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現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2015年2月26日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 136KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、1月6日より停止中。

2号機使用済燃料プール(SFP)代替冷却系を09:10に停止。SFP代替冷却系の弁点検作業およびSFPコンプレッサーユニットの固定作業を行うため(23:00に起動予定)。冷却停止時のプール水温は26.8℃。冷却停止時のプール水温上昇率は0.142度/h、停止中のプール水温上昇は最大で約1.9度の見込み(運転上の制限値は65℃)。
(以下、27日の会見資料より)作業が終了したので19:28にSFP代替冷却系を起動。21:25のプール水温は27.4℃。
2号機T/B地下たまり水移送、昨日25日より継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、23日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、1月26日より運転中。
水処理装置、SARRY、19日より停止中。
多核種除去設備ALPSのホット試験
A系:2013年3月30日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、2014年12月14日より運転中。
増設多核種除去設備のホット試験。A系で2014年9月17日より、B系で2014年9月27日より、C系で2014年10月9日より実施中。
高性能多核種除去設備のホット試験。2014年10月18日より実施中。


その他


24日に公表した2号機R/B大物搬入口屋上のたまり水の汚染の件に関連して、K排水路の放射能濃度データが公開されていなかったことついて、増田CDOのコメント(書き起こし)。
「24日、2号機原子炉建屋大物搬入口屋上のたまり水において高い濃度のCsがあることを確認したということを公表させていただきました。この件に関しましては、昨年の1-2月の規制庁主催の監視評価検討会でK排水路が汚染されていることをご報告、そして、3月には今年度末までに排水路の清掃をするようにというご指示を受け、作業を行ってまいりました。その後も、K排水路の清掃をしてもなかなか汚染レベルが下がらないといったような状況に関しまして、現地調整会議や国の検討会で公表させていただいてまいりましたが、排水路の清掃を進めることに意識が集中してしまい、データを公表するというところに頭が回っておりませんでした。また、本日、高木経産副大臣からも「雨水やダスト、そういった敷地境界外に影響を与える可能性のあるリスクについては、被災された住民、また、国民の視点に立って、あらためて網羅的に総点検を行い、その上で、現在の状況に見合った対策を示して必要な情報提供を行うように」というご指示を頂いております。これに真摯に対応していきたいと思っております。地域の皆様、福島県の皆様が何を一番心配されているのかをしっかり考えて、データを出すことが大事であり、当社の技術的な観点でデータを出していたところに私の至らなさがありました。今回、地域の皆様、福島の皆様の信頼を損ねる結果となってしまい、真摯に反省するとともに、心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。福島第一のリスクがどこにあるのか、そのリスクがどう変わっていくのか、そのリスクが地域の皆様、福島県の皆様にどのような影響があるのかということをしっかりと考え、ご心配される可能性の高いものについてはお知らせしていくということをしっかりと再度徹底してまいりたいと思います。」
(2016年9月8日追記)「敷地境界外に影響を与える可能性のあるリスク」について、この後、「福島第一原子力発電所の敷地境界外に影響を与えるリスク総点検」としてリストアップし、対策を講じていくことになる。
(以下、この件についてのやり取りから抄録)
排水路の水は事故前は放射性物質を含まず管理対象ではなかったが、事故後にフォールアウトにより発電所敷地内が汚染され、雨水がその汚染をひろって排水路を通じて海に流出するようになったと考えている。したがって、排水路からの放射性物質の流出は事故直後から始まっていたと思うが、調査を開始してそれを具体的に把握し始めたのは2013年11月ころ。
事故直後は原子炉と使用済燃料プールの冷却、その後は冷却により発生する汚染水対策が発電所の主要なリスク対策であり、作業としてはそれらに傾注し情報公開の重点もそこにあった。その後、冷却や汚染水への対応が進み、より低いレベルのリスク対策にも手が回るようになってきた。排水路の水の汚染低減対策もその一つとして、2014年から排水路の清掃・暗渠化・流域のフェーシングなどをおこなってきた。しかしながら、そのような状況の変化に意識がついて行っておらず、排水路のように原子炉の冷却などと比べるとリスクの比較的小さいものについて、情報公開の重要性において意識の切り替えができていなかった。
排水路の清掃は2014年4月に開始しており、排水路出口での分析で清掃の効果を見ていた。2014年8月にK排水路出口で全β濃度が1,500Bq/Lという数字が出た際も、清掃の効果が出ないのはなぜだろうか、ということに意識が集中し、それを公表するという発想がなかった。排水路の水に比較的高い濃度の汚染が見られることは2014年1-3月には公表しており、この件はすでに公表しているという意識もあったと思う。また、1,500Bq/Lのように高い値が出るのは降雨の際だけでそれが継続するわけではなく、量を考えると大きな影響ではない、という判断もあった。しかしながら、それは技術者寄りの発想であり、地域住民や関係者が何を知りたいのか、という想いを欠いたものであったと反省している。
今日、高木経産副大臣と会い「情報公開にあたっては、とくに避難を継続されている住民のことを考えるように」という指示をいただいた。しっかりとやっていきたい。
情報公開に関しては、社内にソーシャル・コミュニケーション(SC)室を設けて今まで幾たびもあった情報公開の失敗を繰り返さないようしてきたつもりだったが、今回もうまく機能しなかった。作業内容に関する情報の共有において、廃炉推進カンパニーとSC室の連携が十分でなかったと考えている。この点、社内の壁をなくすようにしていきたい。どの情報を出して行くかということはマネジメントの課題であり、自分がそれを判断していく必要があるが、十分にできていなかった。
K排水路の出口を港湾内に付け替えることについては、2014年末か2015年始め頃には検討をするよう指示していた。これは、K排水路では排水路清掃の効果がおがっておらず、2014年度中に放射能濃度を下げて排水を管理対象とするという目標の達成において、清掃等による濃度低下が期待できない状況で他の方策を検討する必要があると考えたから。出口付け替えは今後実施する予定だが、完成には時間を要するので、それまではK排水路から排水をポンプアップして港湾内に流すことを考えている。
K排水路には多い時で1日に1万m3の排水が流れており、海への流出防止のためにこれをすべて貯留することは現実にはできないと考える。
(排水路出口での分析を開始したころは、ちょうど、地下水バイパスの運用開始(2014年5月21日)で漁協と最後の交渉をしていた時期だったが、データを当時公開しなかった理由と関係があるのか、という質問に答えて)まったく、そういうことはない。当時、地下水バイパスの運用開始のためにデータを隠すというようなことは考えていなかった。

