リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2011年8月31日(水)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF141KB)

1号機R/Bカバー設置工事、鉄骨除去作業。

3号機原子炉注水、25日実施予定だった炉心スプレー系の注水ライン接続工事を実施
注水ライン追加後(FDW→FDW+CS)の流量調整(PDF127KB)
4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置でのフレキシブルホース漏えいの調査結果がでて、3号機原子炉注水ではフレキホースを使用しても問題ないことが確認されたので、明日から注水開始予定。注水量変更スケジュールは23日発表のとおり(ただし給水系は7m3/hから始める)で変更なし。
4号機使用済燃料貯蔵プール 代替循環冷却システム フレキシブルホースからの水の 漏えいに関する調査について(PDF113KB)(9月1日公開)


水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、ベッセル3塔交換、フラッシングなしで実施。

水処理装置、アレバ除染装置、15:00頃スラッジ移送ポンプB周辺から水漏れ確認。予備機Aに変更したが水漏れ停止せず。前段の反応槽と後段の沈殿槽のうち、後段の沈殿槽を隔離してバイパスするようにして運転中。漏水は堰の内側にとどまっていて系外には漏れていない。
(以下9月1日夕方の会見より)漏えい個所はスラッジ移送ポンプBのケーシング。直径約5mmの穴を確認。漏えい量は1.3m3。ポンプ付近の空間線量は15mSv/h。漏えい水の放射能濃度は、134Csが5.5×104Bq/cm3137Csが6.0×104Bq/cm3131IがND(検出限界4.9×102Bq/cm3)。漏えいはすでに終わっている 穴をパテで埋めることは考えているが本体交換を検討中。
スラッジ移送ポンプケーシング水漏えい箇所 概略図(PDF21.2KB)(9月1日公開)

水処理装置、アレバ蒸発濃縮型淡水化装置3台、14:00本格運転開始。定格処理量は1Aが12.7m3/day、1Bが27m3/day、1Cが52m3/day。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板打設行ったあと台風養生実施。シルトフェンス開閉なし。

循環型海水浄化装置、溶接部分滲み程度ピンホールあり停止中。

遠隔操作重機によるガレキ撤去、1、2号機ポンプ室周り。


その他

水処理週報。稼働率、キュリオン-アレバ系統が89.2%(定格で50m3/h)、SARRYが82.9%(同25m3/h)。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第10報)

水処理装置不適合事象まとめ。計32件のトラブルについて。
水処理装置不適合まとめ(26.8KB)

作業員の被曝の状況。内部被曝と外部被曝を足した被曝線量の平均は、3月22.40mSv、4月3.90mSv、5月2.90mSv、6月2.35mSv。
緊急時作業者の内部被ばく線量の評価状況等について

8月1日に話のあった海側遮水壁の基本設計ができたので公開。
海側遮水壁の基本設計について
直径1m、長さ22-23mの鋼管矢板を打ち込む。遮水壁の透水計数は10-6cm/sec(建屋周辺の難透水層と同じ)、耐用年数は30年。既設護岸と遮水壁の間に地下水ドレンを設置し、ここでの地下水位を平均潮位以下に管理することで、地下水の海洋への漏出を防ぐ。工期は2年強。

水処理設備の使用済ベッセル仮置き場で09:35、使用済ベッセルの水抜き作業中に、作業員2人にベッセル内の水がかかった。拭き取り除染をして、外部被曝が0.14mSvと0.16mSv、WBCの検査で内部取り込みはないことを確認。
水処理設備セシウム吸着塔(ベッセル)水抜き作業 概略図(PDF50.7KB)(9月1日公開)
水抜きを始める前に、ベント管にホースを接続してベント弁を開き、ベッセル内部の圧を抜く。このとき一緒に出てくる水をホースで容器へ排出する。その後、弁を閉じてホースを外してから水抜き作業を開始するが、今回、圧抜きをまだしていない状態で、すでに圧抜きが終わっていると勘違いし、開いているはずの弁を閉じたつもりで実際には弁を開いてしまった。その状態でホースをコネクタから外したので、中の水が吹き出してしまった。

ダストサンプリング、A(南防波堤)、C(沖合2-3km)は天候不良で延期。
発電所敷地内における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 15.7KB)(9月1日公開)

ニコ生
【8/31・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/31・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/31・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/31・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月30日(火)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF107KB)

1号機R/Bカバー設置工事、R/B脇の鉄骨撤去作業。

2号機原子炉注水量の低下が18:56に確認されたため、注水量を約3.8m3/hに調整。

3号機使用済燃料プール、ヒドラジン2m3注入。

たまり水移送の調整のため、2号機の移送ポンプを20m3/hから30m3/hに変更、移送先を雑固体廃棄物減容処理建屋からプロセス主建屋へ変更3号機はポンプ(1台で20m3/h)を2台から1台へ切り替え、移送先をプロセス主建屋から雑固体廃棄物減容処理建屋へ変更

今日30日から一週間かけて、3号機原子炉注水ラインにミニマムフローライン追設。現在、非常に小さい流量を注水していることが原因で流量が安定しないため、ミニマムフローラインを設置してポンプ流量を増やしてやる(炉注ポンプ吐出側からバッファタンクに戻すラインを作って一定量を常に流しておく。写真参照)。このラインのための分岐はすでに作ってあるので、原子炉への注水は工事中も継続。

水処理装置、キュリオン-アレバ系統、Hスキッド3塔フラッシングなしで交換。明日も3塔交換予定。

水処理装置、アレバ蒸発濃縮装置、試運転終了。本格運転開始のために、ソフトウェア改造を行う。このため淡水化装置全体を停止。東芝蒸発濃縮型は2Aが03:32-16:34に、2Bが04:16-15:44に停止。RO膜型1Aが07:09-12:28、2が07:16-12:42停止(1Bは昨日29日07:00からフィルタ交換に伴い停止中)。この間、原子炉注水はバッファタンクから継続。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板打設。明日は加えて台風対策の養生関係作業をする予定。

循環型海水浄化装置、昨日のピンホールにじみのため運転再開延期。

遠隔操作重機によるガレキ撤去、1、2号機ポンプ室周り。コンテナ6個分、


その他

28日実施の1号機R/B上部ダストサンプリングの分析結果。
福島第一 1号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(13.4KB)
福島第一原子力発電所 1号機 原子炉建屋開口部 ダストサンプリング風景

29日実施の2号機R/B上部ダストサンプリングの分析結果。
福島第一 2号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(11.1KB)
福島第一原子力発電所 2号機 原子炉建屋開口部 ダストサンプリング風景

核種分析結果確報版の一部訂正について
福島第一原子力発電所における核種分析結果の確報版の一部訂正について

耐震設計上考慮しないと評価している断層等について、3.11以降の応力場の変化などに伴ってあらためて調査・評価した結果を保安院に報告。
「平成23年東北地方太平洋沖地震を踏まえた新耐震指針に照らした既設発電用原子炉施設等の耐震安全性の評価結果の報告に係る原子力安全・保安院における検討に際しての意見の追加への対応について(追加指示)」に基づく報告について

12:59に2F2号機高圧炉心スプレー補機冷却系内の水質調整を目的とした高圧炉心スプレー補機冷却系および高圧炉心スプレー補機冷却海水系の運転中に、高圧炉心スプレー補機冷却海水系ポンプ電動機が停止。発動機の絶縁不良を確認。
福島第二原子力発電所 2号機 高圧炉心スプレイ系 系統構成図(66.0KB)

1F MP1でのダストサンプリング欠測。サンプリング装置ガス欠のため。
発電所敷地内における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 13.8KB)(8月31日公開)


ニコ生
【8/30・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/30・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/30・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/30・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月29日(月)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF21.6KB)

1号機R/Bカバー設置工事、R/B脇の鉄骨切断作業。吊り具が海上輸送で1Fに到着。

2号機R/Bブローアウトパネル開口部からのダストサンプリング、10:35-13:20実施。
福島第一 2号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(11.1KB)(8月30日公開)
福島第一原子力発電所 2号機 原子炉建屋開口部 ダストサンプリング風景 (8月30日公開)

水処理装置、SARRY、ベッセル1塔交換のため07:08に停止。交換後14:25起動、14:27に定常流量。

水処理装置、RO膜型淡水化装置、1Bフィルタ交換のため07:00に停止。
(以下、8月31日午前の会見で)28日に発生したフィルタ交換時のβ線被曝の件で、再発防止のために作業手順や防護対策を検討中。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板打設。シルトフェンス開閉なし。

循環型海水浄化装置、週末定期メンテナンス終わり、09:45海水取り入れた直後にフィルタ溶接部分にピンホールから滲みがあり運転停止。。

遠隔操作重機によるガレキ撤去、2号機ポンプ室周り。コンテナ5個分、累計571個。


その他

2号機圧力容器温度RPVベローシール温度、05:00データでこれまで72℃だったものが120℃まで急に上昇。他の変動はないので計器の不良と判断。引き続き推移確認。
プラントの温度データ2号機

2F4号機原子炉格納容器内の放射線サーベイとダストサンプリングを実施。10:15所員用エアロック(格納容器内に人が出入りするためのハッチ)を開放して地震後始めて入域。今日の結果から装備を決定して点検の計画を立案、実際の点検はそのあとにる。
窒素ガスを充填してあったのを大気と入れ替えて入域後のガスサンプリングの結果は、酸素濃度22%、水素濃度0.4%。
福島第二原子力発電所4号機 線量当量率の測定結果について(PDF10.8KB)(8月30日公開)
福島第二原子力発電所4号機 原子炉格納容器 入域風景(PDF34.1KB)(8月30日公開)
(以下、8月30日午前の会見)ダイヤフラムフロアに135m3の水たまりを確認。スクラムすると格納容器は外から隔離されるので、内部で発生した水は中にたまる。たまっていた水の出どころは2ヵ所と推定。1.再循環ポンプの回転軸を水でシールするために、外から水をいれているが、この水を供給するラインの弁は空気弁で、電源が落ちると自動開となり、ここから水が出た。2.SCからベント管を通じて出てきた水蒸気が凝結したもの。ダイヤフラムフロアにたまった水はサンプに集められて排出されるが、ここの出口もスクラムによって閉じていたので、サンプからあふれた。このこと自体は異常ではない。
福島第二原子力発電所4号機 原子炉格納容器内 溜まり水(8月30日公開)
(以下8月31日午前の会見で)ダストサンプリング結果。O.P. 18、28、32、40m各地点 でダストサンプリングした結果。上層部(O.P. 28、32、40m地点)は検出限界未満。O.P. 18mのフロアで134Csが3.1×10-6Bq/cm3137Csで3.1×10-6Bq/cm3。放射線従事者の呼吸する空気中の濃度限度に対して3桁近く低く、全面マスク装備必要ないレベル。入り口から入ってすぐのところなので、1Fから放出されたものを作業員が入域時に持ち込んだのかもしれない。目視で見た感じでは、大きな損傷や炉水の漏洩はないと考えている。

ニコ生
【8/29・11:00開始】東京電力 記者会見
政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

Togetter
2011/8/29・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/29・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

2011年8月28日(日)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF22.0KB)

クローラクレーンによる1号機R/B上部開口部ダストサンプリング、08:10-14:25に実施。明日は2号機で09:45から実施予定。
福島第一 1号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(13.4KB)(8月30日公開)
福島第一原子力発電所 1号機 原子炉建屋開口部 ダストサンプリング風景 (8月30日公開)
1号機R/Bカバー設置工事、今日は作業なし。

