滴下が約90分(漏えいのないことを確認した時刻から漏えいを発見した時刻まで)継続したとして約2.7Lと推定。
G6エリアへ移送する予定だったSr処理水は、移送先をG4エリアに切り替えて受け入れており、Sr処理水の移送処理は継続している。
G6タンクエリアへの移送配管からの水の滴下について(続報3)(報道関係各位一斉メール)

凍土遮水壁の状況
陸側遮水壁の状況(第一段階 フェーズ1)(PDF 3.61MB)
地中温度経時変化(1頁)、地下水位・水頭状況(2-5頁)は先週と同様の状況。
地中温度分布図(7-13頁)。凍結管が一直線に並んでいるのに対して、測温管は凍土ライン(凍結管の並び)からの距離は様々であり、凍土ラインの外側にも内側にもある。この測温管で測定した温度を凍土ラインに投影し、温度に対応する色で示したのがこの図。測温管の設置間隔はおよそ5m、温度センサーは測温管に縦方向に1mおきに付けてあるので、温度センサーを中心としたおよそ縦1m横5m分のマスが、その中央に位置するセンサーの測定値に対応する色で塗られている。
図中、水色の縦線は凍土ライン外側の測温管、ピンクの縦線は内側の測温管、灰色の細い線は凍結管を示す。測温管のほとんどは鉛直に設置されているが、一部、凍結管に近いところの温度を測定するために斜めに設置されているものがある。図中、平行四辺形の色分けの部分が斜めに設置した測温管の測定値を示している。この部分の表示からわかるように、この図は凍土ラインから様々な位置にある測温管の温度データを一つの平面に投影して示したものであり、実在する平面上の温度分布を示すものではない(ただし、縦方向は同一の測温管に沿った温度分布を示す)。
図中の横線は、地下の地層区分を示す。上から、埋土、中流砂岩層、第1泥質部、互層部、第2泥質部、細粒砂岩層、第3泥質部、粗粒砂岩層、第4泥質部、となる。図の上辺に示す青い矢印は、2015年4月30日より試験凍結をおこなった凍結管(山側の部分先行凍結範囲では、先行凍結を実施している凍結管に相当する)を示す。
全面凍結を実施している海側では全体に黄色っぽくなっているのに対して、部分先行凍結をおこなっている山側は赤いところがほとんど(青矢印の先行凍結箇所ではやや温度が低い)。
この図だけで凍土壁の成立の状況を判断することはない(地下水位の変化も含めて総合的に判断することになる)。凍結の進展具合を見るための図。ただし、測温管の測定値が0℃ならば、測温管と凍結間の間は0℃以下になっていると考える。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクA(15日採取)と集水タンクNo.1(13日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が770Bq/L、第三者機関が790Bq/L。明日22日に排水の予定。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。20日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 286KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月20日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月20日)(PDF)
20日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち奇数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

実施計画の変更認可申請および変更認可申請(4月27日提出)の一部補正を規制委に提出。
東京電力ホールディングス株式会社 「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請および一部補正について(プレスリリース)
変更:J9・K4・H2タンクエリアの増設および多核種除去設備からの移送配管の追設。溶接型タンクの容量が不足しているためのやりくりとして、ALPSからタンクへの移送配管を増設するという話がある。3月3日の監視・評価検討会を参照。
補正:高性能多核種除去設備吸着塔仕様変更。



ニコ生
【2016年4月21日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2016.4.21(木)17時30分 ~

2016年4月20日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 130KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):資機材整備。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:飛散防止剤散布(南1~3、北1~3エリア近傍)(作業予定時間:07:00-14:00)。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