今日、廃炉・汚染水対策チーム会合 第15回事務局会議があり中長期ロードマップの進捗について報告した。その際の資料。
【資料1】プラントの状況(1.57MB)
【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(5.45MB)
要員管理(7頁右)。1月の1日あたり作業員数は平均で6,570人(実績)。3月の想定は約6,690人。
インフルエンザ・ノロウイルス感染予対策および発生状況(8ページ左)
【資料3-1】循環注水冷却(331KB)
2号機圧力容器底部温度計再挿入(通しで3頁)。コイルガイドを配管途中のオリフィス部まで挿入したのち、その内側に温度計付きワイヤーガイドをN-10ノズル部まで挿入する。ワイヤーガイドの素材はサビを防ぐために炭素鋼からSUS304(コイルガイドと同素材)に変更。挿入作業は3月第2週より開始予定。その前に、入念に挿入モックアップを実施する。
【資料3-2】滞留水処理(3.12MB)
タンク建設進捗(通しで3頁)。26日現在の状況。
凍土遮水壁工事進捗(4週間工程表、6頁)。24日までに、一般部の凍結管削孔1,017/1,551(-5)本、測温管削孔222/333(+8)本、凍結管建て込み749/1,551(-5)本、貫通部の凍結管削孔58/158本が完了。
2、3、4号機海水配管トレンチ閉塞工事(8頁)。25日までの進捗(各号機の充填量、たまり水量、9頁)。H26年度の海水配管トレンチ閉塞工事にともなう被曝線量は、計画線量が3.34人・Sv、実績が2.13人・Sv(H26年4月-H27年1月の実績が1.87人・Sv、H27年3月までの予測が0.26人・Sv)。
H4、H6エリアタンク漏えいのモニタリングまとめ(27頁)。追加ボーリング(Eシリーズ、Gシリーズ、28頁)、地下水バイパス調査孔(32頁)、地下水バイパス揚水井(33頁)、排水路(34頁)、海水(35頁)。
【資料3-3】環境線量低減対策(15.0MB)
敷地内線量低減対策(通しで1頁)
T/B東側のモニタリングまとめ(3頁)。地下水のくみ上げ量:観測孔No.0-3-2から1m3/日、1-2号機間ウェルポイントから10m3/日(10月31日より50m3から削減)、2-3号機間ウェルポイントから50m3/日(10月31日より4m3/日から増加)。地下水(9頁)、海水(20頁)。
海側遮水壁設置工事の進捗(30頁)
港湾内海底土被覆工事進捗(31頁)。24日時点で53.0%完了。
Cs・Sr吸着材(多糖類架橋吸着ゲル)による海水浄化(32頁)。1月に設置した繊維状Cs・Sr吸着材とは別に、追加対策として新規の吸着材を設置。多糖類架橋吸着ゲルは天然多糖類を化学修飾した天然高分子で、Srに対し高い吸着能力がある。今回の試験では、フェロシアン化鉄を含浸させた不織布(Csを吸着する)でできた袋に多糖類架橋吸着ゲルを充填した物を5個、17日に海側遮水壁開口部に設置した。3月19日までの間に定期的に1個ずつ回収して性能評価する。
今月の追加的放出放射能量評価(66頁)。前月と変わりなく0.1億Bq/h以下(1号機0.003億Bq/h、2号機0.0001億Bq/h、3号機0.00008億Bq/h、4号機0.0008億Bq/h)。これによる敷地境界における被ばく線量は0.03mSv/year以下と評価。評価の詳細(ダスト測定値、流量、建屋カバーの漏えい率など)つき。
側溝放射線モニター警報発生(通しで37頁)。22日の件。各ゲート閉止時刻(39頁)。側溝放射線モニター指示値グラフ(24日まで。40頁)。
原因として、1.汚染水タンクからの漏えい、2.水処理設備・移送配管からの漏えい、3.汚染水サンプリング・運搬などの作業時の漏えいなど、の可能性を検討。タンク水位に変動がなかった、タンクエリア堰の止水弁が 閉じていた、パトロールで漏えいは確認されず、放射線モニター指示値の上昇が継続しなかったことから、可能性1を否定。水処理設備の停止前より放射線モニターの指示値が低下を開始(42頁)、設備停止後のパトロールで異常なし、設備の運転再開後のリークチェックで異常なし、運転再開後に放射線モニター指示値の変動がなかった(43頁)ことから、可能性2も否定。可能性3については、汚染水サンプリング・運搬などの作業で漏えいはなかったこと、排水路清掃など排水の放射能濃度に影響するような作業がなかったことを確認。また、APD値の調査から有意なβ線被曝をした作業者はおらず、警報発生後に採取したB・C排水路および枝排水路の水は高校警報を発生させる濃度ではなかった(10、12頁)。さらに調査を継続。また、排水路ゲート開閉自動化、排水路くみ上げポンプの常備、排水路主要部への放射線検知器の設置について検討する。港湾内海水のモニタリングを強化しているが、有意な変動は確認されず。