水処理装置、キュリオン-アレバ系列、ベッセル3塔交換。

水処理装置、アレバ蒸発濃縮型淡水化装置、1A、1B、1Cそれぞれ試運転のため再起動。

水処理装置、RO膜型淡水化装置、昨夜23:45フィルター交換のため1A停止した件。フィルタ交換して今日10:54に運転再開。
(以下8月29日の合同会見8月30日午前の会見で)このフィルタ交換の際、作業員が警報設定値(15mSv)以上のβ線の被曝をした。Aさん17.1mSv、Bさん23.4mSv、Cさん1.1mSv。β線の線量限度は皮膚の等価線量で1000mSv(これはγ線の250mSvとは別に管理される)なので問題ないと思うが、念のため診察を受ける予定。Cさんが、β線源を含む処理水で満たされているタンクに手を手首くらいまで入れて、カートリッジを交換する作業。かっぱ上下を着用。Aさんが、取り外したカートリッジを受け取ってビニール袋につめる作業作業。Bさんが、ビニール袋をまとめておく作業。このフィルタ交換は今回が始めて。水に触れる作業なので、β線とγ線の両方を測れるAPDを使った。警報が鳴った際、作業が残りわずかだったので終了まで継続した。フィルタが主要なβ線源であり、Cさんはむしろ水によって遮蔽されていた。Aさん、Bさんはフィルタの近くに長くいたため被曝線量が高くなった。計画線量はγ線で2mSv、β線については設定していなかった。再発防止のため、作業手順や防護対策等について再検討する。

循環型海水浄化装置、昨日27日定期メンテナンスのため運転停止。明日午前中メンテナンス終了して運転再開予定。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板打設継続。シルトフェンス開閉なし。

遠隔操作重機によるガレキ撤去、昨日に続き3、4号機ポンプ室周りで実施。コンテナ7個、累計566個。


その他

昨日サンプリングした沖合C地点のダスト分析結果は主要3核種でNDだった。
発電所敷地内における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 74.6KB)
誰か質問してたけど、敷地内でも普通にNDなんだから、もっと長時間とらないとダメなんじゃないの。

ニコ生
【8/28・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/28・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/28・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/28・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月27日(土)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(21.9KB)

1号機R/Bカバー設置工事、鉄骨建方の準備作業。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板打設。シルトフェンス開閉なし。

水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、電源切替作業のため09:29-12:47停止。14:45に東芝製を再起動。アレバ製は明日から試運転再開。

水処理装置、RO膜型淡水化装置、23:45フィルター交換のため1A停止(保安院情報だと、フィルタのつまりを示す警報が出て自動停止した。これは通常運転の一環で異常ではない)。1Bと2は合計流量63m3/hで運転継続。

循環型海水浄化装置、週末定期メンテナンスで停止。

遠隔操作重機によるガレキ撤去、3、4号機ポンプ室周り。コンテナ10個分、累計559個。


その他

昨日悪天候でできなかった沖合C地点ダストサンプリング、08:10-10:10に実施。

5月に公表した4号機R/B爆発原因の推定に関連して、4号機非常用ガス処理系(SGTS系)のフィルタ分析の結果。
福島第一原子力発電所4号機 非常用ガス処理系線量測定結果(31.2KB)
(参考)4号機水素爆発メカニズムの推定(573KB)(5月15日公開)
図の左側が4号機R/Bにつながっていて、本来は左から右へガスが流れる。ここのフィルタの線量を装置の外側から測ったら、右側が一番高かった。このことは、3号機から格納容器ベントの排出ガスが4号機R/Bに逆流して水素爆発したのではないかという5月の推定と調和的である。ただし、8月2日に1号機のSGTS系フィルタの近くから5Sv/h超の線量率を観測したのに比べると、今回の線量率は5-6mSv/hとかなり低く、このことが持つ意味はまだよく分からない。今後の検証課題は、周囲の弁の開閉状態の確認、爆発の規模に見合う水素の蓄積量の検討など。


ニコ生
【8/27・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/27・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/27・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/27・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月26日(金)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF112KB)

1号R/Bカバー設置工事、鉄骨建方作業。今日、梁2ピース、柱3ピースを海上輸送。

今日予定の3号機炉心スプレー系からの原子炉注水は延期(詳細は昨日の記事を参照)。

水処理装置、キュリオン-アレバ系列、Hスキッドのベッセル3塔をフラッシングなしで交換。14:21処理水移送ポンプA系(セシウム吸着装置の処理水受けタンクから除染装置へ送るポンプ)が過負荷で自動停止したため、セシウム吸着装置が停止。16:54にB系に切り替えて起動、17:45定常流量47m3/h確認。

水処理装置、SARRY、07:10-15:07に停止してベッセル1塔交換。15:30定常流量24.5m3/h。

水処理装置、蒸発濃縮型淡水化装置、信頼性向上のための電源切替作業で17:33に東芝製、19:20にアレバ製を停止。明日、電源切り替え作業実施。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板打設。台船に載せて鋼管矢板を搬入するので、10:20-10:50シルトフェンス開閉。

遠隔操作重機によるガレキ撤去、3、4号機のポンプ室周り。コンテナ9個分、累計549個。


その他

沖合Cのダストサンプリングは天候不良のため明日に延期。

1F2、5、6号機のR/Bの耐震安全性の検討結果を保安院に提出。
当社福島第一原子力発電所の原子炉建屋の現状の耐震安全性および補強等に関する検討に係る報告書の経済産業省原子力安全・保安院への提出について(その3)

2、3号機のあいだの路盤整備のため埋設してあった配管類を手作業で掘り出す作業中、邪魔になっていた鉄骨を鉄板の上に移動させていて手が下敷きになった。右手中指負傷。病院での縫合が必要。福島総裁病院へ搬送。14:30に作業開始、14:40ごろ負傷。


ニコ生
【8/26・11:00開始】東京電力 記者会見
東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/26・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/26・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月25日(木)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF23.8KB)

1号機R/Bカバー設置工事、今日から鉄骨建方。

今日予定の2号機R/Bブローアウトパネル開口部のダストサンプリングは雨で延期。明日予定の1号機でのサンプリングも延期。
2号機T/B地下のたまり水移送、プロセス主建屋から雑固体廃棄物減容処理建屋へ切り替えを10:03に実施。

今日予定の3号機炉心スプレー系からの原子炉注水のための工事は延期。使用予定のホースが、5回の微量漏えいを起こしている4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置のホースと同じなので、漏えいの原因調査を先にやることになった(現在、4号機プールで交換したホースを2Fに持ち込んで、漏えい個所の観察を電顕などでしようとしているらしい。←保安院情報)

水処理装置、キュリオン-アレバ系統、45m3/hで運転継続。フラッシングなしでベッセル3塔交換。明日も3塔交換予定。

水処理装置、SARRY、25m3/hで運転継続。明日、ベッセル1塔交換予定。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板の打設。シルトフェンス開閉なし。

遠隔操作によるガレキ撤去作業、3、4号機ポンプ室周り、コンテナ6個分、累計540個。


その他

19、20日の使用済燃料プールのサンプリング結果
福島第一原子力発電所1〜4号機使用済燃料プール水サンプリング結果(PDF10.3KB)
3号機プール水はpH=9.2で、前回とほぼ変わらず。4号機プール水の塩分濃度は、前回測定とほとんど変わらず(塩分除去はまだ始めたばかりなので)。

昨日24日の3号機R/B上部ダストサンプリング結果
福島第一原子力発電所 3号機 原子炉建屋開口部ダストサンプリング風景(PDF35.2KB)
クローラクレーンでサンプラーをぶら下げて吸引する。アームの先の高さが125m、ケーブルが85m下りている。地面から40m地点。原子炉の東西南北でサンプリング。
福島第一 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF11.3KB)
西側が一番高い値。137Csが1.2E-03Bq/cm3当日は南南東の風2mくらいだった。

11:30ころ3号機R/B主要変圧器西側付近において無人重機によりガレキを撤去していたところ、絶縁油が漏えい、主要変圧器の配管が損傷していることを発見。 その後、漏えい量は徐々に低下し、14:30 滴下程度であることを確認。18:10配管からの流出が停止していることを確認。原因は、ガレキ撤去作業中に誤って配管を損傷させてしまったためと推定。
福島第一原子力発電所 油漏れ箇所(210KB)

ニコ生
【再放送 8/25・11:00開始】東京電力 記者会見
【再放送8/25・16:30開始】政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

Togetter
2011/8/25・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/25・16:30開始 政府・東京電力統合対策室合同記者会見

2011年8月24日(水)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF23.7KB)

1号機R/Bカバー設置工事、今日もお休み。

1-3号機R/B上部ダストサンプリング。09:00-12:35に3号機R/B上部で4カ所実施。2号機は明日、1号機は明後日の予定。

2号機使用済燃料プールにヒドラジンを注入(約2m3)10:35-12:29。

3号機T/B地下のたまり水移送、昨日から、雑固体廃棄物減容処理建屋とプロセス主建屋の両方にポンプ2台で移送していたが、雑固体廃棄物減容処理建屋のほうへ多く移送されていて半日で水位が235mm上昇。ペースが早すぎるので、一旦、雑固体廃棄物減容処理建屋への移送を中止して、ポンプ2台でプロセス主建屋への移送に切り替えた。
2/3号機タービン建屋滞留水の移送概念図(PDF13.7KB)
明日から、2号機T/Bたまり水移送をプロセス主建屋から雑固体廃棄物減容処理建屋へ切り替え。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板打設を継続。台船を出すためシルトフェンス開閉。

水処理装置、キュリオン-アレバ系統、流量44m3/hで運転。明日、ベッセル3塔交換予定。

水処理装置、SARRY、25m3/hで運転。

水処理装置、アレバ製蒸発濃縮装置、今日から濃縮塩水で試運転、明日から本格運転の予定。

遠隔操作によるガレキ撤去作業、3、4号機ポンプ室周り。コンテナ8個分、累計534個。


その他

水処理週報。今週の稼働率80.7%。SARRYが稼働したが、今後も定格1200m3/dayで計算。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第9報)

放射性物質放出量評価のために、ダストサンプリング地点を現行の西門+12ヵ所のほかにABC3点追加。海上もしくは海に近いので、地表からの巻き上がりの影響が少ないことを期待。
ダスト濃度測定地点位置図(PDF73.9KB)