19:20頃、G6タンクエリアへの移送配管からタンクエリア外堰の外側に水が滴下しているのを発見。滴下量は1秒に1滴程度で、滴下した水は当該配管下部に約30cm×30cmの範囲にとどまっており、構外への影響はない。当該配管にビニール養生を実施。
滴下が確認されたのはRO濃縮水を移送する配管で、移送先をG4エリアからG6エリアに切替操作を行った後の現場確認において、当該配管の保温材より水の滴下があることを確認したもの。
滴下した水の分析結果は、134Csが1,100Bq/L、137Csが5,100Bq/L、全βが260,000Bq/Lで、配管内のRO濃縮水であると判断した。また、実施計画にて定めた排水基準(0.22)を超えていることから、23:18に福島第一規則第18条第12号「発電用原子炉施設の故障その他の不測の事態が生じたことにより、核燃料物質等(気体状のものを除く)が管理区域内で漏えいしたとき」に該当すると判断した。
配管のビニール養生に加えて、滴下箇所の地面には吸収剤を、周辺には土嚢を設置した。滴下した水は吸収剤により回収を実施。ビニール養生により、配管からの滴下は停止している。23:10現在、B・C排水路の連続側溝モニタにおいて有意な変動は確認されていない。
G6タンクエリアへの移送配管からの水の滴下について(報道関係各位一斉メール)
G6タンクエリアへの移送配管からの水の滴下について(続報)(報道関係各位一斉メール、4月21日公開)

サブドレン他水処理施設、10:00-16:16に一時貯水タンクGから排水を実施。


その他


地下水バイパス揚水井(偶数番)のサンプリング結果。18日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 154KB)
No.10のトリチウムは2600Bq/L。

地下水バイパス揚水井No.10のサンプリング結果。14日採取分(16日既報)の第三者機関の分析結果。
福島第一 地下水バイパス揚水井 No.10 分析結果(PDF 120KB)

地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(PDF 79.3KB)
11月12-16日と3月3日-4月14日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2)(PDF 79.6KB)
18日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。19日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 1.28MB)

1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(2015年5月14、15日、6月22日参照)。18日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 716KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月19日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月19日)(PDF)
19日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち偶数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。


福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)

2016年4月19日(火)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 129KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):資機材整備。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。昨日18日のクローラクレーンの作動油漏れで、作動油ホース交換後に作業再開の予定。
明日の予定:資機材整備。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

地下水バイパス、10:22-16:06に一時貯留タンクGr1から排水を実施。排水量は1388m3


その他


サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクG(13日採取)と集水タンクNo.3(11日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が710Bq/L、第三者機関が720Bq/L。明日20日に排水の予定。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。17日と18日採取分の分析結果、および、1-7日の流量データ。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 1.32MB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月18日)(PDF)
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月18日)(PDF)
18日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち奇数番)の水、および、地下貯水槽No.1の漏えい検知孔(南西側と北東側)の水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

今日、福島県主催の「第42回福島第一原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会」があった。その際の資料。
第42回福島第一原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会資料一式(PDF 9.36MB)
K排水路の対策進捗(1頁)
雑固体廃棄物焼却設備の運用状況(13頁)
凍土遮水壁の運用状況(21頁)
高温焼却炉建屋たまり水水位のLCO逸脱(35頁)