【資料3-4】労働環境改善(2.67MB)
全面マスク着用省略可能エリア、一般作業服着用可能エリア(通しで1頁)
【資料3-5】使用済燃料プール対策(5.11MB)
2号機周辺ヤード整備工事の着手(4頁)。2号機の燃料取り出しのため大型重機等の作業エリアが必要なため、R/B周辺のヤード整備を実施する。また、オペレーティングフロアでの資機材の撤去、除染等の作業が必要となるため、オペフロにアクセスするための構台を設置する。H27年3月からH28年7月に実施予定。詳細は6頁。ヤード整備:R/B西側と南側の干渉物を撤去、その後に路盤整備。構台設置:R/B西側に設置、構台上に前室を設ける。
3号機使用済燃料プール内大型ガレキ撤去作業(7頁)。トロリ2階他を撤去、プール南西側にラック養生板を設置。現在、トロリ1階の撤去を実施中。今後、ウォークウェイおよび燃料取扱機本隊西側の一部を撤去し、その後に燃料取扱機本体を撤去予定(3月下旬-4月上旬)。
1号機R/Bカバー解体工事(50頁)
3号機上部除染・遮へい工事(51頁)
【資料3-6】燃料デブリ取り出し準備(1.97MB)
R/B内3Dレーザースキャンの遠隔化とデータ活用(通しで3頁)。いままでの実施概要と実績(2012年12月25日、2013年12月6日、2014年10月30日、11月27日参照)。FARO社製3Dレーザースキャン装置をロボット(場所によりサーベイランナーII、テレランナー、かにクレーンを使用)に搭載して遠隔操作でデータを取得。これによる作業者の被曝低減効果は、全体で3000 - 6000人・mSv。
ミュオンによる原子炉内燃料デブリ検知技術の開発(13頁)。2台の測定装置を設置した状況の写真(16頁)。
【資料3-7】放射性廃棄物処理・処分(1.02MB)
ガレキ・伐採木および水処理二次廃棄物の管理状況(通しで2頁)
ガレキ一時保管エリアA1の破損(通しで4頁)。16日に確認された件。当日の時系列(7頁)。テント設置(2011年9月)から約3年5ヶ月の間、風を受けている影響でテントフレームにシートを固定しているシートガイドが脱落しシートが外れたと推定(9頁)。 設計風速は30m/s、当日の最大風速はサイト内風向風速計のデータで20.2m/s。応急対策として、土嚢で囲ったガレキのシート養生(対応済み)の後、ガレキの入ったコンテナを移動してテント内の地面全面にシート養生する。その後、高所作業車で補修のための調査を実施する予定(10頁)。
【資料4-1】研究開発プロジェクトの進捗状況及び次期計画の方向性(8.05MB)
【資料4-2】汚染水処理対策技術検証事業(トリチウム分離技術検証試験事業)追加公募の採択者決定(163KB)
【資料4-3】東京電力(株)福島第一原子力発電所の廃止措置等研究開発の加速プランについて(971KB)
H27年4月にJAEA内に廃炉国際共同研究センター(仮称)を組織として立ち上げ、H28年度より本格運用。
【資料4-4】IAEA 廃炉レビューミッションの結果概要(639KB)


政府事故調のヒアリング記録の公表(第5回)が今日26日よりおこなわれている。第1回は2014年9月11日、第2回は11月12日、第3回は12月25日、第4回は2015年1月29日。



ニコ生
【2月26日】東京電力 「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2015.2.26(木)18時30分 ~


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