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現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2016年12月5日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(訂正版)(PDF 73.6KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)12時時点

昨日4日の1-3号機共用の使用済燃料プール代替冷却系2次系の循環ポンプ(A)で吸込圧力低の警報の件。
03:00の2、3号機の状況:
2号機 プール水温 20.2℃、プール水温上昇率 0.123度/時、運転上の制限値(65℃)到達予想時間 約308時間(約12日)
3号機 プール水温 18.6℃、プール水温上昇率 0.092度/時、運転上の制限値(65℃)到達予想時間 約425時間(約17日)
福島第一原子力発電所 使用済燃料プール循環冷却二次系設備停止について(PDF 300KB)
その後の調査で、共用2次冷却系に漏えい等の異常がないこと、および1号機使用済燃料プール代替冷却系1次系ポンプ(A)軸受け冷却水配管のベント弁が「開」状態であったこと以外に異常がないことを確認。05:27に共用の2次冷却系の復旧をおこない、2号機および3号機使用済燃料プール代替冷却系の2次系の再開を確認。05:30のプール水温は、2号機で19.8℃、3号機で18.5℃。
1号機使用済燃料プール代替冷却系1次系ポンプ(A)軸受け冷却水は、2次系の冷却水(ろ過水)を引いている(資料2、3頁)。昨日4日に、1号機で共用化2次系の試運転を開始する際に系統の水張りをおこなったが、その際に、1次系ポンプ(A)軸受け冷却水配管中に残っている空気を排出するためにベント弁を開き、水張り後には閉じている(配管に水を導入することでベント弁から配管中の空気を追い出していく。空気が出きって水が噴き出してきたら、ベント弁を閉じる。ベント弁にはホースを取り付けてあり、ホース出口にはポリタンクを設置。ベント弁から出てきた水はホースを経由してポリタンクで受ける。資料3頁下写真)。
当該のベント弁が「開」となったのは、水張り後に実施した月1回の定例のパトロールが意図せずにベント弁のコックに触れたのが原因と推定。パトロールは15:00頃に当該のベント弁周りの確認作業を実施しているが、共用2次系の循環ポンプ(A)吸込圧力の低下が同じ時刻より始まっており、パトロールが接触してコックが微開になったためにベント弁から系統内の水が漏えいして吸込圧力が徐々に低下し警報発生に至ったものと考える。パトロールは、コックに接触した認識はない。漏えいした水はポリタンクから少しあふれたが、堰の中にとどまっていた。
(以下、7日追記)当該ベント弁のあるエリアは使用済燃料プール代替冷却系関係の設備があるため、施錠管理されている。監視カメラが設置してあり、録画画像からパトロールが当該弁の周囲で作業していたことと、その時刻について確認できている。ただし、パトロールが当該弁のコックに接触したことは、画像からは確認できなかった。
再発防止対策として、1次系冷却ポンプ(A)軸受冷却水配管に設置されているベント弁(当該弁を含めて8個)を結束バンド等で固定。共用2次冷却系の運用開始後に、ベント配管の先端に閉止プラグの取り付けを行う。
福島第一原子力発電所1~3号機共用使用済燃料プール(SFP)二次冷却系循環ポンプ吸込圧力低について(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所1~3号機共用使用済燃料プール(SFP)二次冷却系循環ポンプ吸込圧力低について(続報)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所1~3号機共用使用済燃料プール(SFP)二次冷却系循環ポンプ吸込圧力低について(続報2)(報道関係各位一斉メール)
ポリタンクの容量は10Lという話だったけど、写真だと18Lとか20L(うちの灯油缶と同じくらい)に見えるけど、どうなんだろ。
事象が徐々に進展して警報レベルに至る、というのは、以前にも汚染水だかの移送であったような気がするけど思い出せない。
今回、2、3号機のプール水温がLCO逸脱するまでに何日かかるかという数字が早いうちに出たのは大変良かったと思う(Twitterで一斉メールへのリンクが流れたのが5日04:45)。だけど、1号機への言及がない理由もあったら、もっと良かったのにね。てか、これだけのことをするのに5年半かかるのかぁ。