福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】




おまけ

エネ庁のトリチウム水タスクフォース(第14回)がこの日にあった。以下、エネ庁のサイトより、
議事次第(PDF形式:205KB)
資料1 トリチウム水の取扱いに係る各選択肢(評価ケース)についての評価(案)(PDF形式:2,471KB)
資料1別紙 各評価ケースの評価結果一覧(PDF形式:220KB)
資料2 トリチウム分離技術検証試験事業 事業概要報告(PDF形式:2,159KB)
資料3 トリチウム分離技術検証試験事業 総括及び評価(PDF形式:252KB)
成立しうる5つの処分法(地層注入、海洋放出、水蒸気放出、水素放出、地下埋設)について、処分に必要な期間、コスト、施設規模、処分に伴う二次廃棄物の発生量、処分に伴う作業員被ばく等の評価結果を整理した(いずれの方法も処分は告示濃度以下でおこなうため、実質的に有意な人体への影響はない。ただし、敷地境界1mSv/yearの制限は超える場合がある。13回の議事概要を参照)。この回で、これまでタスクフォースで検討してきた内容がまとまった、ということ。これについての毎日新聞の記事が「福島・汚染水:海洋放出が最も短期間で低コスト - 毎日新聞」(スクリーンショット12)。この記事を紹介する毎日新聞化学環境部のツイートはこれ。
記事の日付が19日、エネ庁のサイトに資料が掲載されたのは20日で、記事にある内容はエネ庁の資料にすべて書いてある。毎日新聞自身の評価としてこれは「特ダネ」らしいけれど、こういうのをまさにエゴスクープ(ほっといてもいずれ発表されるものを事前に抜くもの)というんだろう。
記事では、海洋放出が最も短期間・低コストである、ということだけを強調し、他に何が評価されたのか、とか、この評価がどのような背景でどのような意味を持っているか、などには触れていない。この記事を読んで、ここに書いてあることしか知らない人は、「政府は人体や環境への影響よりも経済性を優先して処理を進めようとしている」と思うんじゃないかな。てか、毎日新聞はそういう印象を読者に与えるためにこの記事を書いたのではないか。あるいは、これは最悪の想定だが、この記事を書いた岡田記者自身がそう思っているのかもしれない。いずれにしても、解決される必要のある問題(処理水の貯留タンクを設置するスペースがなくなる前に、処理水の処分方法を確立する必要がある)を解決するのに何の役にも立たない、書いた人・掲載した新聞が気持ちいいだけの記事だ。この記事によって、トリチウム水の処分についてさらに負の印象が世間に広がり、ただでさえ難航が予想される関係各所との交渉がさらに難しくなることはあっても、その逆はないだろう。
それに、コストが低いことは本当はいいことだよね。金はどっかから湧いてくるわけじゃないし、誰かが(税金、もしくは、電力使用料として)払うんだから、安いほうがいいに決まってる。なのに、こういう書き方をすると、安いことがよくないことみたいに見える。安さと引き換えに何かが犠牲になっているならそれは考えなきゃいけないけれど、何が犠牲になっているかを明示せずに「政府」とか「東電」とか不信の対象となっているものと組み合わせると、もともとありもしない犠牲があるように見えるのは、読むほうも注意しないといけない。
マスメディアがこういう行為を「特ダネ」だと言って自賛するの、本当に不愉快だわ。毎日新聞に金払ってるわけじゃないけれど、同じ社会を生きる者として、この手の存在が生み出す害悪については無関係ではいられないし、なんとかならないものかといつも思う。


2016年4月18日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 123KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):散水設備設置(ノズルユニット設置)。作業時間は08:16-12:27。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
10:20頃、1号機R/B北西でR/Bカバー解体工事に使用しているクローラークレーンの旋回部より作動油が滴下していることを作業者が発見。滴下した油は敷鉄板上に約5m×10mの範囲で広がっており、13:45に吸着マットによる回収作業が完了。クローラークレーン旋回部の作動油ホースが損傷しており、当該ホースからの滴下が継続していることから、漏えい拡大防止のためオイルパンによる受けを設置。11:59に油の滴下が停止したことを確認。漏えい量は、クレーンのオイルタンク内の油の量から約150Lと推定。12:13に双葉消防本部より「その他漏えい事象」と判断された。
損傷した作動油ホースを交換した後に作業(ノズルユニット設置)を再開する。現在、交換品の手配中。
明日の予定:資機材整備(作業予定時間:07:00-14:00)。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施(2015年12月17日参照)していたのが終了し、4月18日より処理運転を再開(4月26日参照)10月1日訂正
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、09:59-16:23に一時貯水タンクFから排水を実施。排水量は931m3


その他


地下水バイパス一時貯留タンクGr1のサンプリング結果
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果(PDF 11.7KB)
6日採取分。東電、第三者機関のいずれの結果も運用目標をこえず。明日19日に排水の予定。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 286KB)
17日採取分は悪天候のため試料を回収できず、19日に結果を公表予定。自動採水器で採水はしているけれど試料を回収できなかった、ということだと思う。自動採水器については2015年3月25日の監視・評価検討会を参照。採水器内に試料を入れるボトルを複数セットしてある写真がある。

