リンク切れ

現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2014年9月11日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 129KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

1号機T/B地下たまり水移送、昨日10日より停止中。

2号機海水配管トレンチ凍結止水工事。トレンチ内の凍結の状況は変わらず。トレンチ躯体外側に凍結管を設置する工事は、北側の2本が完成し凍結運転を開始している。南側の2本は干渉物があり設置が完了しておらず、工事を継続するか検討中。間詰め充填のモックアップ試験は今週には完了する予定。
2号機T/B地下たまり水移送、3日より継続中。

3号機T/B地下たまり水移送、6日より停止中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日10日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、4日より停止中。
水処理装置、SARRY、6月9日より運転中。フィルター洗浄のため08:27-12:18に停止。起動後13:03に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。現在、8月10日より運転中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、8月1日より運転中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、6月22日より運転中。
2月12日よりA、B、C3系列による同時運転を開始。
C系で新たにすきま腐食が確認され、追加の腐食対策(6月17日参照)を実施。同じ対策を実施するためA系を7月8-15日に停止。B系では7月18日-8月1日に停止して同じ対策を実施し、加えて、CFF1と2を改良型に交換(7月18日参照)。CFF1と2の交換はA系では8月3-10日に実施、C系では準備でき次第実施する予定。

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げを実施中。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 333KB)

サブドレン他水処理施設の安定稼働を確認する試験(8月25日の漁連組合長会議の項を参照)のSTEP3-1(地下水による連続循環運転)を5日より実施していたが、今日11日に終了した。

その他


8月29日に3号機使用済燃料プール内大型ガレキ撤去作業で燃料交換機の操作卓がプールに落下した件。10日に採取したプール水の分析結果[Bq/cm3]は、134Csが3.7×102137Csが1.1×10360Coが1.3×100。モニタリングポスト、オペフロ雰囲気線量、使用済燃料プール水位、スキマーサージタンク水位に有意な変化はなく、燃料破損等の兆候は確認されない。

9日にDタンクエリアのD5タンクに設置されている止め弁の閉止フランジから滴下があった件。漏えいの原因は、D4タンクからD5タンクにRO濃縮水を移送するにあたり、事前に受け入れ手順書(バルブチェックシート)に基づき各弁の状態を確認していたが、その確認を目視のみで行ったこと(ハンドル1回転分ほど弁が開いていた)、および、漏えいした当該弁の閉止フランジが異物混入防止用であったため止水する目的で使用していなかったこと。対策として、新規タンク使用開始時は隔離対象の弁が閉であることをハンドル操作等で確実に確認すること、新規タンク使用時は漏えい確認を行っていない弁およびフランジ部に対して水漏れ防止の養生を行うこと。以上2点を操作手順書に明記し、確実な運用を図る。また、今後新規タンクと接続する弁等のフランジに取付ける閉止板は、パッキンの取付け(防水性を持たせる)およびトルク確認を実施する。なお、今回漏えいのあった止め弁の閉止フランジ部および類似箇所(4ヵ所)について、水漏れ防止対策としてパッキンを10日に取付け済み。

サブドレン復旧に向けた建屋周辺の地下水調査結果(2013年8月23日、11月25日参照)
福島第一原子力発電所1~4号機建屋周辺地下水の詳細分析結果(PDF 128KB)
新設のサブドレンN15(4号機山側)の分析結果(8日採取分)。134Csが1.2、137Csが3.0、全βが<14、トリチウムが83[Bq/L]など。

凍土遮水壁工事進捗(4週間工程表)。
福島第一原子力発電所 凍土遮水壁 凍結管設置作業の進捗状況について(PDF 88.7KB)
10日までに、一般部の凍結管削孔369/1,545本、測温管削孔44/315本、凍結管建て込み64/1,545本が完了。貫通部はまだ実施せず。

土壌中Sr捕集のための土壌改良工事が完了(1月30日、6月16日参照)
H4エリアタンクの漏えいに係る土壌中のストロンチウムの流下抑制対策工事の完了について(PDF 350KB)
H4エリアでのRO濃縮水漏えいに対する予防的・重層的対策として、Sr流下を可能な限り抑制するために漏えいエリア下流側(海側)に改良材(アパタイト、ゼオライト)による土壌改良を6月30日より実施してきたが、今日(夜間)までに工事が完了する予定。今後は、既存の観測孔によりモニタリングをおこなっていく。工事概要、対策範囲など。

海水放射線モニターの試運転を開始(7月14日参照)
海水放射線モニタの設置と海底土被覆工事について(PDF 622KB)
港湾口のモニターは4日に試運転を開始。3ヶ月程度の試験運用期間で測定データの検証や運転トラブルの洗い出しを実施する。
海水放射線モニタの設置と海底土被覆工事について(2:00)(動画)
前半は海水放射線モニターの様子。後半(40秒すぎ)は海底土被覆工事(6月27日のロードマップ進捗報告の項参照)の様子。

増設多核種除去設備の進捗および不具合への対策。
増設多核種除去設備の進捗状況および不具合への対策について(PDF 307KB)
A系の主要機器据付けは完了。使用前検査受検後にホット試験を開始予定(9月中旬)。既設の多核種除去設備ALPSのホット試験で確認された不具合については、すでに対策している(資料3頁)。既設多核種除去設備ALPSとの違い(6頁)として、前処理設備から鉄共沈処理を削除(鉄共沈処理で添加する薬剤がタンク腐食を促進するため。また、鉄共沈処理を省いても処理に影響しないことを確認している)し、多核種除去装置の吸着塔を16塔から18塔に増やした。

