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現在、以下のリンク切れがあります:2016年1-3月のプレスリリース・報道関係各位一斉メール・日報、2014年3月以前の動画、滞留水のPDF資料、2012年のプレスリリースの一部。2012年のプラントパラメータ関連の一部。詳細はこちら。

2014年2月10日(月)

今日のお仕事


福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 198KB)

プラント関連パラメータ(PDF) 午前5時時点 午前11時時点

滞留水の水位・移送・処理の状況(PDF)9時時点

8、9日の降雪の影響
正門付近で約40cmの積雪。
8日は作業をおこなったが、9日は土木・建築関係の作業は中止して除雪を実施(入退域管理棟と免震重要棟および5・6号機との間の通路、タンクエリアへのアクセスを確保)。今日10日も土木・建築関係は作業を中止して除雪を実施。
タンクパトロールは、8日は通常どおり実施。9日は目視点検のみで線量測定は実施せず(タンク水位には異常なし)。タンクエリア堰内には強風のため積雪はあまりない。たまり水水位は最大で約9cm。今日10日も目視点検のみで線量測定は実施せず。
構内の地下水その他のモニタリングは、積雪のためサンプリング地点にアクセスできない等の理由で9日のサンプリングは中止。
汚染水処理4号機燃料取出し作業など建屋内の作業は実施した。
2号機R/Bオペフロでのγカメラ調査を今日予定していたが、現場への機材搬入が積雪で困難なため中止。
1-2号機取水口間のウェルポイントからの地下水くみ上げポンプが停止しているのを今日、確認した。ポンプの電源である発電機の漏電ブレーカーが作動したため。降雪の影響と見られる。
物揚場復旧に使用しているクレーン船を8日に1-4号機取水路開渠に退避させたが、今週末に再び低気圧の接近が予想されているので、その状況を見ながら元に戻す予定。

1号機T/B地下たまり水移送、1月13日より停止中。

2号機T/B地下たまり水移送、3日より停止していたが10:00より再開。移送先は3号機T/B地下。

3号機T/B地下たまり水移送、1月24日より継続中。

4号機からの燃料取出し作業、今日までに14回のキャスク移動を完了。共用プールへ移送した燃料は308/1533体(使用済燃料が286/1331体、新燃料が22/202体)。
4号機T/B地下たまり水移送、2012年11月29日より停止中。

6号機T/B地下たまり水移送、1月31日より停止中。

水処理装置、キュリオンセシウム吸着装置、2013年12月18日より停止中。
水処理装置、SARRY、2013年12月18日より運転中。
多核種除去設備ALPSのホット試験。当面は3系列中の2系列による運転を実施することで、2系列運転の稼働率を向上させていくこととし、準備が整い次第、3系列同時運転を実施する予定。
B系の腐食対策有効性確認で、腐食の発生および進展が大きく抑制されており腐食対策が有効であることを確認した(詳細は19日参照)。今後、準備が整い次第処理運転を再開するが、積雪の影響で再開時期は未定。再開の際はA、B、C3系列による同時運転とする予定。
A系:2013年3月30日に開始、バッチ処理タンクからの漏えいで6月16日より停止していたが、腐食対策を講じて10月28日に再開した。
B系:2013年6月13日に開始。A系と同様の腐食対策をするため8月8日に停止していたが、作業が終了し11月21日に再開。腐食対策の有効性確認のため2014年1月25日より停止中。
C系:腐食対策を講じて2013年9月27日に開始した。

H4北エリアタンクからの漏えいの件(2013年8月19日参照)
H4エリアのウェルポイントからの地下水くみ上げを2013年12月10日より実施中。
タンクパトロールは9日より降雪の影響で目視点検のみ、線量測定は実施していない。タンク水位は異常なし。
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)(PDF 134KB)
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(PDF 140KB)

T/B東側の観測孔で50万Bq/Lのトリチウムが検出された件(2013年6月19日、7月22日参照)
今日00:00までの1-2号機取水口間に設置の集水ピットおよびウェルポイントからの地下水移送量は約7,642m3。上記のように降雪の影響で地下水くみ上げポンプが停止しているのを今日、確認した。
2-3号機取水口間のウェルポイントから地下水のくみ上げを計画的に実施中(2013年12月8日参照)
観測孔No.0-3-2からの地下水くみ上げを2013年12月11日より試験的に実施中。
観測孔No.1-16近傍の地下水くみ上げ用孔(No.1-16(P))から地下水のくみ上げを1月29日より適宜実施中。
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 453KB)