T/Bへの地下水ドレン等の移送量の推移。4月7-13日の移送量。7日に降雨があり、移送量が増えている。
建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移(PDF 243KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月17日)(PDF)
17日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち偶数番)の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月17日)(PDF)
17日に採取分析した地下貯水槽No.1の南西側および北東側の漏えい検知孔水の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。


ニコ生
【2016年4月18日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2016.4.18(月)17時30分 ~

2016年4月17日(日)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業。今日は休工。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。


その他


サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクF(12日採取)と集水タンクNo.2(10日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 17.0KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が710Bq/L、第三者機関が740Bq/L。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。16日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 324KB)

1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(2015年5月14、15日、6月22日参照)。15日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 748KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月16日)(PDF)
16日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち奇数番)の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月16日)(PDF)
16日に採取分析した地下貯水槽No.1の南西側および北東側の漏えい検知孔水の全β放射能濃度は前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。



福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)

2016年4月16日(土)

今日のお仕事


プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):散水設備設置(ノズルユニット設置)。作業時間は07:54-10:16。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
18日(月)の予定:散水設備設置(ノズルユニット設置)(作業予定時間:07:00-14:00)。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、09:55に一時貯水タンクEから排水を開始
(以下、17日の日報より)15:27に排水を停止。排水量は802m3

その他


14日の多核種除去設備ALPS B系の水たまりの件。わずかなにじみの確認されたpH計検出器のホルダーねじ込み部(15日参照)について、ねじ込みを外してOリング(ゴム製のパッキン)等を確認したが、異常なかった。その後、当該検出器を復旧し運転圧による漏えい確認を実施し、にじみ等の異常がないことを確認。

地下水バイパス揚水井(奇数番+No.10)のサンプリング結果。14日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 121KB)
No.10のトリチウムは2900Bq/L。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。15日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 1.31MB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月15日)(PDF)
15日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち偶数番)の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月15日)(PDF)
15日に採取分析した地下貯水槽No.1の南西側および北東側の漏えい検知孔水の全β放射能濃度は前回(14日採取分)と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。


福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)

2016年4月15日(金)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 139KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):散水設備設置(ノズルユニット設置)。作業時間は08:32-10:00。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:散水設備設置(ノズルユニット設置)(作業予定時間:07:00-14:00)。

3号機R/B上部でダストサンプリングを実施。
3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 102KB)(4月28日公開)
3号機格納容器ガス管理システムでフィルターによるガスサンプリングを実施。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、10:13-15:14に一時貯水タンクDから排水を実施。排水量は729m3


その他


昨日14日の多核種除去設備ALPS B系の水たまりの件。
多核種除去設備(既設ALPS)pH計ラック内の滴下について(PDF 367KB)
漏えい量は水たまりの大きさ(約20cm×10cm×1mmが2カ所)から最大で40cm3と推定。
吸着塔6B入口pH計ラック内には、pH計検出器が3台設置してある(資料3頁。pHを正確に測定するため、3台の測定器で測定を実施)。このpH計検出器のホルダーねじ込み部(資料2頁に写真)にウエスを1分程度当てたところ、設置されている3台すべてのpH計検出器のホルダーのねじ込み部でわずかなにじみを確認した。また、吸着塔6B入口pH計ラックの下部に設置している漏えい検出器が動作していることを確認した。
A系およびC系の同じ箇所については異常ないことを確認。なお、警報発生時にはB系は処理停止中だった。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事のため処理を停止している。

水処理週報
東京電力ホールディングス株式会社 福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第248報)(プレスリリース)

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクE(10日採取)と集水タンクNo.1(8日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が750Bq/L、第三者機関が760Bq/L。明日16日に排水の予定。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。14日採取分の分析結果、および、13日採取分のトリチウム分析値
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 1.32MB)

1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(2015年5月14、15日、6月22日参照)。13日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 716KB)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況について(PDF 2.37MB)