3.11以前における津波評価について、夕方の会見で経緯などの説明があった。
2002年2月にだされた土木学会の「原子力発電所の津波評価技術」にそって、1896年明治三陸沖地震モデルを用いて1FでO.P. 5.4-5.7mという津波高さの評価をしていた。このとき、ポンプのかさ上げなど実施。
2002年7月に地震調査研究推進本部から発表された「三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価」において、三陸沖から房総沖にかけての海溝沿いのどこでも地震発生の可能性があることが示されたので、1Fおよび2Fの正面で1896年明治三陸沖地震が起きたと想定した時の津波高さを強引に評価した。結果は1F1-6号機取水口で8.4-10.2m。遡上高は南側で15.7m、北側で13.7m。2F1-4号機取水口で7.2-8.2m。遡上高が15.5m。
地震調査研究推進本部から発表をうけて、土木学会では2002年度から確率論的手法を取り入れた検討を開始。東電でもマイアミの学会で発表(10mの津波のくる確率が、10万年に1回)。
2008年「石巻仙台平野における869年貞観津波の数値シミュレーション」においてM8.4の地震が宮城県から福島県の沖合に起きたという貞観津波の断層モデルが公表された。このモデルを用いて1Fと2Fで試算。1F1-6号機取水口水位8.7-9.2m、5,6号機側北側も1-4号機側南側も浸水しない。2Fは取水口水位7.8-8.0m。建屋は浸水しないという結果。2009年11月から堆積物調査を行ったが、発電所周辺では貞観津波による津波堆積物は見つからなかった。モデルに基づく津波試算と矛盾がありさらに調査研究が必要と考えた。
2008年からポンプの水密化をメーカーと検討し始めたが未だ実現せず。建屋の水密化の検討を始めていた。などなど。
津波の安全性評価に係る主な経緯(PDF525KB)(8月25日公開)
少しずつ対策を始めていたんだな。というか、普通に評価技術のアップデートに取り組んでいたと。当事者が一番くやしいのかもな。
(以下2013年7月18日追記)
f_zebraさんの、想定津波高についての話 - Togetter より、@arthurclarisさんのツィート。
「東電は中越沖地震で停止した柏崎刈羽の復旧、その経験の水平展開、そして戦線から脱落した柏崎刈羽の穴を埋めるための福島第一・第二や火力の稼働率向上の為にリソースを割いていた。」
「可能性はゼロではないがいつ来るかわからない、そもそも来るのかもわからない津波より、まずは免震棟の建設であり、スロッシング対策であり、耐震評価と裕度向上工事であり、埋設消火配管の架空化であり、自衛消防隊の強化であり、・・と優先的に進めなければならないことが山程あった、と。」


ニコ生
【8/24・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/24・18:00開始】東京電力本店より『土木学会安全基準・想定外津波の試算結果 未反映』に関する記者会見

Togetter
2011/8/24・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/24・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月23日(火)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF24.3KB)

2号機使用済燃料プール、ヒドラジン注入予定だったが明日に繰り延べ。

3号機原子炉注水、8月20日に8m3/hから7m3/hへ調整した後様子見ているが、圧力容器の温度が2度ほど高い状態が続いているので、26日の炉心スプレー系からの注水開始までこのまま継続する。
3号機T/B地下のたまり水移送、16:15からプロセス主建屋への移送を追加。ポンプ2台を使ってプロセス主建屋と雑固体廃棄物減容処理建屋の両方へ。

4号機使用済燃料プール、12:30ころ廃棄物処理建屋内の代替循環冷却装置1次系ホースに15×10cmのにじみを確認。微量の水(30秒に一滴)が漏えいしている。受け皿をおいて観察中。8月17日に同じような漏えいでホースを3本交換したが、まだ交換していないところで発生。プールの冷却は継続中。
4号機使用済燃料プール循環冷却装置 フレキシブルホースからの水にじみ箇所(PDF18.6KB)

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、フラッシングなしでHスキッドベッセル3塔交換

水処理装置、SARRY、7:10に停止して昨日できなかったベッセル交換を実施。15:07起動。15:30運転状態問題なしと確認。24.6m3/hでほぼ定格流量。

水処理装置、RO膜型淡水化装置、16:00ころ1B停止。1Aと2は運転継続。流量は11.25+50=61.25m3/h。18:20ころ1B再起動。何が原因だったの?

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板打設。明日、台船搬出で11:40-12:20シルトフェンス開閉の予定。

循環型海水浄化装置、12時から運転開始。

遠隔操作によるガレキ撤去、3、4号機ポンプ室周りでコンテナ2個分。累計でコンテナ526個。


その他

3号機炉心スプレー系ライン追加による注水方法多様化について。
福島第一原子力発電所3号機 炉心スプレイ系ライン追加による原子炉注水方法の多様化について(PDF55.5KB)
先日来の計画について、昨日5号機でモックアップによる作業確認を実施。25日、ラインの系統構成と弁ラインナップを実施、26日より注水開始の予定。はじめは給水系を残したまま炉心スプレー系から1日で1m3/hずつ注水量を3m3/hまで増加、その後2日で1m3/hずつ給水系からの注水を絞って、合計7m3/hに持っていく(開始時の給水系が6m3/hから7m3/hに変更。圧力容器の温度が上昇して6m3/hまで絞れなかった)。
現在、炉心底部温度が120℃あるので、炉心上部には水蒸気が充満していると思われる。上部から約20℃の水をかけることでこの蒸気の温度が徐々に下がり、燃料に水が直接届くことで、冷却効率の上昇が期待できる。

放射性物質放出量見積りのために設置しているダストサンプリング用機材(水盤)について
ダストサンプリング用機材(水盤) 設置状況(PDF65.0KB)
直径815mm、内径715mm、重さ15kg、高さ約90cm、材質ステンレス。敷地内に1カ所(環境管理棟の屋上)のほか、5km5カ所、8km5カ所設置予定。これまでに8カ所で設置。

明日、クローラクレーンで1、3号機R/B上部ダストサンプリング実施予定。

構内のダストサンプリング地点のうち残り8ヵ所についても検出限界を10-7Bq/cm3レベルへ


ニコ生
【8/23・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/23・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/23・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/23・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月22日(月)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF23.5KB)

1号機R/Bカバー設置工事、今日はお休み。

1、3号機R/B上部ダストサンプリングを実施予定だったが雨のため延期。クローラークレーンでサンプラーをつり下げておこなう。コンクリートポンプ車でやるよりも建屋に近づいてできる。タイマーつけて3時間採取。←24日にやった3号機のサンプリングでは、原子炉の東西南北4ヵ所で、一ヵ所につき30分づつサンプリングだったよ。
2号機R/Bブローアウトパネル開口部ダストサンプリングを実施する。12mのはしごの先端にサンプラーをつけて、隣の建屋屋上から開口部に持っていく。サンプラーの設置は完了。サンプリングは明日の予定。

3号機原子炉注水、おととい20日に7m3/hに絞った結果、圧力容器で2℃ほど温度が上昇したのであと一日経過観察。明日再評価の予定。
プラントの温度データ3号機(PDF)

4号機使用済燃料プール塩分除去装置、10:34警報発生、システム停止。濃縮廃液タンクからタンクローリーへ濃縮塩水を移送するポンプが、本来自動停止すべきタンクの水位で停止せず移送が継続したため、タンクの水位が低くなりシステムが停止。18:26再起動。プールの冷却は継続。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置でSMZ1、2、4番のベッセル交換。直前に34m3/hだった流量は45m3/hまで回復。

水処理装置、SARRY、初めてのベッセル交換(セシウム吸着塔の先頭のやつ)のため07:07停止。その後、雰囲気線量で100mSv/hあり、3Sv/hの個所を確認。フラッシングして原因となっている汚染物質を取除いたあと、ベッセル交換行わないまま20:15運転再開。現在雰囲気線量は4-7mSv/h。フラッシング水は建屋地下(処理する汚染水をためているところ)に流している。明日ベッセル交換の予定。
第二セシウム吸着装置(サリー)高線量箇所発生 概要図(PDF29.1KB)(8月23日公開)
高線量箇所(3Sv/h)発生メカニズム(PDF17.7KB)(8月23日公開)
(以下8月23日午前の会見で)ベッセル交換後に中の水分が放射線分解してガスが発生し内圧が高まるのを防ぐために、ベントラインが設けてある。そこから余分の水分を流すためのドレンラインがつながる母管の中に、高濃度の汚染物が付着した。ベント弁はフロート式のオートベント弁(ベッセルの中を水が通っている時はフロートが浮き上がってベントラインを閉鎖する)で、フラッシング中は閉じているはずだったが、フラッシング水圧の変動によりわずかに空いた隙間から水がもれ、汚染物質がドレンラインに流出したと考えている。今後は、フラッシング時にオートベント弁の上流の弁を閉めることで対応する。汚染物質としては、数gのセシウムを含んだスラッジのようなものを想定している。

水処理装置、東芝製蒸発濃縮装置、運転中。

水処理装置、アレバ蒸発濃縮装置3台、試運転中。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板打設。シルトフェンス開閉なし。

循環型海水浄化装置、20日より週末定期メンテで停止中。今日はゼオライト交換実施。

遠隔操作によるガレキ撤去、3、4号機ポンプ室周りで実施。コンテナ4個分。



その他

8/18現在の構内サーベイマップ配布
福島第一原子力発電所サーベイマップ【8月18日現在】(PDF)

集中廃棄物処理施設周辺のサブドレン水分析、3番で134Csと137Csを7月17日以来の検出。今後の推移を見ていく。
(参考配布資料)「集中廃棄物処理施設周辺サブドレン水核種分析結果」(8月21日採取分追加)(PDF)


ニコ生

【8/22・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/22・16:30開始】​政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

Togetter
2011/8/22・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/22・16:30開始 政府・東京電力統合対策室合同記者会見

政府・東京電力統合対策室合同記者会見録
22日(PDF形式:502KB)

2011年8月21日(日)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF23.9KB)

1号機R/Bカバー
設置工事、今日は作業なし。

3号機T/B地下たまり水の移送、プロセス主建屋への移送を09:28に停止、雑固体廃棄物減容処理建屋への移送を09:39に開始。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、今日は作業なし。

循環型海水浄化装置、昨日から定期メンテナンスのため運転停止。明日午前中再起動の予定。

水処理装置、淡水化装置のRO膜型装置の処理量を増加させるために、現在稼働中の2に加えて予備の1Aと1Bを09:30に起動し、10:30に問題ないことを確認。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置で、ベッセル交換を3塔実施。交換後の流量は41m3/h。明日も3塔交換予定。


その他


明日、水処理装置、SARRY、ベッセル1塔交換の予定。初回なので、07:00から7時間程度作業の予定。

プラント関連パラメータ表で、いままで「※1計器不良」だった1、3号機のスキマーサージタンクレベルのデータを仮設の水位計で今日から提供(1号機は7月22日から欠測だった)。


ニコ生
【8/21・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/21・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/21・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見< 2011/8/21・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月20日(土)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF23.8KB)

1号機R/Bカバー
設置工事、梁と鉄骨建方実施。柱4ピース、梁1ピースが小名浜港から到着。明日は作業なし。
梁の設置作業。20秒過ぎ位から。もうこんなにできてるよ!