11:30頃、5、6号機北側のFタンクエリアで、5、6号機建屋地下たまり水を浄化した構内散水用の水を散水車へポンプで移送していたところ、ポンプから水が漏えいしていることを発見。漏れた水は堰内の鉄板上に留まっており、漏えいは停止していることを確認。その後現場を確認したところ、当該ポンプのケーシングに凍結の影響で割れが生じて漏えいが発生したものと推定。当該ポンプについては交換を行う。
なお、漏えい量については、破断面積と流出時間より約20Lと推定。また、漏えい水の過去の分析結果は、134CsがND(<1.4×10-3Bq/cm3、2月6日採取分)、137Csが2.9×10-3Bq/cm3(2月6日採取分)、全βがND(<1.4×10-2Bq/cm3、2013年11月8日採取分)。
福島第一原子力発電所5・6号機Fタンクエリアにおける水の漏えいについて(報道関係各位一斉メール)

6日のFタンクエリアのAタンクとBタンクの間のフランジ部から漏えいした件。原因と見られる損傷したガスケットは既に交換済み。その後、漏えい個所および通水ラインの水張りを行い漏えいがないことを確認し、今日よりたまり水の移送を開始した。


その他


実施計画の変更申請が規制委より認可された。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の認可について(プレスリリース)
2013年12月18日申請分(敷地境界の被ばく線量評価の変更(12月13日参照)とサブドレンの浄化設備について)。

実施計画の変更認可申請と、12月11日提出の変更認可申請の一部補正を規制委に提出。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請ならびに変更認可申請の一部補正について(プレスリリース)
福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画の変更認可申請および一部補正について(PDF 90.7KB)
汚染水貯蔵設備(中低濃度タンク)の増設、所内共通M/C 5A、5Bの新設、5・6号機のたまり水貯留タンク増設計画の更新と設備の復旧、多核種除去設備・高性能容器(タイプ2)導入に伴う変更(補正)、など。

5・6号機ホットラボでの分析の体制について、質問に答えて)ラボのある場所は全面マスク着用省略可のエリアだが、液体試料を扱っており身体汚染を防ぐために作業者は半面マスクとゴーグルを着用している。作業者は総勢
約30名約60名(12日に訂正)で4直体制を組んで作業に当たっている。

今日、平成25年度福島県原子力発電所安全確保技術連絡会安全対策部会があった。その際の資料。
福島第一原子力発電所覆土式一時保管施設の増設における質問の回答について(PDF 745KB)
覆土式一時保管施設(ガレキを保管する。2012年2月27日中長期対策会議運営会議資料54頁参照)についての問合せに対する回答集。
現在、覆土式一時保管施設は構内敷地北側に2槽あるが、これをさらに2槽増設する計画があり、自治体に説明するための資料、ということらしい。

ニコ生
【2月10日】東京電力 記者会見

文字起こし、実況など
政府・東京電力 統合対策室 合同記者会見: 東電会見 2014.2.10(月)17時30分 ~


おまけ


放射能分析で色々とケチがついているようですが、今までのことを思い出してみると、要するに、ルーティーンからはずれる分析に対応する能力が十分にない、ということなのだと思う。
発災直後の38Clの誤検出、Ge半導体検出器でのバックグラウンド評価の誤り(2013年6月3日)、先日の90Sr分析での計測効率の誤り(2月5日)、そして全β放射能分析での「数え落とし」(2月7日)。いずれも、それぞれの分析がどのような原理で行われているかを理解して注意深く分析をやっていれば、対応できるものなんじゃなかろうか。通常の発電所の業務としておこなうなら、何も考えずにルーティーンとして決まった手順を踏んでいれば問題ないのかもしれないけれど、1Fのようなところではそれじゃ通用しなかった、ということ。
たとえば、同じ核種を分析するのでも、濃度が違えば違う対応が必要になったりするわけで、以前とは全く違う状況で分析を継続するには、いちいち原理に立ち返って問題ないかどうかを考える必要がある。それに、経験のある人はあやしい分析値を見て「なんか変だぞ」と感じるカンを養っていたりするわけで、そういうことのできる人が関与せずに分析値が装置から報告書へたどり着いていた、ということなのではないか。
通常のルーティーンでは通用しない。ひとつひとつ考えながらじゃないと進めない。そういうのって、1Fじゃ放射能分析だけじゃなくて、その他のほとんどすべての現場がそうなんじゃないかと思う。それで、去年(8月10日)にも書いたけど、そういう状況のなかで様々な対策をして奏功しているものもたくさんあるんじゃないか、でも、そういうのは誰からも言及されないんだよな、と思う。だから、明らかになった失敗だけを取り上げて「これだから東電は」みたいなことを言うのはフェアじゃないと思うのだけれど、この放射能分析の件についてはどうなんだろうか。90Srと全βの件については調査して報告書が出るらしいので、期待(あー、でも90Srは事故の前の話なんだよなぁ)。

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