魚介類のサンプリング結果
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 91.2KB)
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(同所港湾内を除く)(PDF 120KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月14日)(PDF)
14日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち奇数番)の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月14日)(PDF)
13日に採取分析した地下貯水槽No.1の南西側漏えい検知孔水の全β放射能濃度は24,000Bq/Lで前回(13日採取分、25,000Bq/L)と比べて有意な変動は見られない。北東側の漏えい検知孔水は280,000Bq/Lで前回(13日採取分、230,000Bq/L)と比べて大きな変動ではないものの上昇傾向にあることを確認。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

東京電力ホールディングス株式会社お知らせ「原子力災害対策充実に向けた考え方」に係る当社の取り組みについて(お知らせ)


福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)

2016年4月14日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 20.2KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):散水設備設置(ノズルユニット設置)。作業時間は07:56-10:49。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:散水設備設置(ノズルユニット設置)(作業予定時間:07:00-14:00)。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
21:45に多核種除去設備ALPS B系で漏えい検知器が動作し、「吸着塔6B入口pH計ラック漏えい/異常」警報が発生。現場で、B系の吸着塔付近に約20cm×10cm×1mmの水たまりが2カ所あるのを確認。水たまり周辺に継続的な流入はなく、堰内に収まっており外部への流出はない。
23:16に水たまりの拭き取りを実施し、警報がクリアした。拭き取ったウエスの線量は、70μm線量当量率が0.6mSv/h、1cm線量当量率が0.003mSv/h。また、拭き取り後の雰囲気線量は、70μm線量当量率が0.005mSv/h、1cm線量当量率が0.003mSv/h。引き続き、漏えい検知器周辺の状況を監視する。
福島第一原子力発電所 多核種除去設備における漏えい検知器の動作について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所 多核種除去設備における漏えい検知器の動作について(続報)(報道関係各位一斉メール、15日公開)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、10:06-14:55に一時貯水タンクCから排水を実施。排水量は701m3


その他


12日の焼却工作建屋1階の水たまりの件。水たまりが発生した原因を調査するため、キュリオンセシウム吸着装置で処理された水を送る配管が格納されている鋼製トラフを開放したところ、配管からの漏えいがないことを確認。また、焼却工作建屋の床をサーベイした結果、表面汚染密度が101-102Bq/cm2であることを確認。以上のことから、水たまりは雨水等が建屋外部から浸入したものと推定。