3号機原子炉注水量、13:00に8m3/hから7m3/hへ減らした。

4号機使用済燃料プールで、プール水のサンプリングを実施。循環冷却ラインに8月16日に話のあった塩分除去装置追加設置、10:21から試運転、11:34から本格運転
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プールにおける塩分除去装置の設置状況(PDF157KB)

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板打設。シルトフェンス開閉なし。明日は作業なし。

循環型海水浄化装置、定期メンテナンスのため11:00に運転停止。

水処理装置、淡水化装置ホース引換工事終了、13:20にRO膜型装置運転再開。処理水のバッファタンクへの移送を15:00再開。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、フラッシングなしで3塔交換。

水処理装置、アレバ蒸発濃縮装置、3台試運転継続。今日から本格運転の予定だったが、来週末に延期。

水処理装置、SARRY単独運転の処理水分析結果。
滞留水処理分析結果シート(PDF80.8KB)
DFは137Csで104程度、当初見込みの105-106より若干小さい。セシウム吸着塔を5塔から4塔に減らした影響だと思う。RO膜型装置を通すのに必要なレベル(102Bq/cm3)は達成できているので、運用に問題はない。
A系も動かすとキュリオン-アレバ系統が45m3/hなので合計95m3/hとなるが、下流側の淡水化装置が今のところ70m3/hなので当面はB系のみで運用。RO膜型装置の増設は終わっていて、運用開始になればA系も稼働する可能性はある。
SARRYが稼働したので、3号機T/Bからの水移送をプロセス主建屋から雑固体廃棄物減容処理建屋へ切り替える。明日実施予定。


その他

「福島第一原子力発電所 1号機 温度に関するパラメータ」で公表している1号機圧力容器まわりの温度計測点19点のすべてで、19日23:00以降の計測で100℃未満になった。

海水核種分析結果(PDF 13.78KB)
南放水口付近は、7月1日以降初めて134Csと137Csがそれぞれ48Bq/lと67Bq/l計測された。南側防波堤の閉塞工事で鋼管矢板の打設をおこなっており、海底土の巻き上がったものが放水口のほうへ漏れ出ていると考えている。

福島第一 物揚場前、1〜4号機スクリーン、1〜4号機取水口海水核種分析結果(PDF 15.6KB)
シルトフェンス内側は各号機若干上昇気味だが19日の雨で地表面に溜まっていた放射性物質流れ込んだのではないかと推定。

サブドレン等核種分析結果(PDF 10.5KB)
タービン建屋付近のサブドレンからの放射性物質検出について。19日の雨水の流入の影響で1号機は水曜日より1桁大きい値。これまでも多めの雨には1号機で敏感に反応しているので、そのせいではないか(各号機ごとの変化の傾向について、はっきりした理由はわかっていない。1号機は動きやすく翌日には下がる傾向。2号機は降雨の影響を受けない。3号機は上昇の後徐々に下がる。合理的説明はできていない)。

(参考配布資料)「集中廃棄物処理施設周辺サブドレン水核種分析結果」(8月19日採取分追加)
工事用の仮置き機材が③番地点に置いてありサンプリングできず。本日はサンプリングできたので明日分析。


ニコ生
【8/20・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/20・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/20・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/20・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月19日(金)

14:37に浜通りで震度5弱の地震。震源は福島県沖、震源の深さ51km、M6.5。
震度分布図(気象庁)
津波注意報発令。

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF45.9KB)

1号機R/Bカバー設置工事、梁と鉄骨の建方実施。

2号機原子炉注水量、15:30に3.5m3/hから3.8m3/hへ調整。1、2号機原子炉注水の流量調節弁は全閉寸前の状態。流量の変動は吸い込み側の圧力や温度変化の影響を受けているのではないか。

1-3号機使用済燃料プールのプール水サンプリング実施。4号機は明日実施予定。

水処理装置、昨日の試運転後にキュリオン-SARRY-アレバの直列運転でのDFの分析結果。キュリオン-SARRYで137Csが約106
滞留水処理分析結果(PDF8.67KB)
RO膜型淡水化装置を停止してSPT(B)からのホース交換工事を実施。SARRYを追加して2系統の並列運転をおこなうために、淡水化装置への移送量の増強をはかる。ホース交換で淡水化装置への移送量を70m3/hまで上げる。淡水化装置の処理能力は最大70m3/hまでいける。
106Bq/cm3レベルの汚染水を使ってSARRYの処理能力試験をするのに2系統並列処理へ移行するために、14:00水処理装置全体を停止。15:44キュリオン-アレバ系列を起動、15:54運転再開。
バッファタンクへ168tろ過水を補給
(以下8/20午前の会見で)19:33にSARRYのB系起動、19:41定常流量(定格流量が1系列で25m3/h)。A系はB系の性能確認行った上での運転を予定、当面は待機。
雑固体廃棄物減容処理建屋の汚染水を処理している。現在の容量は9日で処理できる。プロセス主建屋とつながる地下通路から地下水がもれこんできているので、止水工事をしたいところだが、高濃度汚染水がたまったところなので線量が高くて難しい。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、鋼管矢板打設。


その他

3号機原子炉注水、昨日8m3/hに減らしたが、圧力容器の温度はほぼ横ばい。

循環型海水浄化装置について。海水を100日で10万t通水させる能力。防波堤内側だけでも30万t超える水があり、徐々に効いてくると思う。今後、交換したゼオライトに吸着しているセシウムの量を見ていきたい。


ニコ生
【8/19・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/19・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/19・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/19・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月18日(木)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF22.8KB)

1号機R/Bカバー設置工事、土台位置の再調整。

3号機流量調節弁追設、07:38予備ポンプへ切り替えて実施。12:27原子炉への注水量を約8.0m3/hに調整。7月27日に流量を絞った際に発生したポンプと配管の振動は観察されず。今後、48時間ごとに1m3/hずつ絞って最終的に6m3/hまで減らす計画。
3号機使用済燃料プールへ循環冷却ラインからヒドラジンを約2m3注入11:06-13:00。

水処理装置、SARRY試運転。吸着塔5塔で構成してあるが、5塔だと差圧が大きくなりポンプの負荷が大きいので、4塔で運用するように制御プログラムを変更(4塔で性能的には十分)。SPT(A)の水を使った試験で、約3E+3Bq/cm3137CsがA系、B系ともにNDに。
滞留水処理分析結果(PDF10.3KB)
水処理設備2系列運転概略系統図(17.9KB)
キュリオン−アレバ−淡水化装置とSARRY−淡水化装置の2系統で運転が可能。SARRYは雑固体廃棄物減容処理建屋に設置してあり、建屋地下の汚染水を汲み上げるルートを設置してある。SARRY単独での高濃度汚染水を使った試験をしてDFを確認後、2系統同時の稼働を目指す。SARRY単独での処理能力は定格50m3/h。SARRY単独運転では、キュリオンのような油分離装置を先頭に追加設置することも考えている。
試運転終了後、キュリオン−SARRY−アレバの直列構成で水処理装置を14:51に再起動。15:50定常流量(45m3/h、後述のようにキュリオンのポンプ故障は解決できなかった)に到達。試運転終了が大幅に遅れたのは、5塔から4塔への変更、組合せ組み替え時に系統内の入念なフラッシングと弁の開度調整をおこない、時間がかかった。
試運転中に今まで発生した不具合に対応。アレバ除染装置の故障した水位計は交換した。薬注ポンプ関係では、予備ポンプ手動再起動までに許容される時間の設定を5秒から15分に延長、ポンプの最低周波数を変更。キュリオンセシウム吸着装置のポンプ故障は電源系の不具合が確認されず、今後ポンプの交換を検討する。
バッファタンクへろ過水を220t補給。

水処理装置、東芝蒸発濃縮装置の処理水分析結果。2Aで12000ppmが1ppm以下、能力としては予定通り。
滞留水処理分析結果(PDF10.3KB)

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、導枠設置、鋼管矢板打設。

6号機補助海水ポンプA試運転中に、08:50海水漏えい確認。10:06手動停止。
この補助海水ポンプが稼働すると、原子炉と使用済燃料プールを同時に冷却できるようになる(現状では12時間ずつ交代で冷却している)。


その他

1F、2Fにおける地震応答解析結果を用いた解析の結果の報告。実際の地震動で各建屋が受けた損傷を評価。1F1-4号機R/Bと重要な機器、配管の応答解析はすでに報告している。今回は1F5、6号機と2F1-4号機R/Bと重要な機器、および1F2Fの全T/Bについて。
福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所における東北地方太平洋沖地震の観測記録を用いた地震応答解析結果に関する報告書等の経済産業省原子力安全・保安院への提出について(その3)

14:30正門の可搬型モニタリングポストの表示が読み取れないことを確認。16:00 データ伝送を復旧。14:30-15:30が欠測。

使用済み燃料プール水サンプリングを予定。1-3号機は明日19日、4号機は8月20日実施予定。放射能濃度のほか、pHと塩素イオン濃度を分析する。


ニコ生
東京電力 記者会見
【8/18・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/18・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/18・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月17日(水)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF22.1KB)

1号機使用済み燃料プール代替冷却、05:00で34.0℃。今日で運転開始から一週間。このくらいの温度でほぼ安定するのではないか。
1号機R/Bカバー設置工事、鉄骨柱建方は調整をおこなう予定だったが再調整が必要となり今日は作業せず。火打ち梁1ピースと附属の架台を海上輸送、昨夜22:40小名浜出港、今朝07:40に1F到着。08:00より陸揚げ。

2号機原子炉注水量、15:46に3.5m3/hから3.8m3/hに調整。

3号機流量調節弁追設、昨日の予備ポンプの警報不具合は警報動作確認終了。明日06:00に予備ポンプへ切り替え、流量調節弁設置の予定。

4号機使用済燃料プール代替冷却装置の一次系ループのホースに4ヶ所にじみが発生している件。07:58-15:00に装置を停止してホースの交換を実施。作業時間は10時間の予定でプール水温は1度/hの温度上昇率で作業終了までに10度上昇の見込みだったが、実績で42℃から48℃まで上昇した。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、導梁と導枠の設置、鋼管矢板の打設。シルトフェンス開閉なし。

水処理装置、SARRY試運転継続。吸着塔の最終段にあるメディアフィルターの差圧が上昇(何かが詰まっている。サビのようなものが流れ込んでいるのでは)、フィルター交換を実施。大きな不具合は起こってない。予定より2時間遅れで23:00過ぎには高濃度汚染水の処理を開始する予定。

水処理装置、アレバ蒸発濃縮装置、昨日に続き、ろ過水で試験中。19日に濃縮塩水を使った試運転、20日に本格運転の予定。

水処理装置、東芝蒸発濃縮装置、10:40濃縮水移送ポンプのメカニカルシール部から漏えいを発見、ポンプを手動停止。2-3日の時間の余裕があるので、この間に修理する。装置は運転を継続。

その他

空気中のダスト分析の検出限界下をげる取り組みの件。すでに西門でのサンプリングは検出限界を従来の10倍に上げているが、あと3ヵ所(環境管理棟、水処理建屋前、5・6号開閉所前)でも今日から同様に測定する。

水処理の週報。この一週間の稼働率実績は88.3%。2、3号機のT/B地下でO.P.+3000mmの目標達成時期は2号機で9月中旬、3号機で9月下旬の見込み。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第8報)

「事故の収束に向けた道筋」の進捗状況報告。
「福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」の進捗状況(8月17日)について
放射性物質の放出量見積は、前回と同じ方法で計算して2億Bq/h、敷地境界での被爆線量が年間0.4mSv


ニコ生
【8/17・11:00開始】東京電力 記者会見
政府・東京電力統合対策室 合同記者会見【ロードマップの進捗状況について】

Togetter
2011/8/17・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/17・16:30開始 政府・東京電力統合対策室合同記者会見 「工程表更新」会見

政府・東京電力統合対策室合同記者会見録
17日(ロードマップ更新)(PDF形式:538KB)

2011年8月16日(火)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF21.4KB)

1号機R/Bカバー設置工事、窒素ガス配管の防護構台の解体。

3号機流量調節弁追設は、常用のポンプの代替として使う予定だったディーゼル発電機駆動ポンプのラインで流量低の警報が出ないため作業中断。警報の信号ケーブルが接続されていなかったため。
福島第一原子力発電所1〜3号機 原子炉注水システム系統概略図(PDF106KB)

