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現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2014年5月1日(木)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 131KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

5月分の原子炉の冷却に必要な注水量について、1号機1.9m3/h、2号機2.5m3/h、3号機2.5m3/hと定め、今日より運用を開始。

1号機T/B地下たまり水移送、4月24日より停止していたが10:10に再開。移送先は3号機T/B停止中。(3日訂正)

2号機T/B地下たまり水移送、4月27日より継続中停止していたが10:10に再開。移送先は3号機T/B。(3日訂正)

11:07頃、3号機T/B1階西側廊下エリアに設置した建屋内漏えい検出器の警報が発生。現場状況を確認したところ、3号機廃棄物処理建屋中央操作室の天井部から流れ込んだ雨水(指4本程度の流れ)が3号機タービン建屋1階西側廊下エリアに流入して、当該漏えい検出器を動作させていることを確認。10:00-11:00の1時間における1F構内の降雨量は約24mmと降雨量の多い状況であり、当該漏えい警報の発生は雨水によるものと判断。
3号機T/B地下たまり水移送、4月24日より継続中。

4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

11:22頃、5号機T/B地下1階南西側の立坑ピット内の漏えい警報が発生。現場状況を確認したところ、立坑内の配管に漏えい等の異常はない。当該立坑は、2月19日に発生した立坑ピット内漏えい警報発生の対策として現在修理中。今日は休工中のため修理個所のシート養生を実施してあったが、強い降雨のため、シート養生の隙間から雨水が立坑に流れ込んで漏えい警報が発生したことを確認。シート養生の応急処置を実施した。

6号機T/B地下たまり水移送、昨日に続き10:00-15:00に実施。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、4月24日より停止中。
水処理装置、SARRY、4月24日より運転中。フィルター洗浄のため09:04-13:14に停止。起動後13:52に定常流量に到達。
多核種除去設備ALPSのホット試験。
A系:2013年3月30日に開始。除去性能向上対策評価のためのインプラント通水試験(1月20日のロードマップ進捗の項を参照)を1月24日より実施中。現在、4月23日より運転中。
B系:2013年6月13日に開始。現在、3月18日より停止中。
C系:2013年9月27日に開始。現在、3月25日より運転中。
2月12日よりA、B、C3系列による同時運転を開始。B系出口水放射能濃度上昇でA、B、C系すべて3月18日に停止。A、C系は3月25日に運転再開。3月27日にA系で系統水の白濁が確認され循環待機運転へ移行、対策を講じて4月23日に処理運転を再開。

焼却工作建屋へのたまり水誤移送の件(4月14日参照)
焼却工作建屋東側サブドレン水の追加サンプリング結果(PDF 75.9KB)
今日1日08:02採取分の全βが0.17Bq/cm3(今までより一桁多い。これまでの最大値は24日の0.032Bq/cm3。16:30のサンプリングの結果は0.43Bq/cm3(朝の分が高かったので夕方にもサンプリングしたのかしらん。通常は1日1回)
(以下、2日の会見より)全β上昇の原因は、昨日30日よりの降雨の影響(降雨により地表の放射能がサブドレンピットに流れ込んだもの)と考える。
各建屋のたまり水深さは、14:00に焼却建屋が18.3cm、工作建屋が5.1cm。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 125KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(その2)(PDF 168KB)
B-0-1地点(1日採取分)の137Csと全βが前回比で10倍以上になっているが、昨日30日よりの降雨の影響(降雨により地表の放射能が放水路に流れ込んだもの)と考える。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 142KB)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約10,963m3
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 662KB)

12:36頃、2号機T/B東側道路で油漏れ跡があることを作業者が発見し緊急時対策室に連絡。油漏れ跡の範囲は、約6m×約6mの1ヵ所。12:58に双葉消防本部へ連絡。13:25頃、油漏れ跡の拭き取り終了。富岡消防署による現場確認の結果、13:56に「危険物の漏えい事象ではなく、車両からの漏えい事象」と判断された。


その他


月初めなので、温度計の信頼性評価を規制委に提出。
福島第一原子力発電所1~3号機における原子炉内温度計および原子炉格納容器内温度計の信頼性評価について(平成26年5月提出)(プレスリリース)
評価区分の変更は無し。なお、1号機の格納容器温度計(TE-1625T1からT7:比較温度計)は、信号ケーブルのコネクター部が被水ししたため、復旧するまでの間(4月4-7日)比較温度計としての使用を不可とした。