10:02頃、3号機CST(復水貯蔵タンク)炉注水ポンプ(B)が停止
福島第一原子力発電所 3号機原子炉注水停止に伴う運転上の制限からの逸脱ならびに復帰について(PDF 116KB)
福島第一原子力発電所 3号機原子炉圧力容器・格納容器注水設備系統概略図(PDF 62.2KB)
10:30に実施計画に定める運転上の制限「常用原子炉注水系において、原子炉の冷却に必要な注水量が確保されていること」を満足できない(LCO逸脱)と判断。その後、10:59に3号機CST炉注水ポンプ(A)ポンプを起動、11:00に現場異常がないことを確認し、同時刻に運転上の制限内への復帰を宣言した。
原子炉底部の温度はポンプ停止前と後で23.1℃と変化なし。
3号機CST炉注水ポンプのスイッチは4号機T/Bオペフロ(2階)にあり、ポンプ停止時刻には計装系の定例点検(模擬信号を入力して状況を確認する)を実施するために作業者4名がその場所に立ち入っていた。現場の雰囲気線量は0.1mSv/h。スイッチの前の通路は幅85cmで、点検用測定器(約3kg)を持った作業者(20代男性、1Fでの作業経験は6カ月、点検作業の準備と片付けを担当)が他の作業者とすれ違った際にポンプのスイッチにぶつかり、スイッチのカバーが破損するという事象が発生(資料2頁。写真左上は事後の再現写真。青いカバーオールを着た人物の左肘が停止したB系のポンプのスイッチのあたりにある。一つ上の列はA系のスイッチ)。同時刻にポンプが停止した警報が発生し、3号機の炉注水停止を確認した。
スイッチのカバーは磁石でパネルに取付けてあり、スイッチの誤操作防止(近くのスイッチ操作の際にさわらないようにする。カバーの付け外しアクションを追加することで誤操作を防ぐ)のためのもので、今回のように強い力がかかるのを防ぐものではなかった。スイッチは、黒いレバーを左右にひねることで操作する。点検作業の作業者がポンプのスイッチにぶつかった際に、カバーが外れてスイッチを切ってしまったものと推定している。
炉注水ポンプが停止すると通常は予備系のポンプが自動起動するが、今回はB系のポンプのスイッチが切られた(その結果として動作としては正常に停止した)ために、A系が自動起動しなかった。このため、状況確認をしてからポンプを手動で起動することになり、炉注水に中断が生じた。
(以下、7日追記)炉注水が停止した場合の原子炉の温度上昇については、崩壊熱量を元に評価をおこなうが、燃料デブリの分布、冷却水の炉内での状況(圧力容器内での冷却水の流れている場所、流れ具合など)が明らかでないために正確な評価は難しい。崩壊熱の全てが温度を上昇させるのに寄与する(外に逃げたりしない)として、冷却水による冷却が一切ないものとして、非常に保守的に評価すると、3号機原子炉の温度上昇率は5.3度/時だったが、実際には1時間の炉注水停止で温度上昇は見られなかった。
(以下、7日追記)炉注水は、現在、CST炉注水ポンプ(A/B系)でおこなっているが、バックアップとして、T/B内炉注水ポンプ(A/B系)、高台炉注水ポンプ(常用/非常用)、純粋タンク脇炉注水ポンプがあり、さらに、消防車による注水の準備がある(PDF資料の系統概略図を参照)。通報・連絡の時系列:
10:02 B系ポンプ停止
10:30 LCO逸脱宣言
10:58 自治体等に第1報
10:59 A系ポンプ起動
11:00 LCO逸脱宣言解除
11:42 自治体等に第2報
11:46 一斉メール発信
(以下、7日追記)今回、ポンプ停止および予備系が自動起動しなかった原因について状況を把握しLCO逸脱を宣言したのが10:30、ここを起点として通報・連絡をおこなった。自治体への通報は目標の30分以内を達成したが、一斉メール発出は30分以内にできなかった(自治体への第1報を元にメール文を作成している途中で第2報が出たので、それを合わせて改めてメール文を作成して発出したため、遅くなった)。福島第一原子力発電所3号機復水貯蔵タンク炉注水ポンプ(B)の停止(LCO逸脱)(報道関係各位一斉メール)
福島第一原子力発電所3号機復水貯蔵タンク炉注水ポンプ(B)の停止における臨時会見の開催案内について(報道関係各位一斉メール)
「通報基準・公表方法」(2月1日参照)で公表区分Aに該当するため、会見を開催。
東京電力ホールディングス株式会社 福島第一・福島第二冷却機能トラブルにおける社長による社内指示について(お知らせ)
福島第一・福島第二冷却機能トラブルにおける社長による社内指示について(PDF 12.5KB)
トラブル発生の際の公表については、いつも遅いとか色々と言われてるけれど、もっとシンプルに事実を垂れ流したんじゃダメなのかなぁ。たとえば、「X時X分にCST炉注水ポンプ(B)停止。保守的な評価による温度上昇率はX度/時。状況を調査中」「X時X分、判明した状況はXX」「X時X分にA系ポンプを起動。起動後の状況はXX」とかいう内容を、遅れなく公表していくの。マスコミを通すとまた訳分かんなくなるから、東電のサイトで公表する。そうすれば、見たい人はすぐに参照できていいと思うんだけどな。会見で岡村さんが情報の垂れ流しは良くないと言ってたけど、東電が情報を加工することが人々の不信を呼んでいるところもあるわけだし。パニックを呼ぶことを恐れているのかもしれないけれど、どうかなぁ、無理かなぁ。東電が信頼して欲しいのなら、まずは東電が信頼することが必要なんじゃないだろうか。
あと、今回は炉注水の停止で、11月22日の地震の時の2Fの使用済燃料プール冷却停止よりもヤバい事態だったと思うんだけれど(それでも、数時間ではたいした影響にはならない。実際、圧力容器の温度は変わらなかったし)、前回は一部で話題になってたのに比べて今回はほとんど話を聞かない。どういう基準で注目が集まるんだろうか。