水処理装置、処理量48m3/h。

水処理装置、SARRY、12:04から試運転開始。明日17日21:00終了予定。終了後、現地にいる保安検査官の確認ののち本格運転開始。この試運転のため水処理装置全体を停止。その間、水処理装置の不具合に関する調査、調整、修理等を行う。

水処理装置、アレバ蒸発濃縮装置、淡水(ろ過水)で試験中。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、導杭打設および溶接。シルトフェンス開閉なし。


その他

4号機使用済燃料プールでプール水に含まれる塩分の除去をおこなう。
福島第一原子力発電所4号機使用済燃料プールにおける塩分除去装置の設置について(PDF15.9KB)
4号機使用済燃料プールには3月22日−27日にかけて約720tの海水を注水したため、プール水に塩分が含まれており、配管の腐食を誘発する恐れがあるため、淡水化装置で塩分除去をおこなう。冷却のために循環している100m3/hのうち3m3/hを装置にまわして、約2ヶ月で現在の塩素濃度2500ppmを100ppmまで下げたい。
前処理装置(ゴミを取る装置とセシウムを取るゼオライト吸着塔がセットされている)を通してから逆浸透膜(水処理のRO膜と同じ)で濃い塩水と淡水に分け、 濃い塩水を電気透析でさらに濃い塩水と淡水に分ける。濃縮された塩水はタンクローリーで受けて発電所内タンクで保管する。制御装置を積んだ補機ユニットを含めトラック5台で構成。短期間、限られたスペースで行うために、車載型の装置とした。本日から接続工事をおこない週末には稼働の予定。
4号機終了後に2、3号機をおこなうが、2ヶ月後には原子炉建屋の上にあるガレキ撤去作業があるので干渉しない時機を選んで移動していくこととなる。どちらからやるかはまだ決まってない
4号機はセシウム濃度が101Bq/cm3レベルで2、3号機より小さく主に塩素を取ることとなる。2,3号機は105Bq/cm3レ ベルなのでセシウム吸着装置も設置する予定。2号機の塩素濃度は1110ppm、3号機は2100ppm(1号機は海水を入れてないので4.4ppm)、 4号機は放射線量が小さいので先行して実施。4号機処理中に、2、3号機でのセシウム除去について設計、建設を進める。
ステンレスの塩素割れは今すぐ起きるということではない。使用済み燃料プールから使用済み燃料を取り出すのが2-3年後であることを考えて、早めに塩素を取り除いたほうがいいだろうと判断した。

水処理装置に関するトラブル(不適合事象)のまとめ報告。
水処理設備概略系統図(調査対象ポンプ)(PDF72.4KB)
水処理設備不適合まとめ(8月16日現在)(PDF15.8KB)
高濃度滞留水処理装置のポンプ故障の原因究明について(PDF10.5KB)(セシウム吸着塔SMZスキッドとHスキッドのポンプ停止、および、アレバ除染装置の薬注ポンプの停止の原因推定と、今後検討すべき課題など)

13日の共用プールたまり水の件で情報共有までの時系列の報告。13日06:00協力企業作業員発見、09:00に東電に連絡。12:00に東電社員が現場で水たまり確認。漏洩ルート確認のため東側トレンチが候補に上がったが地震後初めて入る場所なので入り方や安全確認に時間を要し、翌14日10:00~11:00頃に電線管漏洩確認。←「電線管からの漏えい」は、あとで「ファンネルからの水がサンプであふれた」に訂正された情報。
18:00保安院含め情報共有。発電所内調査を慎重に行っていたものの2日かかったので情報共有のあり方徹底させていきたい。


ニコ生
【8/16・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/16・18:00開始】東京電力 記者会見

2011/8/16・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/16・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月15日(月)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF21.3KB)

1号機R/Bカバー設置工事、R/B西側壁面の鉄骨除去作業。

2号機原子炉注水量、21:48に3.4m3/hから3.8m3/hへ調整。

水処理装置、45m3/hで連続運転中。

水処理装置、蒸発濃縮装置2B、13日のトラブルで停止していたが12:01起動。

循環型海水浄化装置、09:30に連続運転開始。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、導杭打設および溶接。シルトフェンス開閉なし。


その他


3号機原子炉注水の流量調節弁を16、17日に追設。今あるゲート弁の下流側にグローブ弁を設けて、今後はこれを使うようにする。この変更で流量の安定化を図る。少し前に流量を絞ろうとして振動が発生したため作業を中断したが、この追設で安定的に流量を調整できるようにしたい。作業の間は常用の高台のポンプが使えないので、予備のディーゼル発電機駆動ポンプを使って注水する。

水処理装置、SARRYの試運転、16日12:00-17日21:00の予定。SARRY単体、SARRYーアレバ、キュリオンーSARRY、キュリオンーSARRYーアレバの4パターンで。100Bq/cm3(サプレッションプール水サージタンクB、アレバ除染装置の出口の水)と103Bq/cm3(サ プレッションプール水サージタンクA、あちこちのたまっていた水のうち、このレベルのものを貯めてある)の水を使用。この間、水処理装置全体が停止するの で、今ある不具合に対応(キュリオンセシウム吸着装置のNo.3系列のSMZスキッドとH3スキッドのポンプは電源のインバータ関係の点検。アレバ除染装置 の凝集沈殿設備処理タンクの水位計は故障していたので交換する)。原子炉冷却用の処理水はすでに確保できている。


ニコ生
【8/15・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/15・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/8/15・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
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2011年8月14日(日)

今日のお仕事
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF21.5KB)

1号機R/Bカバー
設置工事、梁の調整、R/B西側壁面鉄骨撤去、陸揚げした部材の移送など。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却、スキマーサージタンクへ13.5t淡水を補給。

昨日発生した蒸発濃縮装置のホース外れによる薬液漏えいの件。テント内の温度は測定していないが、ブロアーで換気しているので外気温とさほど違わない。原因としては、カシメが弱かったのではないか。他の個所とは止め方が違う、あるいは手が違う(施行した人が違う)ということで、外れたところとそうでないところがあるのではないか。並んでいるホースのうち、直径40mm(赤いほう)のはA系とB系の薬液タンクをつなぐもので太い。外れたほうは薬液注入ラインで25mmと細い。太いほうは工場でカシメてきたもの、細いほうは現場でカシメた。問題個所の対策は完了。漏えいした薬液の回収と薬液タンクへの補給を実施。今日は遅くなったので、夜間の作業を避けて、明日運転再開の予定。漏えいの発生は8月12日08:30と翌13日07:11のパトロールの間。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、本日作業なし。


その他


12:54-15:39ふくいちライブカメラ停止。システム障害のため。


ニコ生
【8/14・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/14・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/8/14・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
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2011年8月13日(土)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF21.7KB)

1号機原子炉注水量、低下したため19:36に3.8m3/hに調整。
1号機R/Bカバー設置工事、鉄骨建方継続。柱2ピース梁2ピース海上輸送。

3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、スキマーサージタンクへ5t補給。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、昨日に続き、ピンホール状のにじみが4ヵ所で確認された。来週、装置を停止して修理の予定。それまで、漏えいの状況を監視。
スキマーサージタンクへ24t補給。

水処理装置、今日は45m3/hで処理。セシウム吸着塔でNo.3の系列が停止しているが、16、17日のSARRY試運転時に修理の予定。

水処理装置、淡水化装置の東芝製蒸発濃縮装置2台のうち、2Bの蒸発缶に薬液を注入するホースが外れて薬液が漏えいしているのを07:11に発見、装置を手動停止。2Aは運転継続。漏えいした薬液は6l、堰の中にとどまっている。ホースは塩ビ製、口径25mm。高温によりホースが軟化して外れたのではないか。ホースバンドの締め付けを強化、ホースが抜けないように針金でしばって機器側にひっぱっておく等の対策をとる。同様の継手部分で他に7ヵ所緩んでいたので、同じように対応する。装置はテントハウス内に設置してあって、中が異常に高温になったと考えている。外れたをホースつなぎ直し処理再開の予定。 蒸発濃縮装置 薬品注入設備系統(PDF95.2KB)(8月14日公開。外れたホースと並んでついている赤いホースはカシメの方法が違っていて、こちらは大丈夫)
注入している薬液は炭酸ソーダ(蒸発缶の中のスケールの付着防止のために入れている。水中のカルシウムが蒸発缶の表面に付着すると熱伝導悪くなるので)。
1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、導杭打設と溶接。シルトフェンス開閉なし

循環型海水浄化装置、今日09:30から15日10:00まで定期メンテ。入り口フィルター等の交換。


その他

昨日の2号機CAMS B系指示値低下で、今朝06:00に1.80×100Sv/hに戻っている。引き続き状況確認したい。

(以下8月15日午前および午後の会見で)06:00ころ共用プール建屋地下1階に新たな水溜まりを発見、セシウム濃度が10-1Bq/cm3のオーダーで地下水と同じレベル。深さ1cm、広さ900m2で 約9t。建屋東側トレンチのファンネル(トレンチにたまった水を抜く設備)から共用プール建屋地下のサンプ(溜め枡)へ水をためていくが、通常はたまった水を廃棄物処理建屋へ送るところが現在これが止まっているためにサンプがあふれた。7月30日から移送を行った地下のたまり水とは別の個所。
前回と同様にサプレッションプール水サージタンクに移送を検討している。流入個所の止水工事も。いまのところ、地下の電源設備は使っていないので、急ぐ必要は無い。
建屋地下への漏水の原因としては2点。1.地震動によるすきま、ひびの発生、2.サブドレン水くみ上げが停止していることによる、地下水位の上昇。サブドレ ン水くみ上げの復旧めどは立っていない。サブドレン水も汚染されているので、くみ上げた水は適切な管理が必要だと考えている。
この件について毎日の夕方の全体会議に上がってきたのが14日だった。情報の共有に問題ありと考えている。この件の所掌は1F、安定化センター、本店のうちの1F。



ニコ生
【8/13・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/13・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/8/13・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/13・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月12日(金)

03:22に浜通りで震度5弱の地震。震源地は福島県沖、震源の深さは52km、地震の規模(マグニチュード)は6.1。
震度分布図(気象庁)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF119KB)

今朝の地震で観測された揺れ。1F6号機、水平52.1ガル垂直25.3ガル。2F4号機、水平75.7ガル垂直48.9ガル。
この地震で、淡水化装置、蒸発濃縮装置のボイラーがトリップ(地震の揺れを感知して自動停止)。点検後信号リセットし03:42再開

以下、地震後の点検で不具合発見。この3件は地震との関係は不明。

1号機原子炉注水量、03:52に3.2m3/hから3.9m3/hへ流量調整(一度弁を開けて再度絞って3.8m3/hに合わせこむ。弁の開度は調整前後で変わっていない。流路が詰まっていれば、その分弁を開けていかないと流量が確保できないので、詰まりではない。微小のストロークの差によって流量が変化しているのではないか)。

05:06に1号機格納容器窒素ガス封入用の空気作動弁を動かす圧縮空気作るコンプレッサーが2台のうち1台停止しているのを確認。06:44予備のコンプレッサーを起動。

05:27頃4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置水漏れを発見。5cm四方ほどのにじみ。昨日は1次系の熱交換器に入っていく方の地点だったが、今日見つかったのはプールに戻る方の位置。