凍土遮水壁の状況
陸側遮水壁の状況(第一段階 フェーズ1)(PDF 1.70MB)
地中温度経時変化(1頁)。凍結を開始している箇所では順調に温度は下がっているが、まだ0℃以下のところはなく、凍土壁の形成には至っていないと考える。グラフの見方は7日参照。
地下水位・水頭状況(2-5頁)。6頁にサブドレン(SD: Sub Drain)、注水井(RW: Recharge Well)、水位観測井(C: 中流砂岩層、G: 互層部、S: 細粒・粗粒砂岩層、i: 遮水壁の内側、o: 遮水壁の外側)の位置を示す。サブドレンと注水井は遮水壁の内側にある。現在、1-4号機建屋地下のたまり水水位はT.P. 1500-1600mm程度であり、周辺地下水位の方が十分に高い。
中粒砂岩層① 海側(2頁)。地図の赤枠で囲ったサブドレン・注水井・観測井の水位を時系列で示した。各グラフ左上の表記、例えば「海1-①」は「1号機海側の①番」という意味。グラフ中の青点は降水量。サブドレンの水位は管理した結果。サブドレン以外の水位にはいくらか変動がみられるが、降雨の影響も考えられるので、観察を継続してく。
中粒砂岩層② 山側(3頁)。① 海側と同様。
互層、細粒・粗粒砂岩層水頭① 海側(4頁)。グラフの説明は中流砂岩層と同じ。互層、細粒・粗粒砂岩層の地下水は被圧地下水であり、水位は水頭の高さを示している。フェーズ1開始以降に水位が低下しているが、同様の現象は試験凍結でも見られた(原因としては、凍結による互層部の体積増加による圧力低下、冷却による互層部地下水の体積減少による圧力低下、 凍結管の外側に沿った中粒砂岩層との水みちによる連通、の可能性を想定している。これについては2015年7月1日の第36回特定原子力施設監視・評価検討会のPDF資料「試験凍結実施状況・建屋内外水位が逆転した場合の影響検討」40、41頁を参照)。試験凍結の際には、低下した水頭はその後は安定してそれ以上は下がらなくなった。
互層、細粒・粗粒砂岩層水頭② 山側(5頁)。②海側と同様。
サブドレンピットNo.1(SD1)の水位低下8日の規制庁との面談において、凍土遮水壁凍結開始後のSD1の水位低下について報告されている。これについて、質問に答える形で言及された。
規制庁のサイトにある面談資料(平成28年4月8日東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所における陸側遮水壁の稼働状況に係る面談の資料【PDF : 4MB】)を参照。
SD1はまだ稼動していない。SD1水位は凍結開始前は比較的高かったが、凍結開始後は低下して周辺の中流砂岩層水位と漸近している(1頁)。SD1はサブドレンピットの下にディープウェル(下部透水層(互層部、細粒砂岩層)からくみ上げる井戸)があって、上のサブドレンと下のディープウェルをシール材・モルタル・フランジで分離している(5頁)。この分離構造が損傷したために、サブドレンが互層部の水頭の影響を受けている可能性がある(凍結開始にともない互層部の水頭が低下(上記参照)したため、サブドレンの水位も低下した)。資料によれば、サブドレンとディープウェルを分離する構造の損傷は地震の影響を想定しているらしい。また、SD1水位低下の原因として、SD1近傍で中粒砂岩層と互層部が連通している可能性もある、とのこと。SD1は中の水の放射能濃度が高いので運開当初は稼働していなかったが、その濃度が下がってきているので稼働開始するために実施計画の変更を申請している(2月4日参照)。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクD(9日採取)と集水タンクNo.3(5日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.8KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が800Bq/L、第三者機関が900Bq/L。明日15日に排水の予定。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。13日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 325KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月13日)(PDF)
13日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち偶数番)の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月13日)(PDF)
13日に採取分析した地下貯水槽No.1の南西側漏えい検知孔水の全β放射能濃度は25,000Bq/L(前回12日採取分は22,000Bq/L)、北東側の漏えい検知孔水は230,000Bq/L(前回12日採取分は240,000Bq/L)で、前回と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

3号機R/Bオペフロ遮蔽体設置作業の動画を公開。
3号機オペレーティングフロアへの遮蔽体設置用架台設置の様子(01:52)(動画)
遮蔽体架台を設置した上に細長い遮蔽体(厚み20cm、幅40cm、長さは長いもので15mくらい)を1本ずつ載せていく。現在作業しているのはA工区。作業のペースは1日に4体程度。秋頃にかけて作業していく。
工区および設置する遮蔽体については3月31日のロードマップ進捗報告の3号機R/Bオペフロ線量低減の状況の項を参照。



ニコ生
【2016年4月14日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2016.4.14(月)17時30分 ~

2016年4月13日(水)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 147KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):散水設備設置(ノズルユニット設置)。作業時間は08:05-12:00。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:散水設備設置(ノズルユニット設置)(作業予定時間:07:00-14:00)。

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。A系とC系は2015年5月より実施していた長期点検・改造工事(2015年5月25日参照)が終了し、2015年12月4日より処理運転中。B系は2015年12月4日より長期点検・改造工事を実施中(2015年12月17日参照)
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、09:54-14:56に一時貯水タンクBから排水を実施。排水量は729m3