1号機R/Bカバー解体にともなう放射性物質濃度の監視体制について。
福島第一原子力発電所 1号機建屋カバー解体に伴う放射性物質濃度の監視体制について(PDF 3.38MB)
既設のモニタリングポスト、ダストモニターに加えて、3号機南側に可搬型連続ダストモニター、敷地境界に可搬型連続ダストモニター5ヵ所とダストサンプラー3ヵ所を設置。敷地境界でのダスト測定機器は、モニタリングポストの局舎に設置した。現状では、モニタリングポスト8基の間にさらにモニタリングポストを追加する予定はないが、敷地の海側にはモニタリングポストがないので、船等を使って海上での線量測定をすることを今後検討するかもしれない。
資料2頁はR/Bカバーの屋根パネルを取り外す順序。なお、R/Bカバーの解体にはおよそ半年を要する見込み。建屋上部のガレキ撤去に着手するのは来年の夏頃になるだろう。現在は、自治体等にR/Bカバー解体の作業内容や飛散防止対策について説明をおこなっている。

今年の熱中症対策
福島第一原子力発電所における熱中症の発生状況と対策について(PDF 910KB)
福島第一原子力発電所における熱中症の対策について(1:10)(動画)
今年の熱中症発生数(疑いを含む)はすでに32件で去年(18件)より多くなっているが、1,000人当りの発生件数は2.30件で去年の2.27件と変わらない。1日当りの作業員数が去年の約3,100人から今年は約5,700人に増えており、この影響と見ている。また、休業をともなう熱中症は今年は0件(去年は1件)であり、早めの救急医療室利用などにより重症化が防止できていると見ている。
熱中症対策としては、熱中症予防の統一ルール(WBGTが30℃以上では、原則、作業を原則禁止する、など)を設定し、運用することを協力を元請企業に依頼している(資料3頁)。また、移動式給水車の運用開始(5頁)、共用プール建屋休憩所に監理員を常駐させ利用者増を図る(6頁)、などの対策を実施。

実施計画の変更が規制委に認可された。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の認可について(プレスリリース)
モバイル型Sr除去装置(2月27日のロードマップ進捗報告の項を参照)の件。

プロジェクトマネジメントの有効性について、1F所長のコメント。4月の廃炉推進カンパニー発足後、課題ごとにプロジェクト体制を構築して対応している(7月10日参照)。たとえば、タンクエリアの堰内浸透防止工などの雨水対策において、機械、電気、土木、建築など各部門を横断する作業が円滑に進み、今年の梅雨の時期には溢水等のトラブル発生を防ぐことができた。汚染水対策でも、プロジェクト体制が有効に機能していると思う。


ニコ生
【9月11日】東京電力 福島第一原子力発電所長会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.9.11(木)18時 ~


おまけ


朝日新聞の吉田調書のキャンペーン記事魚拓)について、今日、社長が記者会見して訂正とお詫び魚拓)をした(会見で配られた資料の内容魚拓))。ウワサによれば、当該の記事を書いたのは「プロメテウスの罠」の担当をしているグループの人だとか。記事については第三者機関で審理するとのことだけれど、ついでに「プロメテウスの罠」とかその他の各種1F関係の飛ばし記事(というか、世論を煽動するために、あるいは、自分たちが正義であることを確認するために、都合の良い事実だけを取り上げて出来ている記事)についても調査してくれたら良いのにな。
社長のお詫びコメント魚拓)には「吉田調書は、朝日新聞が独自取材に基づいて報道することがなければ、その内容が世に知らされることがなかったかもしれません」とある。吉田調書は政府事故調が事故調査のために収集した関係者の証言のひとつであり、本来は広く公開するためのもにではない。それなのに、朝日の報道をきっかけとして他のマスメディアも独自に入手した情報をもとに記事を書き、実質的にその内容が広く知られることになったという状況を踏まえて、政府が今日公開するに至った。朝日新聞の社長はこれを自分たちの手柄だと思ってるみたいだけれど、私はこれは悪しき前例になったと思う。政府が証言をリークし、報道機関が上手いことそれを記事にして世論を煽れば、本来は非公開の証言を公にすることができる、ということが明らかになったのだから。
事故調査における関係者証言の収集は、証言を非公開とし関係者の刑事責任を問わないことと引き換えに洗いざらい証言してもらう、というのがひとつの考え方であり、吉田調書が当初は非公開とされていたのもこのためだろう。「誰が悪かったのか」ではなく「何が悪かったのか」を明らかにする方が今後の同様の事故を防止するのに役立つという評価があるからだ(証言の内容は事故の調査結果に反映されれば良いのであって、内容が公開される必要はない。実際に吉田証言の内容のほとんどは政府事故調の報告書に含まれているという指摘がある→「吉田調書」を正しく読み解くための3つの前提 「朝日 vs. 産経」では事故の本質は見えてこない――社会学者・開沼 博|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン)。今回のようないきさつで証言が公開されてしまうなら、今後、関係者からどうやって証言を収集しようというのだろうか。
朝日新聞の第三者委員会には、朝日新聞の記事が本当に社会の役に立っているのか、という観点からの評価をぜひしてほしいと思う。

公開された吉田調書へのリンクはこちら → 政府事故調査委員会ヒアリング記録 ー 内閣官房

(以下、2015年1月18日追記)朝日新聞有志の告発本が『「吉田調書」報道は誤報として取り消された初報以外の続報2本も、スクープに相当する目新しい事実がなく、「誤報と既報の連打」だったと指摘している』という記事がGoHoo/日本報道検証機構のサイトに今日掲載された。




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