地震関係は以上。


1号機R/Bカバー設置工事。鉄骨部材建方、継続中。 

昨日、2号機使用済み燃料プール代替循環冷却の運転でトラブル。二次冷却塔付近のガレキ撤去作業を行う際、冷却塔の散水ラインを一時的に取り外す必要があり、弁を一旦閉止。撤去作業終了後弁を開いたが、今朝パトロール実施した際、使用済み燃料プール温度が少し上がっていることから再度確認した所、弁が閉まっていたので開けた。その後は問題なく散水されている。関係者の発言に矛盾あるので原因調べたい。
2号機原子炉注水量、変動していたので19:30に3.5m3/hから3.8m3/hに調整。

昨日8月11日15:00頃、1・2号機仮設M/C(原子炉注水ポンプ、使用済み燃料プール冷却、窒素ガス封入用の電源に使用)の制御用電源(電 源の保護機能ための電源。例えば、負荷側で短絡事故おきた際に遮断器開放するための電源)の充電器へ電源供給する遮断器の開放を確認。同日16:00頃、 制御用電源のバックアップ用バッテリーの電圧低下を確認。今日8月12日01:21、バッテリーの交換及び充電器の取り替えを実施し、受電を再開。

3号機原子炉注水量、変動していたので19:30に9.5m3/hから9.0m3/hに調整。

4号機使用済燃料プールに脱酸素剤としてヒドラジン注入12:14から。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、導杭打設と溶接。シルトフェンス開閉なし。

水処理装置、処理流量48m3/h。
18:17アレバ除染装置に工程異常警報が発生し、水処理設備を停止。設備に異常はみられなかったため、除染装置の制御系の一過性の異常と推定し、22:59水処理装置を再起動、23:33水処理を再開
(以下8月13日午前の会見から)工程異常の原因は、アレバ除染装置で受入れ可能という信号がOFFになり処理システム全体が停止した。この信号は、関連するポンプの運転状況やタンク水位から判断される。今回、これらの状態が適正だったにも関わらず信号がOFFになった。原因は今後調査する。来週16、17日予定のSARRY試運転時に点検を行う。
いわゆる原子炉の安全保護系や非常冷却系では多重化設計をするが、今回の水処理設備は一重もしくは二重程度。受け入れ可信号OFF程度で停止することは今後もあり得る。


その他

水処理装置、滞留水処理状況8月9日採取分。137CsでDFは1.9E+06。
滞留水処理分析結果(PDF14.3KB)

06:00のプラント関連パラメータ表で、2号機CAMSのD/W B系指示値が2.18×10-3Sv/h。昨日23:00で1.57×101Sv/hから急激に低下。関連パラメータに大きな低下ないのでこの計器の異常と考えている。今後、点検で確認。

2Fでの事故対応について、保安院へ報告書提出。
福島第二原子力発電所における東北地方太平洋沖地震に伴う原子炉施設への影響に係る経済産業省原子力安全・保安院への報告について

04:10交通事故。協力企業作業員が運転する車が原町からJヴィレッジに向かう国道4号線で脇見運転により国道に放置されていたトラックに衝突。意識あり救急車で南相馬市立総合病院へ搬送。40代男性。




ニコ生
【8/11・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/12・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/8/12・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/12・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月11日(木)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF21.8KB)

1号機R/Bカバー設置工事、鉄骨部材建方継続。

3号機トレンチ水位計、取り替え。今まで連動して変化していたT/Bの水位とのずれが最近大きくなってきたため。07:00の測定から。

11:20頃、4号機廃棄物処理建屋内の使用済燃料プール循環冷却装置1次系フレキシブルホースより微量の漏えい(20秒で一滴)を確認したため、漏えい箇所にビニール養生を実施。今後、ホースの交換等を実施予定。使用済燃料プール代替冷却は継続中。
4号機使用済燃料プール循環冷却装置フレキシブルホースからの水漏れ箇所(PDF24.9KB)
ホースはステンレス製。ひだを寄せた薄いステンレス製ホースの外側をステンレスの細い線で編んだチューブで覆ってある。

水処理装置、セシウム吸着装置、昨日8月10日SMZ2塔交換で流量48m3/hまで回復

水処理装置、アレバ除染装置の凝集沈殿設備処理タンクの水位計の指示値がダウンスケールで、12:25工程異常警報が発生し、水処理装置が停止。その後、漏えい等の異常は見られないため、当該水位計の不具合と判断。もうひとつの既設水位計を使用し、12:40水処理装置を再起動。12:58定常流量に到達。

水処理装置、アレバ蒸発濃縮装置、今日運転開始の予定だったが、ブロアーの不調で17日に延期。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、導杭打設と溶接、継続。シルトフェンス開閉なし。


その他

熱中症今日一人発生。以前クールベストを着用したら寒かったので今日は着用していなかった。本件含めて熱中症(疑い含む)全38件。


ニコ生
【8/11・11:00開始】​東京電力 記者会見
【8/11・16:30開始】​政府・東京電力統合対策室 合​同記者会見

Toetter
2011/8/11・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/11・16:30開始 政府・東京電力統合対策室合同記者会見

2011年8月10日(水)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF110KB)

1号機原子炉注水量、08:32に3.5m3/hから3.8m3/hへ調整。12:20に4.0m3/hから3.8m3/hへ調整。
1号機使用済燃料プール代替冷却装置設置工事、一次系系統試験、インターロック試験。その後08:59-09:19使用済燃料プール冷却浄化系から注水してプールを満水にした後、10:06-11:15調整運転、11:22より本格運用開始。12:00に47.0℃(スキマーサージタンクから冷却浄化系のポンプまでの間にある温度計で測定)。
1号機R/Bカバー設置工事、07:00建方開始。鉄骨部材基礎の最初の1ピースを設置。
福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋カバー鉄骨建方の開始について(PDF179KB)(8月9日公開)
福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋カバー鉄骨建方の作業状況(PDF63.9KB)

2号機原子炉注水量、08:32に3.4m3/hから3.8m3/hへ調整。12:20に4.0m3/hから3.8m3/hへ調整。

3号機原子炉注水量、8.0-8.8m3/hの間で変動していたので、16:22に9.1m3/hに調整。

4号機使用済燃料プール代替冷却装置、13:08~13:47スキマーサージタンク補給。

雑固体廃棄物減容処理建屋地下の汚染水、監視カメラの不調で今日1日水位データ不明

水処理装置、SARRY、通水試験継続中。予備のベッセル3塔陸揚げ。8月16、17日に試運転の予定。

水処理装置、今週の稼働状況報告。今週の稼働率77.4%、今までで一番良かった。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第7報)

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、導杭打設、溶接、鋼管矢板搬入のためシルトフェンス開閉。


その他

水処理装置の制御室の空間線量率が現在20-30μSv/h、数百メートルのところにあるSARRY使用済ベッセル置き場の影響でさらに9mSv/h上昇することが予想されるので、この空間線量率を下げるため適切な対応をとりたい。

事故当時の2Fのプラントのパラメータ等の記録を公開。
東北地方太平洋沖地震発生当時の福島第二原子力発電所のプラントデータ等について
1F4−6号機、2F1−4号機、事故後の対応状況取りまとめができたので、公表。
東北地方太平洋沖地震発生当初の福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所における対応状況について
系統概略図と用語集
福島第一原子力発電所1号炉の設備構成の概要(PDF293KB)(←タイトルはこうだけど、1F1−6号機と2F1−4号機の設備構成図あり)


ニコ生
【再放送 8/10・10:3​0開始】東京電力 記者会見
【8/10・18:00開始】​東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/10・10:30開始 東京電力による「事故直後の第二原発1~4号機の状況」についての記者会見
2011/8/10・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月9日(火)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF119KB)

1号機格納容器圧力計のうち、アクシデントマネージ盤の格納容器圧力計が一時的に上昇。点検後、S/Cの指示値は低下したがD/Wの指示値はそのまま。計器不良。この圧力計はもともと計測値の推移を見ているだけ。窒素ガス封入ラインについている圧力計と安全保護系のところで格納容器圧力を監視している。

1号機使用済燃料プール代替冷却装置設置工事、二次系系統試験、インターロック試験。明日一次系試験の後試運転の予定。

2号機格納容器内ガスサンプリング実施。前回8月4日にサンプリングラインから水が出てきて中止したので、今回は水を受ける容器を準備して、水とガスの両方を採取して分析。
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器内の気体のサンプリング結果について(PDF37.0KB)(8月10日公開)
Iは不検出、Csのほか、Kr-85とXe-131mを検出。


3号機原子炉注水のルート変更の件で、8月3日に絶縁チェックした炉心スプレー系の電動弁に仮設電源ケーブル(約100m)敷設。

6号機RHR海水系A系配管工事。これに伴い現在使っているB系も09:27-14:01停止。その間、原子炉と使用済燃料プールの冷却が停止

6号機仮設タンクからメガフロートへの水移送で、10:12ホースのピンホールから漏水を確認、移送を停止。13:35ホース交換して移送を再開。

昨日20:20の落雷(詳細は昨日の記事を参照)で、SPT受入タンクの水位計の電源が停止したため、20:20にSPT廃液抜出ポンプおよびSPT受入水移送ポンプが停止(したがって、SPT(B)から廃液RO供給タンクへの流れが停止)。01:50廃液RO供給タンクの水位低の警報が発生し、淡水化装置が自動停止。06:57 SPT 受入タンクの水位計の修復(ヒューズの交換)が完了。 9:35 廃液逆浸透膜供給タンクの水位が回復したことから、淡水化装置の運転を再開。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、導杭打設と溶接、鋼管矢板搬入、シルトフェンス開閉1回。


その他

2F MP No.2 定期点検

「その会議はこれからの計画についてだったんだけど、その中でビックリしたのが「東電は予算がないので少しでも安くしたいみたいなんで、今回の工事はここまでしか出来ない。」って案件がいくつもあった。えっ!? 予算がないって?」Happyさんのtweet
「もはやあちこちで予算不足。恐らく工事代金が降りない件名も多いはず。まだ始まったばかりなのに早くも昭和19年か20年である。」sunnysunnynismoさんのtweet


ニコ生
【8/09・11:00開始】​東京電力 記者会見
【8/09・18:00開始】​東京電力 記者会見

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2011/8/9・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/9・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月8日(月)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF18.2KB)

1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置設置工事、二次系(B系)水張りとテストラン。

10:03-10:43、5号機残留熱除去系Cポンプを本設電源へ切替え。これに伴いRHRのDポンプが停止し、その間炉心冷却停止。

水処理装置、昨日セシウム吸着装置のSMZスキッドのNo.3ポンプが停止、7月29日にH3スキッドのポンプが停止してそのままなので、No.3の系列が完全に停止。このため、処理量が46m3/hに低下している。昨日は50m3/hって言ってたのにな。
H3スキッドのポンプ停止後もSMZスキッドのポンプである程度の流量が確保できていたが、それが停止してしまった。

(以下8月9日の会見で)水処理装置、20:20落雷でSPT(B)水位計誤報(落雷によるノイズ)およびSPT受入れタンク水位計電源停止(ヒューズが飛んだ)。
この影響で20:20水処理装置が停止。22:22にSPT(B)水位計に異常ないことを確認の後、運転再開。20:45定格流量確認
SPT受入タンクの水位計の電源が停止したため、20:20にSPT廃液抜出ポンプおよびSPT受入水移送ポンプが停止(したがって、SPT(B)から廃液RO供給タンクへの流れが停止)。01:50廃液RO供給タンクの水位が低下し水位低の警報が発生、淡水化装置が自動停止。06:57 SPT受入タンクの水位計の修復(ヒューズの交換)が完了。 09:35廃液RO供給タンクの水位が回復したことから、淡水化装置の運転を再開
現在、対雷対策は特にしていない。今後考えたい。
淡水化装置概略系統図(不具合箇所)(21.4KB)(8月9日公開)