17:27頃、5・6号機開閉所西側道路で3号機R/B除染遮へい工事で使用しているトレーラー後輪付近の下部から油が滴下していることを作業者が発見、当社社員が当該車両後方の油圧シリンダーより駆動油の滴下を確認した。その後、油圧ホースを固縛し、滴下の停止を確認。滴下した駆動油の広がりは約4m×3.5mで、18:15頃に吸着マットで回収済み。滴下した油は、路面に滴下していたが付近の排水溝には流入しておらず、環境への影響はない。18:40に双葉消防本部より「危険物の漏えい事象ではない」と判断された。


その他


3月25日の多核種除去設備ALPS A系配管フランジ部からの漏えいの件。
多核種除去設備(既設ALPS)配管フランジ部からの滴下の調査結果(PDF 68.0KB)
当該のフランジ部の開放検査を3月28日に実施し、ガスケットの犠牲陽極部分に溶出を確認。この犠牲陽極部分の溶出にともない滴下が発生したと判断した(フランジ部には有意な腐食等はなかった)。
当該フランジ部は塩酸注入点の近傍であること、系統停止時に長期間(約1カ月)水抜きされた状態であったことから、塩酸(原液)が系統保有水で希釈されず長期間接液することによりガスケットの犠牲陽極部分の溶出が加速したと推定。

地下水バイパス揚水井(偶数番)のサンプリング結果。11日採取分。
福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果(PDF 121KB)
No.10のトリチウムは3100Bq/L。

地下水バイパス揚水井No.10のサンプリング結果。7日採取分(9日既報)の第三者機関の分析結果。
福島第一 地下水バイパス揚水井 No.10 分析結果(PDF 120KB)

地下水バイパス一時貯留タンクの貯留水の評価結果
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(PDF 78.4KB)
11月12-16日と3月3日-4月7日採取分のデータで評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
地下水バイパス揚水井のくみ上げにおける一時貯留タンクに対する評価結果について(その2)(PDF 78.8KB)
11日のデータを追加して評価を実施。結果は、運用目標を超えず。
揚水井No.10でトリチウム濃度が運用目標をこえているため実施中。

サブドレン他水処理施設、一時貯水タンクC(7日採取)と集水タンクNo.2(5日採取)の分析結果
サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果(PDF 16.9KB)
一時貯水タンクの分析結果は東電、第三者機関のいずれも運用目標を超えず。トリチウム濃度は東電が840Bq/L、第三者機関が830Bq/L。明日14日に排水の予定。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。12日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 286KB)

1号機放水路上流側立坑でCs濃度が上昇した件(2014年10月23日)および2号機放水路上流側立坑で全β放射能(90Sr)濃度が上昇した件(2015年5月14、15日、6月22日参照)。11日採取分。
福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果(PDF 716KB)

地下貯水槽からの漏えい(2013年4月6日、5月16日参照)に関連して、地下貯水槽周辺の観測孔で1日以降に採取した地下水の全β放射能濃度が上昇した件(3月2、3日参照)
地下貯水槽観測孔 分析結果(採取日:4月12日)(PDF)
12日に採取分析した地下貯水槽観測孔(A1からA19のうち奇数番)の全β放射能濃度は、前回と比べて有意な変動は見られない。
地下貯水槽 分析結果(採取日:4月12日)(PDF)
12日に採取分析した地下貯水槽No.1の南西側漏えい検知孔水の全β放射能濃度は22,000Bq/Lで、前回(11日採取分、22,000Bq/L)と比べて有意な変動はない。北東側の漏えい検知孔水は240,000Bq/Lで前回(6日採取分、190,000Bq/L)と比べて大きな変動ではないものの上昇傾向にあることを確認。
地下貯水槽 トリチウム分析結果(採取日:4月11日)(PDF)
11日に採取分析した地下貯水槽No.1の南西側漏えい検知孔水のトリチウム濃度は3,300Bq/Lで、前回(10日採取分、3,300Bq/L)と比べて有意な変動は見られない。
引き続き、地下貯水槽観測孔について監視を強化するとともに、全ベータ放射能が上昇した原因を調査していく。

水処理設備内の処理水分析結果。採取個所は2011年11月18日の資料を参照。
水処理設備の放射能濃度測定結果(PDF 10.0KB)



福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】(プレスリリース)