T/B地下たまり水の核種分析結果。3、4号機の4月17日採取分。
福島第一 タービン建屋地下階 溜まり水の核種分析結果(PDF 7.95KB)

事故調査で未確認・未解明の事項について、判明した分を報告。
原子力安全改革プラン進捗報告(2013年度 第4四半期)における未確認・未解明事項の調査状況について(PDF 140KB)
1号機での消防車による注水量評価と、3号機RCICの停止原因について。
1号機消防車による注水量評価では、消火系から入れた水が流れたと想定されるバイパス流(PDF資料1頁)について、配管の径、高低差、抵抗などを考慮して評価した。消防車のポンプの吐出圧力は記録がないため不明だが、当初1MPa程度で運用したという証言により1MPaと仮定した。結果は、3月12-14日にかけて炉圧・格納容器圧の変化に従って変化するが、消防車から入れた量の2割から5割程度が圧力容器へ注水されたと評価。これまでのMAAP解析に使用した注水量よりもおおむね大きい値となった。ただし、吐出圧力が1MPaより小さい場合には、注水量はより少なかった可能性はある。
3号機RCICの停止原因は、電気式トリップによると推定。RCICトリップには機械式と電気式があるが、当時、現場確認により機械式トリップ機構が動作した形跡がない事、3号機では直流電源が生きていて電気式トリップが可能であった事、トリップ後に中操から蒸気止め弁のリセット(これは電気式)ができた事(機械式トリップは現場で操作しないとリセットできない)、などから電気式トリップだったと推定(事故報告書ではここら辺のことがはっきりしていなかったので、改めて聞き取りをおこなった)。電気式トリップの内、タービン排気圧力高が最も可能性が高いと考える(当時、格納容器圧力が次第に上昇しており、タービン排気圧力が高になる事が考えられる状況だったが、それが設定点に到達してトリップしたという記録はない)。

今日、原子力改革監視委員会があり、原子力安全改革プランの進捗を報告した。
「原子力安全改革プラン進捗報告(2013年度第4四半期)」について(プレスリリース)
委員会より「組織全体の安全文化の向上までは至っていない」という評価を受けている。これに関して、クライン委員長からあった具体的な指摘は「(3月18日に確認された多核種除去設備ALPS B系でのフィルターの不具合について)装置の異常を早期発見するというのは深層防護、安全文化としては当然の設計思想であり、これができずにクリーンなものを貯める場所にまで汚染を広げてしまった事は、安全文化がまだ十分でない事を端的に表している。ALPSの設計・建設のように東電にはできないことを協力企業に依頼する際には、依頼して終わりでは上手く行かない。それをoversight、superviseする能力を東電が持っている必要がある。そのような現場力がまだ不十分である現在においては、その能力を持っている人を外部に求めて意見を頂くべきである。」というもの。また姉川さんのコメントとして「今までの発電所では、設備が我々の技量の不足を助けてくれるところがあった。また、協力企業も発電所に精通していた。しかしながら、それらが失われた現状の1Fでは現場力がないと対応できない。」というような発言も(いずれもタスクフォースの記者会見31分過ぎ)。あの事故を起こしたのと、今1Fでトラブルが続くのと、原因は同じだということ。
ちなみに、現場力って言うのは、4月4日の会見でも増田さんが言ってたけど、発電所内の仕事は協力企業に発注しているものが多くて、そういう仕事は東電は監督するだけで実際のことはやっていなかった。それで、事故の後、例えば資材の搬入をしようとした時に構内のガレキを撤去して道路を啓開する必要があったのだけれど、重機はあっても運転できる人が東電にいない、みたいなことが多くあった。それは良くなかった、実際に作業をおこなえる能力を高める必要があるから対策する、というのは、原子力改革プランにも当初から「外部に依存せず、自ら作業の遂行、改善提案ができる能力を育成する」(2012年10月12日の原子力改革の進め方(PDF 984KB)6頁)というふうに組み込まれている。これを最近は現場力って言ってるみたい。


福島第一原子力発電所の状況について(日報) 【午後3時現在】(プレスリリース)



IWJ中継
140501 「原子力改革監視委員会」記者会見 (64:26)
140501 「原子力改革特別タスクフォース」の記者会見 (55:12)

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 平成26年 5月1日(木)13時~ 原子力改革監視委員会 第6回

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