1号機使用済燃料プール代替冷却系、1-3号機使用済燃料プール代替冷却系2次系の共用化工事をおこなうため11月24日より停止していたが、試運転が終了したので、17:35に共用の2次系冷却設備による冷却の運用を開始
(以下、6日の会見資料より)冷却再開後のプール水温は19.0℃(運転上の制限値は65℃)。
1号機R/Bカバー解体作業
本日の作業実績(PDF):ダストサンプリング(ウェル上)。作業時間は08:21-10:46。モニタリングポスト、ダストモニターに有意な変動は無し。
明日の予定:飛散防止剤散布(作業予定時間:07:00-15:00)。
1号機R/B上部でダストサンプリングを実施。
1号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 11.8KB)(12月26日公開)
1号機格納容器ガス管理システムでフィルターによるガスサンプリングを実施。
1号機原子炉格納容器ガス管理システムの気体のサンプリング結果(PDF 8.14KB)(12月26日公開)

多核種除去設備ALPSのホット試験。A系で2013年3月30日より、B系で2013年6月13日より、C系で2013年9月27日より実施中。2015年5月-2016年4月に長期点検・改造工事(2015年5月28日、12月17日、2016年4月26日参照)を実施。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。

サブドレン他水処理施設、10:02に一時貯水タンクEから排水を開始
(以下、6日の会見資料より)16:56に排水を停止。排水量は1002m3

その他


R/B以外の建屋開口部でのダストサンプリング結果
建屋開口部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 11.9KB)
11月28日に公開予定だったのが22日の地震でサンプリングが延期になていた分。29日にサンプリングを実施。

地下水バイパス一時貯留タンクG1rのサンプリング結果
福島第一原子力発電所 地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果(PDF 11.7KB)
11月24日採取分。東電、第三者機関のいずれの結果も運用目標をこえず。明日6日に排水の予定。

構内排水路の排水の分析結果(2015年3月4日参照)。4日採取分。
福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて(PDF 286KB)

T/Bへの地下水ドレン等の移送量の推移。11月24-30日の移送量。
建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移(PDF 211KB)
これ、グラフが先週のまま更新されてない。


ニコ生
2016/12/5(月) 福島第一原子力発電所3号機復水貯蔵タンク炉注水ポンプ(B)の停止における臨時会見
【2016年12月5日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2016.12.5(月)17時 ~



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