水処理装置、蒸発濃縮装置の系統概略図。昨日稼働したのが東芝の2Aと2B。1A/B/Cが今試験中のアレバの3台。3A/B/Cは10月導入予定の東芝製。
淡水化装置概略系統図(PDF19.4KB)

循環型海水浄化装置、フィルターの交換を実施。運転再開は8月12日の予定。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、障害物探査と導杭の打設。シルトフェンス開閉なし。


その他

8月4日13:40に3号機コントロール建屋(C/B)中地下一階で深さ10cmのたまり水発見
福島第一原子力発電所3号機起動用変圧器ダクトからコントロール建屋への漏水について(PDF122KB)
ケーブルダクトのなかに津波水や雨水、および、地下水が漏出してたまっていたのが、C/Bへの開口部からC/B側にあふれてきたもの。8月5日にC/BからT/Bにつながる扉を開いて排水(T/B側に流した。あとはT/B地下のたまり水として処理)。現在は深さ1cm。漏水量は約42m3。ダクト内の滞留水は約300m3。放射能濃度は1.7E0Bq/cm3、 サブドレン水と同じレベル。塩素濃度は3900ppmで、海水が混ざっている。ケーブルダクトへの漏水は止まっていない。ダクトにたまっている水を抜いて、C/B外側から止水工事を行う予定。系外への放出は無いと判断している。

2F2号機海水熱交換器建屋の仮設電源ケーブル切替作業に伴い、13:57残留熱除去系(B)を停止。14:29残留熱除去系(A)を起動して炉心冷却再開。

2F MP No.5定期点検

ニコ生
【8/08・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/08・16:30開始】政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

Togetter
2011/8/8・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/8・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

2011年8月7日(日)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF18.2KB)

1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置設置工事、二次系(A系)水張りとテストラン。

3号機原子炉注水量、07:19に9.5m3/h(流量増加した)から9.0m3/hへ調整。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、スキマーサージタンクへの補給のため15:56-16:27に15tの注水。蒸発分を補うため。今後も定常的に継続される。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、今日はお休み。

水処理装置、07:05にセシウム吸着装置のSMZスキッドのポンプNo.3が停止。再起動できず。残り3台は稼働中で流量に変化なしで運転継続。
08:07アレバ除染装置の薬液注入ポンプが停止。常用のAポンプが停止、予備機Bポンプも起動せず。原因は電源系の過負荷トリップ。水処理装置全体が停止。15:31ポンプを調整し再起動。16:54定格流量50m3/h確認。
薬液注入ポンプは全4台。2ヵ所(上流側、下流側で2台ずつ)で注入。4日に止まったのは下流側。今日は上流側が止まった。上流側2台のうちAが常用、Bが予備。
薬注ポンプは、腐食性の薬剤を流すためにダイヤフラム型のポンプ(膜の往復で送り出す)を使っている。
ポンプのストローク(膜を押す長さ)を今までの75%に調整して負荷を低減した。薬液の粘性が高いために過負荷になったのではないか。4日は再起動しただけ。今回初めてストローク調整(A、B、Cは75%、Dは90%に)。水処理装置の流量によって薬液の注入量を調整している。

水処理装置、SARRY、通水試験継続中。

水処理装置、東芝の蒸発濃縮装置、濃縮塩水を使って試運転。この装置は処理水を流すんじゃなくて、一回にある量を処理する(バッチ処理)タイプで、今日の試運転後、本格運用開始。

免震重要棟、21:00-01:00停電の予定。現在予備変電所から電源供給しているが、従来の5,6号機からの電源供給ルートへ切替えを実施。この間、非常用ガスタービンで電源供給するので実際の停電時間は10~30秒程度。


その他

西門でのダスト調査8月6日採取分で、検出限界低減後、数字が出た。134Cs、137Csともに1.7E-6Bq/cm3
発電所敷地内における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 11.4KB)(8月7日プレスリリース)

ニコ生
【8/07・11:00開始】​東京電力本店より『高速凝集沈​殿装置用の薬品注入ポンプ
【8/07・18:00開始】​東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/7・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/7・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月6日(土)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF18.2KB)

1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置設置工事、今日まで。明日二次系の水張り、テストラン。

水処理装置淡水化装置06:20SPTタンクの水位が下がってきたので停止。08:30-14:20ろ過水槽のレベルスイッチの点検を実施。7月24日のろ過水槽の水位設定トラブルのあと水位設定後の再点検。14:30再起動。

水処理装置SARRY、試験継続中。

水処理装置蒸発濃縮装置、試験継続中。

循環型海水浄化装置、週末メンテで停止。入り口のフィルター詰まりの掃除を行う。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、掃海作業。シルトフェンス開閉なし。

8月4日のサイトバンカ建屋漏水、ホースの修理として高温焼却建屋までのホースを引き直し。
(以下8月7日午前の会見より)21:30ろ過水を使った漏えい試験で問題ないこと確認。準備整い次第ベッセルの洗浄を再開する。


その他

昨日のダストサンプリング結果。昨日、検出限界を下げてみたが検出限界以下。しばらくこれで経過観察。
発電所敷地内における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 12.3KB)

2F、津波の影響により停止していた2号機残留熱除去系(A)について、14:22試運転を開始。15:02試運転を終了し、待機状態へ移行。



ニコ生
【8/06・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/06・18:00開始】東京電力 記者会見

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2011/8/6・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月5日(金)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF18.0KB)

1号機原子炉注水量、09:02に3.4m3/hから3.9m3/hへ調整。
1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置設置工事、配管溶接、ホース、ゲーブルの敷設など昨日に引き続き実施。明日までの予定。

3号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、16:44-17:35スキマーサージタンクの水張りのため循環冷却系から注水。

水処理装置、02:12警報発生で全体が停止。原因は制御信号渋滞の発生。点検後04:03再起動。04:21に50m3/hの流量を確認。

水処理装置SARRY、通水試験今日終了。試運転6日からの予定だったが、汚染水処理を優先するために8月中旬に延期(試運転で2日間処理が停止する)。
2、3号機からの汚染水移送が20×2=40m3/hなので、処理の流量が40m3/hを下回るとプロセス主建屋の水位が上昇していく。現在処理の流量が50m3/hなので、処理を優先してプロセス主建屋の水位を下げておきたい。


その他

ダストサンプリングの結果で不検出が多くなってきたので、サンプリング時間20分・計測時間1000秒だったのを7月26日よりサンプリング時間40分・計測時間2000秒として検出限界を3分の1(2×10-6Bq/cm3)に下げたが、依然として不検出が多いので、今日からサンプリング時間300分・計測時間2000秒とする。これで検出限界は3×10-7Bq/cm3になる。
福島第一原子力発電所西門付近における新たなダストサンプリング方法の試験結果について(PDF16.2KB)(8月6日公開)

2F MP No.4定期検査

ニコ生
【8/05・11:00開始】東京電力本店より『水処理システム再び緊急停止』に関する記者会見
【8/05・18:00開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/5・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/5・18:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月4日(木)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF109KB)

1号機R/Bカバー、08:00柱2ピース、梁2ピース到着。
1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置設置工事、配管溶接、ホース、ケーブル敷設など昨日に引き続き実施。6日まで継続の予定。

2号機原子炉注水量、17:50に3.2m3/hから3.8m3/hへ調整。
2号機格納容器内ガスサンプリング実施(前回は1号機で7月29日実施)。格納容器酸素分析計につながる配管から分岐させて、大物搬入口に設置したサンプリング装置までひっぱってきてガスを採取。5、6号機側の分析室に持ち込んで測る、という予定だったが、循環ラインでサンプルポンプを動かしたら水が出てきたので中断(??)。隔離弁を閉じてサンプリング装置と格納容器は隔離されている。配管の表面線量は0.5mSv/hで周辺の雰囲気とほぼ同じレベル。今後どうするか検討中。
今回は格納容器酸素分析ラックからサンプリングしているが、別の個所でも実施するために、可燃性ガス濃度制御系のB系テストタップと漏洩試験機の予備の検出座を今日確認してきた。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却、15:32-16:02代替注水ラインから15t補給。05:00で41℃、17:00で42℃。

5号機、計装用電源の強化工事に伴う電源の接続試験中に、12:09原子炉水位異常低の信号を発する回路を誤操作したためディーゼル発電機(5B)が自動起動。手動にて停止。電源系統への影響はなし。

12:50頃、免震重要棟で停電が発生。12:51頃非常用ガスタービンが起動し、免震重要棟の電源は復旧。免震重要棟に給電している予備変M/Cにつながる構内の配電線の一部が地絡。この影響で12:50-13:10ふくいちライブカメラ停止。
(以下8月6日午前の会見より)予備変M/Cにつながる地下に埋設してある配電管を、遮水壁設置工事調査のためのボーリングで傷つけてしまい地絡した。埋設図面を確認したいが、図面のある事務本館がまだ使えない状況。今後は、良く確認する、まず手掘りしてから機械で掘るなどしたい。深さは約2.5m。現在、構内は本設の電源装置が使えない状況。架空の電線から開閉所のところで下りてきて仮設の電源装置に受電して、そこから各建屋に電源を供給している。

水処理装置、バイパスライン設置工事のために05:32-15:30停止。15:30に再起動、16:30に50m3/hの流量を確認。
水処理設備概略系統図(バイパスライン設置)(PDF17.8KB)(8月3日公開)
18:55アレバ除染装置の薬注ポンプが自動停止したので全体(淡水化装置をのぞく)が停止。原因は一過性の過負荷(薬品の濃度が不均一で粘性の高い部分があったのではないか)。1台常用、1台予備のポンプがあって、本来は予備が自動起動するはずが、予備が故障中だった。20:30常用のポンプを再起動、20:50に50m3/hの流量を確認。

水処理装置、SARRY、試験継続中。

水処理装置、アレバの蒸発濃縮装置3台、試験開始。東芝の2台は試験継続中。

19:00頃サイトバンカ建屋1階で、使用済ベッセルの塩分をろ過水で洗った後の水をプロセス主建屋へ運ぶホースのフランジから700l漏えい137Csで6.27×106Bq/cm3の放射能濃度)。建屋の堰のなかにとどまっている。ベッセル1塔を1回1t、約3回ろ過水で洗浄して塩分を除去する。塩分が残っていると応力腐食割れの恐れがある。今後、漏えいした水を排出し、フランジの修理をして作業再開の予定。
福島第一原子力発電所 サイトバンカ建屋内の水漏れについて(PDF242KB)(8月5日公開、関連個所の地図)

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、障害物探査と導杭打設、昨日に引き続き実施。

循環型海水浄化装置、B系のゼオライト交換後起動。


その他


主排気塔底部の高線量線源の件で調査を続けいているが、16:00頃主排気塔に入ってきて底部にたまった雨水を抜くためのスタックドレン配管で3.6Sv/hの線量を確認。
福島第一原子力発電所1・2号機主排気筒 スタックドレン配管(56.5KB)(8月5日公開)
(以下は8月5日の会見から)写真は配管の説明ニコ生8/5午後31:43。8月1日の説明は間違いで、SGTS配管は接合部から内側はない。今回の個所は主排気塔の底部から右側に出ている細い配管。

2F MP No.3 定期点検

「本日(8/4)、当社ホームページに放射線や今夏の電力需給の見通し、計画停電などについてよくあるご質問を掲載いたしました。」@TEPCO_Nuclearさんのツィート
東京電力HPよくある質問−放射線について

避難区域見直しのための安全確保状況について評価した文書が保安院から出された。
東京電力㈱福島第一原子力発電所の原子炉施設の安全確保状況について
東京電力㈱福島第一原子力発電所第1号機、第2号機及び第3号機の原子炉への注水の維持に係る報告の評価について


ニコ生
【8/4・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/4・16:30開始】政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

Togetter
2011/8/4・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/4・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

2011年8月3日(水)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF17.4KB)

1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置設置工事、昨日に続き、配管溶接、ホース、ケーブルの敷設など。

1−3号機窒素ガス封入装置、予備機のフィルター交換のため、一時停止。
福島第一原子力発電所1〜3号機窒素封入装置の入替について(PDF23.4KB)

3号機原子炉注水のルート変更の件(7月26日、27日に調査)で、炉心スプレー系の電動弁が使用可能かどうかチェックするために絶縁抵抗を測った結果、問題なし。次は弁の開閉テストをするが、何時やるかは未定。

SARRY、試験継続中。8月6日より稼働の予定。キュリオンのセシウム吸着塔と直列につなぐ。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含む溜まり水の処理設備および貯蔵設備の設置に関する経済産業省原子力安全・保安院への追加報告について(SARRYについて解説など)

水処理装置、蒸発濃縮装置、試験継続中。

水処理装置、7月23日に調査を行ったバイパスライン(配管の内側に除染装置由来のスラッジが付着して圧力損失の原因となっているところをバイパスする仮設ホース)の設置を明日実施する。これにより処理水の流量が50m3/hに回復することを期待する。

循環型海水浄化装置、A系ゼオライト交換終了で運転再開。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、障害物の探査と導杭打設。

その他
今週の水処理実績報告。今週の稼働率73.7%。トラブルによる停止が無かったこと、フラッシングなしベッセル交換で、稼働率上昇。100%処理水で原子炉注水をまかなえた。SARRYの稼働、バイパスラインの設置で、来週から稼働率90%を見込む。
福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第6報)

1−3号機原子炉注水の設備や状況について保安院に報告。現在の設備の構成、事故時の対応、復旧に要する時間の見積、8月1日時点の崩壊熱と冷却に要する注水量など。
福島第一原子力発電所1〜3号機の原子炉への注水の維持に係る経済産業省原子力安全・保安院への報告について

サイトバンカ建屋地下で汚染水が見つかったので、サブドレン水の分析地点を追加。
集中廃棄物処理施設周辺サブドレン水核種分析結果(PDF12.5KB)

2F4号機、残留熱除去系B系仮設電源ケーブルを本設に切り替える工事。原子炉冷却していたB系を22:33停止、A系に切り替えて23:00冷却再開。温度変化は28.5℃→28.7℃。

2F MP No.1 定期点検。

ニコ生
【8/03・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/03・17:30開始】東京電力 記者会見

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2011/8/3・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/3・17:30開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月2日(火)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF41.1KB)

1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置設置工事、配管溶接、ホースやケーブル敷設など。
1号機格納容器内ガスサンプリングで、前回7月29日と違うところからサンプリングするためにPackBotで調査に入った非常用ガス処理系空調機室内(R/B2階)で、5Sv/h超(PackBot搭載の線量計は5Sv/hまでしか測れない)の空間線量率を確認。線量が高く遮蔽をしても作業は難しいレベル。当該の部屋を立ち入り禁止にした。
昨日の主排気塔底部の高線量と同じく、3月12日の1号機格納容器ベントの影響ではないかと思う。
福島第一原子力発電所1号機タービン建屋2階 高線量検出箇所(PDF295KB)(8月3日公開)
福島第一原子力発電所1号機高線量(5シーベルト)検出箇所(ZIP 12.0MB)(8月3日公開、PackBotで撮影した映像。最後停止したところの正面に見えるのがトレイン室。床から縦に立っている棒で支えられているのが非常用ガス処理系配管で、ここが線源と思われる。放射線によるノイズがかなり見られる)

4号機使用済燃料プール代替循環冷却、11:00で44℃。スキマーサージタンク水位低下で15t注水。

SARRY、水張り試験等継続中。吸着塔1塔ずつ確認していく。

淡水化装置、蒸発濃縮装置、今日10:00から試運転。

7月30日に開始した共用プール地下のたまり水移送は、今日05:25で終了。移送総量は約300t。

循環型海水浄化装置、昨日に引き続きゼオライト交換で停止中。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、杭打船による掃海作業。今日はシルトフェンス開閉なし。


その他

サイトバンカ建屋地下の汚染水、再度構造などをチェックした結果、プ ロセス主建屋と地下階段でつながっていることが判明。この階段への開口部は両建屋ともに止水工事をしてあるが、このルートを通じてプロセス主建屋からサイ トバンカ建屋へ水が移動していると考えている。今日07:00でサイトバンカ側深さ608mm。プロセス主建屋と釣り合うところまで上昇すると思う。
プロセス主建屋からサイトバンカ建屋の流入経路について(PDF76.8KB)


ニコ生
【8/02・11:00開始】東京電力本店より『1・2号機主排気筒底部で10Sv/h以上の放射線量』に関する記者会見
【8/02・17:30開始】東京電力 記者会見

Togetter
2011/8/2・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/2・17:30開始 東京電力による「原発」に関する記者会見

2011年8月1日(月)

今日のお仕事

福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF17.7KB)

1号機使用済燃料プール代替循環冷却装置設置工事、冷却塔設置、配管工事など。
1号機R/Bカバー、柱治具をメガフロートへ荷揚げ。

1、2号機原子炉注水量、3.6m3/hから3.9m3/hに調整。

4号機使用済燃料プール代替循環冷却装置、08:00で63℃。08:06-08:48にスキマーサージタンクへの水張りのために代替注水ラインから注水。
プール水温をモニターする温度計を変更(燃料交換機からプールの中へつり下げていた温度計から、冷却装置の熱交換器入り口の温度計(2、3号機と同じ)へ。オペレーションフロアのガレキ撤去の邪魔になるので)。17:00で49℃。もとの温度計より約10℃低い。

循環型海水浄化装置、週末メンテに引き続き、ゼオライト交換で8月3日まで停止。

1-4号機取水路開渠南側透過防止工復旧工事、杭打船入港でシルトフェンス開閉。杭打船で掃海作業。

水処理装置、淡水化装置のうちの蒸発濃縮装置(東芝製、蒸気加熱式)2台設置工事完了。明日から試運転の予定。今後、アレバの電気加熱式が3台追加される。RO膜型装置で塩分を濃縮された処理水をさらに濃縮する。蒸発した分は淡水として原子炉冷却に使う。
水処理設備概略系統図(PDF18.4KB)
蒸発濃縮装置(PDF95.7KB)

SARRY、17:00から、ろ過水を使って水張りと通水試験、8月5日まで継続の予定。その後、汚染水を使って試験。


その他

サイトバンカ建屋地下に汚染水137Csが2.2E4Bq/cm3)700t(床面からの深さ570mm)たまっているのを確認。津波の海水が50cmほどたまっていたのをSPTタンクへ移送して止水工事、汲み上げポンプを設置してあった。汚染水受入の準備のためたまり水を分析したら汚染されていることがわかった。汲み上げポンプでつながっているプロセス主建屋から流入したのかもしれない。T/Bから移送している汚染水は106Bq/cm3のオーダーなので、元々たまっていた地下水などにプロセス主建屋からの水が混じっているのではないか。
サイトバンカ−・プロセス主建屋位置関係図(PDF23.8KB)

1、2号機主排気塔底部のSGTS(非常用ガス処理系)配管との接合部付近の配管表面で、10Sv/h超(これ以上計れない)の線量を 14:30確認。昨日、ガレキ撤去後の状況をγカメラで確認中に高線量エリアを発見、今日、線量調査をした(γカメラでは線量の絶対値はわからない)。
10Sv/h超の高線量線源の現場写真・γカメラ画像(PDF193KB)(8月2日公開、γカメラは主排気塔の南西側から、線量調査の写真は東側から撮影。γカメラは主排気塔の向こう側のSGTS配管付近の放射能を感知している)
γカメラで確認されたもう一ヵ所の高線量エリアは高さ10mにあり、まだ当該個所の確認などの調査をしていない。

写真1ニコ生8/2午前16:51は、各配管の説明。中央の主排気塔(直径3m)の手前から出て上に行ってるのがSGTS配管(途中で1号機行きと2号機行きが分岐)、主排気塔の左右に水平に出て行くのがOG(気体廃棄物処理系)配管(右が1号機、左が2号機につながる)。
SGTS 系とは、事故等でR/B空調がダウンした場合にR/B内を負圧に保つために空気を引く系統。格納容器ベントをするときに、このラインを使っ た。3月12日の1号機格納容器ベントの影響ではないか。ウェットウェルベントだったので、気体として放出されたもの(IとCs)が主要な線源だと思う。2号機での格納容器ベントが成功したかどうかは確認できていない。現在はこの配管につながるファ ンはすべて停止しているので、空気の流れはないはず。

写真2ニコ生8/2午前35:22は、断面図。←この図は間違っていることが8月5日に示された。正しい図は8月4日の記事を見よ。SGTS配管は、主排気塔底部で主排気塔の中に入り、再び上へとのびる。この、U字型の底部に、配管の内側に付着していた核分裂生成物などを溶かし込んだ雨水や結露水がたまっているのではないかと考えている。
福島第一原子力発電所サーベイマップ【8月1日現在】(8月2日公開)
現場周辺の空間線量は2mの距離で70−100mSv/h。周辺3mを立ち入り禁止に。最近までこれほどの高線量が発見されなかったのは、付近での作業がなかったから。今後も当面は作業予定なし。
3、4号機の主排気塔底部も調査したが、特別高い線量は観測されず。
(以下8月3日会見より)線源は外気と接しているので、直接モニタリングする(主排気塔出口を測るとか主排気塔モニターを復旧するとか)、固定化する等の対応が必要だと考えている。10Sv/h以上の線量を測定する機器は1Fには無い。測定の必要があれば、よそから調達するか、距離を変えて測定し減衰具合から線源の線量を推定するという方法もある。

7月31日版サーベイマップ公開
福島第一原子力発電所サーベイマップ【7月31日現在】
7月に確認された高線量ガレキと砂利(PDF123KB)

いわゆる「遮水壁」をstep2の間に着手することになった。海側と陸側のうちの海側をやる。
海側遮水壁の先行実施について
工期約2年の見込み。海側に矢板を打ち込む(海底下約20m)ことで地下水の状況が変化する(山側から海側へと流れている地下水が、流れ出る先をせき止められてあふれてくるかも)ことが予想されるので、それを評価して今後の対応(陸側遮水壁をやるかどうかも含め)を検討する。

滞留水処理分析結果公開。137CsでDFは2.3E+06。
滞留水処理分析結果(PDF10.3KB)

ニコ生
【8/01・11:00開始】東京電力 記者会見
【8/01・16:30開始】政府・東京電力統合対策室 合同記者会見

Togetter
2011/8/1・11:00開始 東京電力による「原発」に関する記者会見
2011/8/1・16:30開始 政府・東京電力統合対策室 合同記者会見